診療297日目、夏バテと歯の関係その3
2023年7月22日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
”歯の夏バテ”予防対策
①水分摂取
汗をかいて水分不足になっていると、唾液の分泌量も少なくなります。
また、温かいお茶や水などの飲み物をこまめに摂りましょう。
アルコールやコーヒーなどは身体を冷やし、胃腸に負担がかかってしまうことで
体の機能が落ちてしまいますので避けてください。
②ガムをかむ…シュガーレスガムがおススメです。唾液分泌を促進し、
歯の再石灰化を促すので予防効果が期待できます。隠れむし歯の予防にもなります。
③歯科医院での定期健診を受ける
虫歯や歯周病やできやすい時だからこそ、定期的に検診を受けましょう。
④食後30分後に歯磨きをする
酸が強い飲食物を摂ると、酸で歯が溶け始めた状態のため、すぐに歯を磨くと
傷つきやすくなります。糖質メインの飲食物であれば、すぐに磨く方が素早く歯が再石灰化しやすい環境を作れます。
まだまだ暑い日が続きますが、”歯の夏バテ”と残暑を乗り切りましょう!!
診療296日目、夏バテと歯の関係その2
2023年7月21日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
夏バテと歯の関係、その2です!!
夏のお悩みの代表格「口臭」です。
大人だけでなく、
こっそりママさんからお子さんの口臭の相談を受けることも増えてきました。
■ 夏の口臭
夏は他の季節に比べて口臭がきつくなる季節です。その理由は単純で、夏は暑く汗をたくさんかくので身体の水分量が減少し唾液の分泌も少なくなるからです。
口臭の原因にもあげていますが虫歯や歯周病や清掃不良の全てが発生する原因は唾液の分泌低下です。
唾液分泌低下は口臭の原因としてあげた全てを引き起こすリスク因子なのです。
唾液が不足すると口の中にいる細菌や食べカスが流れなくなり口の中で増殖してきます。清掃不良や虫歯のリスクが高くなり口臭の原因になるのです。
■ 口臭の予防
唾液分泌低下が原因ならば水分補給やガムを噛むことが有効です。ガムは噛み続けることで唾液を分泌する唾液腺を刺激します。他にも唾液腺マッサージと言って唾液腺のある場所を手でマッサージします。すると普段機能していない唾液腺から唾液が分泌されます。
清掃不良が原因で口臭が発生している場合は、口腔清掃補助器具を使用しましょう。歯と歯の間を掃除することができるデンタルフロスや、舌苔を除去するために舌ブラシを使用しましょう。舌ブラシは適度に行うと舌苔の除去に有効ですがあまり強く舌を磨いてしまうと味覚を感じる味蕾と呼ばれる細胞を潰してしまうことになります。
マウスウォッシュも口臭予防では有効で、忙しくて満足に歯を磨くことができないときや大事な会議や面談の前にマウスウォッシュをすると気分転換にもなります。
虫歯や歯周病が原因で口臭が発生しているときは原因の治療を行います。虫歯で大きな穴が空いているときは詰め物をして食べカスがたまらないようにし、歯周病で口臭が発生しているときは歯のクリーニングをしてもらい常に清潔に保つことを心がけましょう。
夏で夏バテを起こすと免疫力の低下も出てくるので歯周病の進行が早まることもあります。
口臭予防のためにも定期的に歯科検診へ行くようにしましょう。
診療295日目、夏バテと歯の関係その1
2023年7月20日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
梅雨明け前に、すでに夏真っ盛りのお天気が続いていますね☀️
「歯が痛い」と訴える患者様が増えてきています。
なぜ、夏バテで歯が痛くなるのでしょうか?
三つのy
◆免疫力の低下
夏バテをすると、自律神経が正常に機能しなくなり、疲労や倦怠感が起きたり食欲不振、
胃痛、下痢、頭痛、めまい、吐き気などの症状が出ます。身体は免疫力が低下し、
細菌の活動が活発になることで、虫歯や歯周病、口臭が悪化してしまうのです…
◆酸の摂取
夏バテ対策に良いと思って摂るお酢や栄養ドリンク、暑い時に飲みたくなる炭酸飲料や
ビールには、酸が多く含まれています。歯が酸に触れる機会が多くなると、知らないうちに
歯の表面のエナメル質が溶け、酸蝕歯(さんしょくし)になり知覚過敏をおこし、痛みを感じることがあります。
◆唾液の分泌低下
唾液には、口内を清潔に保つ作用やミネラル分が備わっており、細菌の侵入や活動を防いだり、
エナメル質を修復する役割があります。しかしストレスを感じることで唾液の分泌量が低下し、
口内が乾燥してしまいます。さらに夏の暑さで口が乾き、唾液が少なくなることで、
修復が追い付かなくなり、虫歯や歯周病、口臭などが悪化してしまいます。
診療294日目、熱中症にご注意を
2023年7月18日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
みなさん、連日の暑さでお身体に不調は出ていませんか。
こまめに水分を補注しながら消してご無理なさらないでくださいね。
診療293日目、歯みがきや“体操”で予防して
2023年7月15日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
熱中症と共に気をるけて頂きたい「誤えん性肺炎」のお話です!
高齢者が発症しやすい病気「誤えん性肺炎」とは
かつて、日本人の死因は「ガン」「脳卒中」「心臓病」が多くを占めており、
それらは三大疾病と呼ばれていました。しかし、高齢化社会が進む現代で増加傾向にあるのが、
「誤えん性肺炎」です。加齢による機能低下が原因であることから、誰にも等しく発症リスクがあります。
予防方法や治療法などについて、吉田病院付属脳血管研究所(神戸市兵庫区)吉田泰久院長に詳しく聞きました。
――誤えん性肺炎になる人は多いのですか?
実は増えてきているんです。一般的な肺炎は子どもさんも発症するものなのですが、
誤えん性肺炎は高齢者が発症しやすい病気なんです。通常、空気の通り道と食べ物の通り道というのは、
口の中から分かれています。このはたらきにより肺に食べ物が入らないようになっているのですが、
高齢になると食べ物と空気の分別が下手になり、肺に食べ物や唾液が入り込んでしまって誤えん性肺炎を
発症するんです。高齢者は大きな病気を患っていないとしても、加齢により機能は低下してしまうため、
誤えん性肺炎を発症してしまうリスクを持っているんです。
――つまり、65歳以上の高齢者に多いということなのですね。
そうですね。かつて、日本人の死因は「ガン」「脳卒中」「心臓病」が多くの割合を占めていましたが、
今は「肺炎」が第3位にまでのぼっているのです。
――予防方法はあるのでしょうか?
まずは、たとえ誤えんしてしまっても危険のないように、口の中をきれいにしておくという予防法があります。
歯みがきや舌みがきを使って口の中をきれいにすることが予防となり、就寝前はもちろん、朝起きてすぐの
歯みがきも非常に大切です。ほかに、嚥下(えんげ:食べ物を飲み込み胃に送り込むこと)のための体操があります。
これは首まわりや喉の筋肉を鍛えることが目的で、首まわりやほほの運動をすることで飲み込む力をつける体操です。
――治療法や投薬はあるのですか?
咳を出やすくするような薬はあるのですが、飲み込む力を強くするための薬というのはありません。
そのため、治療はリハビリが中心となります。
――普段から嚥下体操を意識したほうがいいということですね。
リラックスした状態で座り、首やほほ、舌など、飲み込む際に使用する筋肉を順に運動させるという
ような体操で、インターネットなどでも見ることができるため、一度調べていただければと思います。
――飲み込むのに違和感を覚えたら病院に行ったほうがいいということでしょうか?
違和感がある際は、専門となる耳鼻咽喉科を受診していただければと思います。
ちなみに、嚥下体操などの練習を行う場合は言語聴覚士が担当となります。
診療292日目、免疫力の低下をきっかけに発症
2023年7月14日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
連日の暑さで夏バテしていませんか。
身体の免疫が下がるとお口の中にも影響が出てきます⚡️
【口腔カンジダ】口の中の常在菌が原因
免疫力の低下をきっかけに発症
免疫力の低下などにより、膣内常在菌であるカンジダが異常繁殖してしまうことが発症の原因です。
じつはカンジダは膣以外にも常在しています。
「口腔カンジダ症」は、口の中に常在するカンジダによる感染症です。
常在菌であるため、やはり免疫力の低下などがきっかけとなり発症するケースが多いです。
何らかの基礎疾患(血液疾患、AIDSなどの免疫不全症、糖尿病など)や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、
免疫抑制剤や抗菌薬の投薬治療を受けているといった全身的因子による発症がみられます。
口腔カンジダ症が先に見つかってよく調べてみたらAIDSだった、なんて話も耳にします。
他にも唾液量低下や義歯の不良など、口腔内環境の局所的因子による発症にも注意が必要です。
この疾患、喘息患者さんへの吸入薬指導の際に説明するケースが多い疾患です。
ステロイドは免疫を抑えることが知られていますが、ステロイド含有の吸入薬使用時に、
薬が口腔内に残存してしまうと口腔カンジダ症のリスクが上がってしまうのです。
ですので、「薬を吸入した後は、口の中に残った吸入薬を洗い流すためにしっかりうがいをしてくださいね」という服薬指導を行います。
口腔カンジダ症を発症すると、口の中が白い膜(白苔)で覆われたり、口腔内の発赤やびらん、
痛みなどが出現します。軽症の場合はうがいなどで口腔内の清潔環境を保つことだけで治ることもありますが、
抗真菌薬による治療が必要になる場合もあります。内服薬の処方のほか、患部に塗布できる抗真菌薬のゲル剤などを用いるケースもあります。
歯磨きの際に鏡で舌の健康チェックもしましょう☺️
診療291日目、熱中症と塩分補給
2023年7月13日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
熱中症対策のポイントは、水分補給だけでなく塩分補給!
予防・対策
熱中症が疑われるときの対処法として、こまめな水分補給が挙げられます。
水分補給は大切なことですが、水分だけを補給しているとかえって症状を悪化させることもあるので注意が必要です。
水分補給が熱中症の悪化につながることも?!
水分補給はしていたはずなのに熱中症になったり、水分補給が逆に症状を悪化させたりすることもある―――?
高温多湿の屋内外で30分を超える長時間の労働やスポーツなどにより汗を大量にかくと、体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われてしまいます。
そこに水分補給だけを行うと、血液中の塩分・ミネラル濃度(体内における塩分やミネラルの割合)が低くなり、様々な熱中症の症状が出現します。
つまり、水分だけを補給することがかえって、熱中症の発症へとつながったり、悪化させたりすることもあるのです。
熱中症時の水分と塩分の補給の仕方
熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、塩分も一緒に補給することが重要です。自分で手軽に作れる食塩水もよいでしょう。 目安として、1ℓの水に対して1~2gの食塩を加えます。 さらに、長時間のスポーツなどで失われた糖分を補い、エネルギーを補給するために砂糖などを加えると、水分や塩分の吸収が良くなる上に、疲労回復にもつながるのでより効果的です。 手早く塩分・糖分を一緒に補給できるスポーツドリンクなどによる水分補給もおすすめです。ただし、カフェインの入った飲み物は利尿作用が強くなるので避けましょう。
水分・塩分補給にオススメ!
- スポーツドリンク
- 浅漬けの素
- 塩分入りタブレット
- ゼリー飲料
- 塩こんぶ
- 炭酸飲料
- 梅干し
ここがポイント!
熱中症のときには、上手な水分・塩分補給がポイントです。
水分だけでなく塩分も補給することで、症状の改善が期待できます。
塩分の補給には、塩分を含む飴・タブレットや梅干しなどもよいでしょう。
熱中症の症状が見られる際、意識がはっきりしない場合は大至急医療機関へ。意識がはっきりしている場合は、涼しい日陰や屋内で適切な水分・塩分補給を行い、安静にすることで多くは改善します。いつもと違うなと感じたり不安があったりするときには医療機関を受診しましょう。
また、こまめな水分・塩分の補給は熱中症予防にも有効です。とりわけ1時間を超える長時間のスポーツなどの際には、塩分に加え糖分の入ったスポーツドリンクなどでこまめに水分補給することで、熱中症を予防しましょう。
診療290日目、お水の正しい飲み方
2023年7月11日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
大切なことなのでおさらいです✍️
1日に必要な水分量は?
健康な成人は毎日、体重1キロにつき約35 mlの水が必要です。
これは科学団体の一般的なガイドラインに基づく最低限の量です。
体重50キロの人は1.7リットル、60キロであれば2.1リットル、70キロでは2.4リットル、
80キロなら2.8リットル必要ということになります。
⭐️基本的ルール:体重が多いほど、必要な水分量も増えます。
水の働き
水の主な働きは物質の溶解、物質の運搬、体温調節です。
物質の溶解
食事の中に含まれる栄養素は吸収しやすい形に分解され、代謝されます。代謝反応は水に溶けた状態で行われます。
物質の運搬
水分を含む血液やリンパ液は体内の物質を細胞まで運びます。また不要になった老廃物も尿から排泄されます。
体温調節
水は比熱(1g当たりの物質の温度を1度上げるのに必要な熱量のこと)の高い物質で、温まりにくく、冷めにくい性質があります。水は温度の変化が少ないので、体温を一定に保つことに役立っています。
例えば夏の暑いときや運動時に汗をかくのは、体熱の放散によって体内温度の上昇を防ぐためです。
水を飲まないとどうなるか
人の体は食べ物がなくても、水さえあれば1ヶ月近く生きることができます。しかし、水が1滴も飲めないと、2~3日で生命維持は困難となります。
体から水分が1%の損失で、のどの渇き、2%の損失ではめまいや吐き気、食欲減退などが現れます。そして10~12%の損失では筋けいれん、失神、20%の損失では生命の危機になり、死に至ってしまいます。
体の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスクの要因にもなります)。
水の健康効果
痩せ体質をつくる
常温の水を飲むと、体の中から温まり、代謝がアップします。また水を飲むことで、筋肉にしっかりと血液が送り込まれ、効率よく筋肉量が増えます。筋肉量が増えると基礎代謝量も増え、痩せ体質になります。
血液をさらさらにする
血液がドロドロしている状態は脂肪などが血液中に大量に存在し、スムーズに流れない状態です。血液は酸素を運搬しているので、血液の流れが悪くなると細胞に酸素がいかず、免疫力の低下、脳や内臓の機能の低下などを引き起こします。脳梗塞や心筋梗塞をも引き起こしやすくなります。水を飲むとトイレに行く回数が増えるので老廃物が排泄され、血液もサラサラになります。
食べ過ぎない(食事量をコントロールできる)
食事をしながら水分を取り入れるので、食べるペースがゆっくりになり、満腹感も得られるので、食べ過ぎを防げます。早食いは満腹感を感じにくいため、食べる量が多くなってしまいます。
肌に潤いを保つ
肌は表面から水分を補給しても中まで届きません。肌の中まで水分を補うためには水を飲むことです。またシミやしわ、くすみなども水を補うことで細胞の中の老廃物や毒素が排出され、細胞に必要な栄養素が補えるので古い細胞から新しい細胞へと変わり、肌の新陳代謝が改善されます。
正しい飲み方
- 朝一番に1杯の水を飲みましょう。寝ている間に失った水分を補給し、体の毒素を排除して、1日をさわやかに始められます。
- 午前中に1リットル飲みます。
- 職場でデスクや手の届くところに水の入ったボトルを置いておきましょう。
- 大きなボトルを使って1日の制限量を設定します。
- 食事のたびに水を1杯飲みます。
- 出かける際にも水を持っていきましょう。
- 水を飲むほか、新鮮な果物や野菜がふんだんに含まれた食事をしてください。
- ベリー類やレモン、ハーブを加えると変化をつけられます。
- コーヒーやソフトドリンクとともに水を1杯のみましょう。
- 身体的な活動中にも水分を補給します。
診療289日目、1日に必要な水分量は?
2023年7月10日
椎名町駅えがお歯科です。
梅雨明けもまだですが、すでに夏のような暑さが続いていますね。
1日に必要な水分量をご存知ですか?
十分な水分補給 – よく耳にする警告です。他の人から聞くこともありますが、
たいていは自分の中から聞こえてきます。水を飲むことは命にとって欠かせません。
水を飲む理由と必要な摂取量についてご説明します。
酸素とともに、水は生命維持の基本です。人間の体の50~70パーセントは水でできています。
主に脳、腸、腎臓、筋肉、肝臓などの臓器・組織中の水分含有量は80%と比較的多いです。
しかし、脂肪組織(皮下組織)は中性脂肪が多いので、水分含有率は約33%と低いです。
女性は男性に比べると脂肪量が多いため、水分含有率は約55%と少ないです。
また、肥満者は痩せの方よりも体水分量が少ないです。さらに高齢者は加齢とともに実質細胞数が減るため、
成人よりも水分含有量が減り約50%です。
水分補給のニーズ:なぜ水を飲むことはそれほど重要なのでしょう?
十分な水を飲めば、体が容易に必要な機能を遂行してくれるのです。
ビタミン、炭水化物、タンパク質は適切に分解され、酵素反応がスムーズに発生し、
存在する栄養素が細胞に浸透し、毒素は排除されます。免疫系を増進し、皮膚につやが出て、
全体的に体調がよいと感じられます。体温を調整し、筋肉を作り、脂肪を燃やす体の能力は水の消費に関連付けられています。
それでは、1日にどれくらいの水を飲む必要があるのでしょう?
成人は呼吸、食品の消化、汗によって1日に平均1.5~2リットルの水分を失います。
活動していない間でも失っているのです。このため、1.5~2リットルの水を補給する必要があります。
アスリートや暑い地域に住んでいる人は水分補給のため、さらに多くの水を飲む必要があります。
成人、子供、高齢者 – 年齢や体重、ライフスタイルによって、適正な水分摂取量は変わります。
病気なのか健康なのか、また食事も重要な役割を果たします。たとえば、菜食主義の人や大量の果物と
野菜を食べる人は、水分補給ニーズの一端をこのような食べ物で補っています。
あらゆるものは水に由来し、あらゆるものは水で変ずる。
– ミレトスのタレス、ギリシャの哲学者(紀元前625~547年)
1日に必要な水分量は?
健康な成人は毎日、体重1キロにつき約35 mlの水が必要です。
これは科学団体の一般的なガイドラインに基づく最低限の量です。
体重50キロの人は1.7リットル、60キロであれば2.1リットル、70キロでは2.4リットル、
80キロなら2.8リットル必要ということになります。
⭐️基本的ルール:体重が多いほど、必要な水分量も増えます。
水を飲みすぎることなどないと思いますか?
水の飲みすぎは、水を十分に飲まないことと同じくらい悪影響があります。
推奨される毎日の摂取量は、腎臓と心臓が対応できる量を反映しています。
毎日飲む必要のある水の量は、年齢や食事、活動レベル、天候の影響も受けます。
昼間にずっと休みなく屋外で飛び回る活発な子供は、ベッドに座って魔法の世界に心を馳せて
時間を過ごす本の虫よりも、たくさん水を飲む必要があります。
それでも、健康な子供の推奨摂取量は1日約1.1リットルです。喉の渇き具合は関係ありません。
高齢者は喉が渇いたと感じることが減り、全体的に摂取量も下がります。
これにより、心臓血管の問題から免疫系の低下にいたるまで様々な影響が出ます。
生命を脅かす脱水症状を避けるため、毎日1.5リットルの水を飲むのが理想的です。
診療288日目、正しい消毒
2023年7月8日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
手洗いとともに頻繁におこなわれるようになった手指の消毒です!
二日間で手洗いについて復習しましたので、仕上げの消毒のお話です。
実は、押さえておくべきポイントがあるのです💡
そのポイントを押さえて手指の消毒をした場合、それを知らなかった場合に比べて、
消毒した後に平均して100倍も菌を減少させられることが分かりました。
研究所で行った一般の方を対象にした実態調査(花王2022年実施。20-50代男女34名における、消毒剤の使用実態調査)で、
9割もの方が「消毒が充分にできていない」ことが分かりました。
【実験条件】
普段通り使用してもらうよう依頼。手の指先、指の間、手のひら、
手の甲の部位ごとに、消毒後に減少した菌数を測定。
そのうちの約6割の方は、自分で充分に消毒できていると思っていたにも関わらず、できていなかったのです。
「自分流ではなく、適切な方法を知って行う」ことが、手指の消毒には大変重要であると、明らかになりました。
消毒が充分にできていない人の「消毒の仕方」には、大きくわけて2つの傾向がみられました。
✓ 消毒液の使用量が不十分である…65%
使用量が充分でないため、消毒液が手指全体にいきわたっていないことが分かりました。
✓ こすり合わせの時間が短すぎる…85%
一部分に消毒液をすり込むだけで、サッと終わらせてしまっていました。
手にとった消毒液をしっかりと揮発するまで、まんべんなく手にすり込む時間も大切なのです。
実際に「使用量」と「こすり合わせ時間」によって、消毒の結果がどれほど変わるのかを確認しています。
適切な使い方で消毒を行っている人は、明らかに菌の減少率が高いことが分かります。
実態調査の中で、下記の①②の両方を被験者の方に実践していただいた結果、
「自分流」の時は消毒が充分にできていなかった方も、菌数を1/100まで減らすことができました。
どちらも、消毒の効果を得るには必要不可欠です。
①手にしっかり適量を取り、揮発するまで15秒以上こすり合わせる!
製品の推奨使用量の確認をしましょう。さらに、手にすり込む時間も大切です。
15秒経つ前に消毒剤が乾いてしまったら付け足すことが必要です。
②塗り残しがないようにまんべんなく塗広げることを意識!
特に指先は、色々なところを触れたりつかむ箇所にもかかわらず、塗り広げられていない人が大半です。
消毒液を手に取ったらまず指先を浸す、消毒液を直接指先に吹きかけるなど、塗残しがないように塗り広げる手順を身に着けましょう。
・スプレータイプであれば、指先に直接かける使い方も、指先の塗残しを減らすためにお勧めです。
・携帯用スプレーなど、容器の1プッシュで出てくる量が少ない場合には、15秒以上しっかりこすり合わせることができる量を使うようにしましょう。
・泡やジェル形状など、こぼさずに手に充分量がとりやすく、塗り広げやすいタイプもあります。
不特定多数の人が触れるものをさわったら、その手で次のものを触る前に手を消毒する
「タッチ&リセット」を習慣にしましょう。そうすれば、自分の身の回りを清潔に保つことができます。
もしも手が目に見えて汚れている場合には、まずはハンドソープで洗ったり、シートでふき取るなどして
汚れを落としましょう。手の汚れに消毒成分が消費されてしまうなど、消毒効果を低下させる可能性があります😢