診療233日目、ゴールデンウィークの診療について
2023年5月6日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日はゴールデンウィーク中ですが、
土曜日の通常通り9:00-13:30/14:30-17:00で診療いたします!
13:30-14:30はお昼休みを頂きますので、お気をつけください☺️
2023年5月6日
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13:30-14:30はお昼休みを頂きますので、お気をつけください☺️
2023年5月2日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
9回に分けて、歯並びの名前について書いてきました。
その中でもいくつかの歯並びの原因となってしまう「癖」を今回は紹介にます!
舌突出癖とは
「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」とは、文字通り舌を前に突き出す癖のことをいいます。
舌突出癖のある方は、ものを飲み込む時の嚥下(えんげ)時や何もしていない安静時に、
上下の前歯の間に舌を突出させる癖が出てしまいます。
本来の正しい舌の位置は、上の前歯の裏側に少し触れるような位置ですが、
日頃から常に舌が歯に強く触れていたり、歯を押し出すような力が加わってしまうと歯並びに影響を及ぼしてしまう可能性があります。
舌突出癖の原因
では、なぜこのような癖が出るようになってしまうのでしょうか。理由はいくつか考えられます。
1.口呼吸
アレルギー性鼻炎、アデノイドや口蓋扁桃肥大などの鼻咽腔疾患があると、
鼻呼吸が出来ず口呼吸が習慣的になります。
この場合、舌が常に低い位置にあるため、ものを飲み込む際に舌を突出する癖がついてしまいます。
2.舌小帯が短い
舌小帯が短いと、舌をしっかり上にあげることができないためこちらも
常に舌が低い位置にある状態になるため舌突出を引き起こしてしまいます。
3.指しゃぶり
指しゃぶりの習慣が長く続くと上下の前歯が開く開咬状態になり、その開いた隙間に舌を
突出させる癖がついてしまいます。他にも毛布やタオルなどを噛む習慣があると、
上下の前歯の萌出を妨げ、前歯間にスペースが生じて開咬となります。この結果、舌突出癖に繋がりやすくなります。
4.口腔周囲筋の筋力が弱い
口周りの筋力が弱くなると、舌とのバランスが崩れて必然的に舌で歯を押すようになり、舌を突出させる癖がついてしまいます。
舌突出癖による影響
舌突出癖は前歯や横の歯を押してしまうため、さまざまな不正咬合を引き起こしてしまいます。
舌突出癖による主な不正咬合は、上顎前突、交叉咬合、開咬が代表的なですが、
不正咬合の原因は舌癖だけではなく、骨格、唇や頬の筋肉、咀嚼筋とも深く関連しています。
そのため舌突出癖のある方が全て同じ歯並びになるというわけではありません。
しかし、初めはそれほど歯並びに影響がないような癖でも、長年放置することで徐々に
症状が悪化し、骨格にまで変化を生じさせてしまうケースもあります。
特に不正咬合の中でも「開咬」は、前歯でものが噛めないため奥歯の負担が増え、
奥歯の寿命が短くなることがあります。また、舌が正しく使えないために発音が不明瞭になりやすく、
特にサ行、タ行を発音する際に影響が出る場合があります。
舌突出癖の治し方
何事も、長期に渡って習慣的になった癖を改善させるのは容易なことではありません。
正しくない舌の位置を大人になるまで放置してしまうと、改善を図るのは非常に難しくなります。
そのため、舌突出癖が見つかった場合は小さい子どものうちに、なるべく早い時期に正しい舌の位置、
正しいものの飲み込み方を覚え、それを習慣化していくことが重要です。
舌突出癖は早めの改善を
子どもだけではなく大人にも効果はあります。
しかし、MFTのみで歯並びの改善が見込める成長過程にある子どもと違い、
大人の場合はMFTだけで歯並びを改善するのは難しくなります。大人はすでに、
骨がしっかりと固くなっていることや、年齢的に適応能力が低くなっているため、
矯正装置による矯正治療とMFTによる口まわりの機能の改善を合わせて行っていきます。
舌突出癖は、癖が出始めてもすぐに歯並びなどに影響を及ぼすわけではありません。
見た目的にも気付きにくく、長期にわたって習慣化されてから気付く可能性もあります。
長期的に習慣化された癖は改善するのも努力が必要ですが、なるべく早い時期に改善することで
将来的な不正咬合を予防することができます。
日頃から舌癖が無いか、意識したり歯並びを確認する習慣も大切です。
2023年5月1日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
名前シリーズも9つ目です!ブログの中でのシリーズもので最多です!
ここのつめは《正中の不一致》です。「せいちゅうのふいっち」と呼びます。
字の如く、歯の中心がずれている状態です。
前歯の中心線のことを正中線といいます。
左右の1番の歯の間の線が、上下でぴったりと合って一直線に伸びている状態のことをいいます。
上下の歯の正中線が合っているだけでなく、歯の正中線がお顔の中心線の上に来ていることが大切です。
正中線がずれる原因
噛み合わせが正しい位置にあるとき、上下の歯の正中線はぴったりと合い、
歯並びは左右で対称になります。正中線がずれている場合は次のような原因が考えられます。
①歯の大きさが左右対称になっていない
人間のお顔や身体は、微妙に左右対称になっていません。ぱっと見た感じではわかりませんが、
よく見るとほんの僅かですが左右の眉の形や眼の大きさ、笑うときの口角の上がり方など、
左右で違いがあります。
歯も同じように、左右で殆ど同じように見えますが、ほんの少しの違いが正中線のずれに
繋がることがあります。しかし多少の非対称は一般的にどなたにもあることですので、
大きくずれていてご本人の悩みとなっていない限りは、あまり気にしすぎる必要はありません。
②歯並びが悪い
左右どちらか一方だけに八重歯があったり、歯が少し重なっているなど、
歯の位置や角度によって顎をずらして噛んでいる場合に、正中線はずれてしまいます。
また、親知らずが片方だけに生えていたり、埋伏歯や先天性欠如歯があって歯の本数が左右で
異なる場合に、正中線がずれます。
正中線のずれに加えて叢生、出っ歯、受け口などの不正咬合がある場合は、全体的な歯列矯正での
歯の移動が必要になる場合もあります。
③あごの骨が左右対称になっていない
頭蓋骨に対して上顎、下顎もしくは、両方がずれたり歪んでいる場合に、顎全体のバランスが
悪くなって歯並びにも歪みが生じます。頬杖をつく癖があったり、片方の奥歯が悪くて良い方の
歯ばかりで噛んでいる場合も、正中線のズレが起こる原因となります。
.
正中線がずれているのは治療した方がいいの?
正中線が上下の歯でぴったり合っているのが理想的ですが、ほんの少しのずれで、
噛み合わせが悪くなっていない場合は治療しなくても問題はないでしょう。
また、かなり大きく正中線がずれている方は、歯並びや顎の骨に問題がある場合が多いため、
そのまま放置すると顎関節症を発症することもあります。何かの症状が出ていて少しでも異常を
感じたら、ひどくなる前に歯科医院にご相談ください。
.
正中線のずれの治療方法
では、正中線がずれていて気になる場合はどうやって治せば良いのでしょうか。
あごが成長途中の子どもと、あごの成長が終わっている大人とでは、
正中性のずれの原因によっては治療方法が異なる場合があります。
子供の場合(1期治療)
奥歯(第一大臼歯)が永久歯に生え変わったタイミングで、奥歯のみ噛み合わせにずれがある場合には、
ずれを治してあげないと顎がそのままいびつに成長する可能性があります。
子供の顎はどんどん成長していきますので、早めに治療を始めることをおすすめします。
大人の場合
顎のずれが軽度の場合は、ワイヤー矯正で上下の歯にブラケットの矯正装置を取り付けて不正咬合を
治していきます。歯の裏側に装置をつける裏側矯正や、マウスピース型矯正装置を利用して治療することも可能です。
顎の骨のずれが大きい場合は歯の矯正治療だけでは完全に治すことが出来ませんので、
外科矯正(外科手術)を行うことで骨格をなおすという方法があります。しかし外科矯正は
本来不正咬合を治すためのものですので、顎骨のずれの改善には限界があります。
正中線がずれている場合は、原因によってどのように整えていくかが変わってきます。
一人ひとりのお顔が違うように、歯の形や歯並びも違います。
まずはご相談くださいね!
2023年4月28日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
やっつめは《空隙歯列》です。「くうげきしれつ」と呼びます。
空隙歯列(くうげきしれつ)というのは、歯と歯の間にスキ間が空いている歯並びのことで、
通称「すきっ歯」と呼ばれています。 上の前歯の真ん中にスキ間が空いている場合には、
専門用語で「正中離開(せいちゅうりかい)」というように呼ばれています。
海外では「幸運の歯」として好意的に見られることもありますが、
日本では気にされる方が多い歯並びです。
顎自体が大きい場合や、顎の大きさに対して歯の幅が小さい場合には空隙歯列となることがあります。
先天欠如や喪失により歯の本数が少ない場合にも起こり、特殊な場合として埋伏している過剰歯が
歯根間に存在する場合にも空隙ができることがあります。
また、噛み合わせが深い場合には咬合力によって前歯に隙間ができることもあります。
舌が大きい場合には、内側からの圧力が強くなり全体に空隙ができる場合があります。
舌小帯が短い場合にも、同様に前歯の内側に力が加わり空隙ができる。
また、上唇小帯の付着異常によって正中に隙間ができることもあります。
舌においては大きさだけでなく、舌突出癖においても空隙歯列や開咬を呈することがあります。
また、吸指癖においても上顎前歯の唇側傾斜を伴う空隙歯列を呈することがあります。
歯周病によって歯を支えている骨が痩せてしまうと、咬合力を歯で負担できなくなります。
その場合には歯間部に隙間が現れることがあります。
2023年4月27日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
ななつめは《過蓋咬合》です。「かがいこうごう」と呼びます。
日本人の不正咬合の4.8%が過蓋咬合に該当します。
上顎突出にも似た過蓋咬合は、上の歯と下の歯が深く噛み合わさっている症状を指します。
「下の前歯が上の前歯で隠れてしまう」
「上下の前歯が深くかみ合っている」
「下の歯が上の歯ぐきを咬んで痛い」
こんな症状に心当たりはありませんか。
上の歯が下の歯を必要以上に隠すように覆ってしまうため、下顎を動かすことが困難になりやすく、
顎の骨に負担がかかって顎関節症を引き起こすリスクが高いことも特徴のひとつです。
ひどい場合は下の前歯が上の前歯より内側の歯茎に食い込んでしまうこともあり、
それによって歯茎が傷つき、炎症を起こしたり菌が入り込んだり口内炎などの症状が出ることもあります。
また、上の前歯が他の歯よりも下に出ていることで、笑った時に歯茎がみえる「ガミースマイル」を引き起こしている場合もあります。
原因は顎の骨の成長が不十分だったり、虫歯が原因で奥歯を失ってから放置してしまった場合などがあげられます。
過蓋咬合とは上下の歯や顎の垂直関係の異常により、
通常よりも咬み合わせが深い状態の歯並びを指し、専門用語で“ディープバイト”と呼びます。
通常の上下の前歯は垂直的に2〜3mm程度重なっているものですが、
過蓋咬合の方はそれ以上に重なってしまうことにより、下の前歯が上の前歯で隠れてしまいます。
さらに重度の方だと、下の前歯が上の前歯の裏の歯茎に食い込んでだ跡ができてしまいます。
過蓋咬合の原因
過蓋咬合の原因は以下のタイプの単独か組み合わせによって起こることが考えられます。
A.歯が原因のタイプ
前歯と奥歯の2つの原因が考えられます。
前歯が大きく傾いていることや、過萌出(通常以上に伸びて生える)していることがよく見られる原因です。
また、奥歯の萌出不足、咬耗(咬む面のすり減り)、虫歯により奥歯が低い位置にあることでも過蓋咬合が起こりやすくなります。
B.顎の骨が原因のタイプ
顎の骨の形や回転により、深いかみ合わせを引き起こしているタイプです。
骨は遺伝や咀嚼筋の強い発達と関連していると考えられます。
咀嚼筋のうちの咬筋が発達すると、世間一般的に”エラ張り”と呼ばれ、過蓋咬合になりやすい傾向にあります。
過蓋咬合のデメリット
①上の前歯への負担
カチッと咬む際に、下の前歯が上の前歯に強く当たる場合は、上の前歯に外側へ押す力が働き、出っ歯の状態が悪化することが考えられます。
また、慢性的に負担がかかってしまうことで前歯の寿命が短くなるリスクがあります。
②歯茎の炎症を引き起こしやすい
カチッと咬む際に、下の前歯が上の前歯の裏の歯茎に食い込んでしまう場合は、咬むたびに歯茎に刺激が加わりことで、歯茎が下がったり、痛みが生じます。
③補綴物が壊れやすい
上下の咬み合わせの当たりが強いことで、被せ物やブリッジなどの補綴物が壊れやすかったり、外れやすい状態であると言えます。
④顎関節に負担がかかり、痛みなどが発生しやすい
上顎の歯に深く覆われることで、下顎は動きを制限された窮屈な状態になります。
これにより、顎の関節に悪影響を及ぼして顎関節症を誘発するリスクが高くなります。
2023年4月25日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
むっつめは《交差咬合》です。「こうさこうごう」と呼びます。
正しい咬み合わせは上下の歯が咬み合う際に、
上顎の歯が下顎の歯よりも2~3mm外側に位置するように咬み合うことが正常となっています。
交差咬合の見た目は、上下の歯が噛み合わず、正面衝突しているように見えます。
上の歯の内側にあるはずの下の歯がどこか1歯でも反対になっていると、そこを起点として、
下顎は横にずれて成長していってしまうからです。
交叉咬合は上の奥歯が下の奥歯より外側に位置して噛み合わさるのに対し、
上下の奥歯が逆に噛み合わさった状態で「クロスバイト」などとも呼ばれます。
交叉咬合は顔のゆがみや顎の変形など問題、上下の顎の幅や歯列の大きさのアンバランスで起こります。
交叉咬合の原因として頬づえや片方だけで食べ物を噛んでしまう癖、口呼吸、低位舌が原因としてあげられます。
交叉咬合を放置していると成長の過程で顎が歪み、顔が非対称になる原因となりますので、
反対咬合同様に子供の早い段階から治療に取り組んでおきたい不正咬合です。
その場合、成長が進むにつれて顎がだんだんと横に曲がっていっていき、その傾向はより顕著になっていきます。
顔が横に曲がってしまった場合、成人になってから直そうとすると、外科矯正が必要になります。
①遺伝
親からの骨格の遺伝や、アンバランスなあごの骨の成長などによって交叉咬合になることがあります。
②よくない癖
頬杖やうつぶせ寝などで片側のあごばかり負荷がかかり続けることによって、あごが変形し、
交叉咬合につながることがあります。
③食生活
やわらかい食べ物ばかり食べて、あまりよく咬まないことにより、あごの正常な発育が阻害されて
交叉咬合につながることがあります。
4本の前歯が永久歯に生え替わる6歳頃から治療が可能です。取りはずし可能な装置を装着することで、
あごの成長をコントロールしたり、歯の傾きやずれを改善したりします。装置は取りはずすことはできますが、
一日中装着することで、効果的な治療が可能です。
さらに、1期治療の段階から、上下の前歯6本に対してワイヤーを使用した固定式装置による治療をおこなうこと
もあります。舌やお口まわりの癖、頬杖などをやめるようなトレーニングも合わせておこないます。
2023年4月24日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
いつつめは《開咬》です。「かいこう」と読みます。
開咬とは前歯が噛んでいない噛み合わせのことです。
日本人の不正咬合の5.7%が開咬に該当します。
お口の周りの筋肉が弱いことが原因で開いてしまう「ぽかん口」とは異なります。
自分では不正咬合に気づきにくいですが、実は非常に問題のある噛み合わせです。
軽度であれば、見た目はほとんど気になりません。だから、自ら開咬の治療希望をされる方は少ないです。
重度になると「前歯で食べ物が噛み切れない」という訴えが出ます。
ただ、舌を使って、器用に噛み切り、ハンバーガーやラーメンを難なく食べられる人もたくさんいます。
この舌を使う癖が開咬の大きな特徴であり、大きな難関になります。
開咬が先か、舌癖が先か、いずれにしろ、開咬と舌癖には切っても切れない深い関係があります。
開咬の要因として最も多いのは前歯が萌出する小学低学年時に、
舌を上下前歯の間に入れる舌突出癖とされています。
上下の歯の間に隙間があると、舌で埋めないと嚥下がうまくいきません。これが最も多い舌癖です。
開咬になった後は、しゃべるとき、つばを飲み込むとき、前歯で噛み切るときなどに舌を上下前歯の間に入れる
習慣がついてしまい、開咬が重篤化する傾向があります。
矯正歯科治療をする際も、舌癖があると治りにくく、後戻りしやすくなります。
だから、舌癖を改善するための装置や訓練が必要になることもあります。
ただ、開咬が治れば、舌を入れるスペースがなくなるので、舌癖が改善することも多いようです。
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開咬は日常では困っていない人が多い噛み合わせです。
しかし、それは若いときだけで、40歳を超えるころには奥歯や顎関節に大きな問題が生じます。
開咬は「理想的な噛み合わせ」と真逆の噛み合わせのため、奥歯に大きな負担がかかり、
経年的に奥歯を失っていくリスクが非常に高いです。
前歯が噛んでいないと、話すとき、飲み込むときなどに空気が漏れるので、舌でふさぎたくなります。
開咬は最も治療が難しい噛み合わせの1つです。その大きな理由は舌癖が関与するからです。
舌を上下顎の前歯の間に入れる習癖があると、矯正歯科治療で歯を動かそうとして、なかなか噛んできません。
また、1度は矯正歯科治療で前歯が噛んだとしても、後戻りしやすいと言えます。
それでも、しっかり力をかけられる矯正装置で前歯を閉じてあげれば、前歯は噛むようになります。
前歯が閉じれば、舌が入るスペースもなくなるので、徐々に舌癖も改善することが多いようです。
2023年4月22日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
よっつめは《上下顎前突》です。「じょうげがくぜんとつ」と呼びます。
見た目は、上下の歯が噛み合わず、正面衝突しているように見えます。
上下顎前突は上下の歯または顎の骨自体が前に出ていることで、
横顔から見たときに顔の下半分が前に出ているいる状態です。
一見、歯並びが綺麗に揃っていても、上下の前歯が外側に向いているため口元が突き出している
ように見え、口が閉じにくいなどの不具合があります。
また、無理に口を閉じようとすると下顎のオトガイ部に梅干しのようなシワができてしまい、
見た目を気にされる方も多いようです。
上下顎前突の原因は唇や舌などの口腔周囲の筋肉や骨格などのバランスが悪いことが考えられます。
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横顔のEラインはありますか?
口ゴボとは、唇を閉じた状態で、横から見たときに口元がポコッと盛り上がっている状態を指します。
顔貌の美しさにはさまざまな定義があり、一概に決められるものではありませんが、
口ゴボはその基準の1つである「Eライン」とは逆の状態です。
顔を横から見たときに、鼻の先端と顎の先端を結んだ直線から、唇が少し引っ込んでいる
(唇が直線に触れない)ラインのことを指します。「エステティックライン」「Eライン」と呼ばれます。
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注意したい症状
①うまく咀嚼できない、うまく発音できない
口ゴボは歯の咬み合わせが悪い状態であるため、うまく咀嚼できなかったり、発音が悪かったりという影響が出ます。
②口呼吸になりやすい
唇が閉じにくいため、口呼吸になりやすいです。口呼吸になると口の中に菌が入りやすく、
乾燥しやすくなるため、体調を崩しやすくなります。
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舌で歯を押す癖、口呼吸などの癖も上顎前突・上下顎前突、および口ゴボを悪化させる要因です。
そのため、そういった癖を改善することで、口ゴボの悪化を防ぐことは可能です。
ただ、改善するということになると、自力ではできません。
誤った方法で力をかけると、顎の骨の吸収が進んだり、逆に歯並びが悪化することがありますので、
必ず歯科医院で検査・治療を受けるようにしてください。
まずはお気軽にご相談ください!💫
2023年4月21日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️
みっつめは《反対咬合》です。「はんたいこうごう」と呼びます。
受け口、下顎前突とも言い、下顎が前顎より出ている状態を指します。
日本人で受け口の方の割合は約3~4%と言われています。
反対咬合は前歯3本以上の噛み合わせが上下逆になっている状態で、
「受け口」「しゃくれ」とも呼ばれます。
受け口としゃくれは、何がちがうのか?
受け口としゃくれは同じ意味だと思っている方も多いかもしれません。
しかし厳密にいうと、受け口としゃくれは異なる意味を持っています。
どちらも下顎が出ている状態のことを指しますが、それぞれ下顎が出ている状態に違いがあります。
簡単に説明すると、
受け口は歯並びの状態が反対咬合になっていることで、しゃくれは骨格が原因の下顎前突のことです。
それぞれの意味や原因についてよりくわしく解説していきます。
⚫︎受け口
受け口を放置してしまうと、口の周りに以下のようなデメリットを引き起こしやすくなります。
・歯を磨きにくいため、歯周病や虫歯などのさまざまな歯の病気にかかりやすくなる
・咀嚼がうまく行えなくなる
・歯の一部に過度な負担がかかる
・口を閉じにくいため、口内が乾きやすくなる
・発話する際にサ行などの発音がやや悪くなる
・舌足らずな話し方になる
・顎関節症という病気を引き起こし、口の開け閉じが円滑に行えなくなる
.
そして、身体にも、以下のようなデメリットをもたらすこともあります。
・肩こり
・頭痛
・食べ物をうまく噛めないことによる胃腸の不具合
・集中力の低下
・見た目の印象がよくないため、消極的になる
.
また注意したいのは、受け口は生まれつきのものではなく、後天的になる場合があります⚡️
主に、ふたつの原因で受け口になったと考えられます。
①舌癖
受け口の方のなかには、下の歯列を無意識に舌で押し出す癖がある方もよく見受けられます。
下の歯列を日常的に癖で押し出していることで、少しずつ前に飛び出ていき、受け口の形へと変化してしまうのです。
口呼吸と同じく、舌癖が子どもの頃からある場合はより受け口になるリスクが高まります。
②指しゃぶり
幼い頃の指しゃぶり自体は問題ありません。
しかし4歳ごろを超えても指しゃぶりを続けていると、受け口になりやすくなるため注意が必要です。
指しゃぶりをしているとき、口のなかでは前歯で指を噛んでいる状態です。
指を噛むことで前歯に不自然な力がかかり、歯並びが崩れてしまうのです。
.
⚫︎しゃくれ
しゃくれのほとんどは、骨格の遺伝によって起こります。
両親のうちどちらか、もしくは双方がしゃくれた骨格になっている場合は、お子さんもしゃくれになる確率が上がります。
子供の歯並びの約30%は両親からの遺伝によるものといわれています。
特に、骨格的な問題をもつ下顎前突症は不正咬合の中でも遺伝的な影響を受けやすいとされ、
ご家族や親せきの方にも反対咬合の方がいる傾向にあります。
お子さんをお持ちの方で本人もしくは配偶者がしゃくれた状態になっている方は、
子どもが幼いうちから口周りの状態をよく観察しておきましょう。
しゃくれは、大人になると子どもの頃よりも治療のハードルが上がります。
わずかでもしゃくれの兆候が見られた場合、早期の処置の開始をおすすめします。
2023年4月20日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
歯並びの名前紹介を一回お休みして、「顎あご」のお話です♩
顎関節症は、顎の関節に違和感がある、耳の前あたりが痛くて口がうまく開かない、
顎を動かすと音がする、などの症状が出ます。
さらに顎やこめかみが痛む、偏頭痛や腕や指の痺れなどを引き起こす場合もあります。
症状が広範囲に渡り、個人差があるのが特徴です。
顎関節症には様々な原因が挙げられますが、上下の歯の噛み合わせに異常がある事が原因になってる事が多いです。
歯ぎしり・欠伸などによる過度の開口や、硬いものを噛んだ時に顎の関節に負担をかけていることが原因の場合もあります。
また、ストレスや精神的緊張が顎の周りの筋肉を緊張させる事で顎関節に負担がかかり、関節に異常を引き起こしている事もあります。
顎関節症はどこが悪くなっているかによって4つのタイプに分類されます。
顎関節症の直接的な原因はまさにこの4つです。
これらの障害により顎関節症が発症します。
顎(がく)関節症は、口の開けづらさ、あごを動かすときにする音、あごの痛みなどの症状が現れます。
命にかかわる症状ではありませんが、長引くと生活の質の低下にもつながります。
その顎関節症の発症原因のひとつに、顎関節に悪影響のある習慣によってもたらされることがわかっています。
違和感を覚えたとき、チェックしたい習慣
まず、食事するときに「片側だけでかむ習慣」。左右両方の歯で均等に噛まずに、
無意識に左右どちらか一方だけで噛む偏咀嚼(へんそしゃく)の癖がある人は少なくありません。
この癖がある場合、噛む側の関節に大きな負担がかかり、口を開く際に音が鳴ることがあります。
また、噛んでいる側の歯のみすり減ることもあります。
顎関節症はどこが悪くなっているかによって4つのタイプに分類されます。
このように原因となる場所は様々ですが、結果として顎関節周囲に次のような症状が現れます。
音がする(クリック)だけの場合には経過観察で問題のない場合が多いですが、痛みがあったり、
口が開けにくかったり(開口障害)する場合にはお食事がしにくくお困りではないかと思います。
その場合はすぐに顎関節症治療を行っている歯科医院の受診をおすすめいたします。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。