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診療757日目、歯ブラシの歴史

2025年6月26日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

私たちが毎日何気なく使っている「歯ブラシ」。

今日は歯ブラシの歴史についてのに話です。。実はそのルーツ、日本では1300年以上も遡ります。

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🎋奈良時代:ハブラシのご先祖は「楊枝」

時は奈良時代。遣唐使たちが持ち帰ったのが「楊枝(ようじ)」でした。

厳密には今の爪楊枝とは違います。木の枝の先を噛んで繊維状にほぐして使う、いわば**「天然毛の歯ブラシ」**です。まさにナチュラルケアの先駆けとも言えるでしょう。仏教の「身を清める」文化も後押しして、貴族の間で使われ始めます。

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🏮江戸時代:「房楊枝」登場!ちょっと進化します!

江戸に入ると、庶民の間でも歯磨き習慣が広がります。

馬の毛や植物の繊維を束ねた「房楊枝(ふさようじ)」が登場!職人が作る手作りブラシは高級品でした。今なら「江戸プレミアムケア」ブランドになっていたかもしれません。

同時期、「歯磨き粉」も登場します。といっても当時は貝殻の粉や塩など、ちょっと硬派なラインナップです。

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🇯🇵明治時代:近代ハブラシが上陸!

明治の文明開化は、お口の中にも到来します。

欧米から輸入された「柄付きブラシ」が登場し、ついに現代の歯ブラシの原型が日本でも普及し始めました。最初は輸入品が中心でしたが、すぐに国産製造もスタートします。

ちなみにこの頃の日本人の虫歯率、実はまだ低かったのです。理由は…

甘いお菓子がまだ贅沢品だったからです!

📦昭和時代:ナイロン革命で現代ハブラシへ

戦後の昭和20年代。歯ブラシの世界に「ナイロン毛」が登場!

プラスチックの柄と組み合わさり、今のスタンダードな形が一気に定着します。

ここから日本の**「朝は歯磨き、夜も歯磨き、旅行にも持っていく」**文化が定着していきました。

💡ちょっとだけ今日の雑学まとめ

• 歯ブラシのご先祖は「楊枝」

• 明治時代に今の形が日本上陸

• 昭和にナイロン毛が登場し現代仕様に!

🎙えがお歯科からのひとことアドバイス

現代の歯ブラシは1300年の進化の賜物です。nせっかくなら正しいブラッシング法で、ご先祖様もびっくりの健康な歯をキープしましょう!

診療747日目、お口の中で起こる変化とそのスピード

2025年6月11日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

「定期検診はどのくらいの頻度で通ったらいいですか?」

「虫歯を指摘されたけど、定期検診に通っていたのに、なぜできたんですか?」

そんなお声が飛び交うことがあります。

そのお答えになったら・・・とまとめてみました。

ぜひご参考ください!

 

🦷お口の中で起こる変化とそのスピード

~毎日のケアがどれほど大切か、知っていますか?~

項目 できるまでの期間の目安 内容とリスク
プラーク(歯垢) 412時間以内 食べた後すぐに歯の表面に細菌が集まり始め、白っぽくネバネバした汚れに。取り除かないと虫歯や歯周病の原因に。
オレンジプラーク 2448時間以内 特定の細菌が増えてできる色のついたプラーク。特に子どもや矯正中の方に見られやすく、歯ぐきの炎症を起こしやすいです。
縁上歯石 214日間 プラークが唾液の成分と結びついて固まり、歯の表面にこびりつきます。自分では取れません。
縁下歯石 数週間~数か月 歯ぐきの中に隠れてできる硬い歯石。放っておくと歯周病が進行しやすくなります。
着色(ステイン) 数日~数週間 お茶・コーヒー・タバコなどの色素が歯に沈着。見た目だけでなく、汚れの付着の原因にも。
初期虫歯(白濁) 1週間~数か月 プラークの中の酸が歯を溶かし始め、ツヤのない白いシミが出ます。この段階ならまだ治せます!

 

では、画像をご覧頂いてから、

ご自身の口の中をご確認ください。

 

📌 なぜ毎日のケアが大事なの?

  • プラークはたった1日でもうでき始めます
  • 歯石になってしまうと、歯ブラシでは取れません
  • 初期の虫歯は再石灰化(元に戻すこと)も可能ですが、進行すれば削る治療が必要になります。

🌟 今日からできるセルフケアのコツ

  • 食後の歯みがき(特に夜が重要!)
  • フロス・歯間ブラシの併用で、歯と歯の間もキレイにしましょう
  • 甘いものは時間を決めて食べましょう!ダラダラ食べは厳禁です⚠️
  • 定期検診でプロのケアを受けましょう!

診療746日目、口内炎って、ほっておいても大丈夫?

2025年6月10日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

🦷「口内炎って、ほっておいても大丈夫?」

■ 口内炎ってどんなもの?

口内炎とは、口の中や唇の内側の粘膜が炎症を起こしている状態です。
よく見られるのは「アフタ性口内炎」といって、白っぽくて小さな丸い潰瘍(かいよう)ができます。

ほとんどの場合、1~2週間で自然に治ります。

ほかにも、誤って口の中をかんでしまったり、熱い食べ物でやけどをしたときにできるタイプの口内炎も

あります。これらは痛みが強いことがあります。


■ こんな口内炎は病院に行ったほうがいいです

「そのうち治るだろう」と思っても、次のような場合は受診をおすすめします

  • 2週間以上たっても治らない

  • いつも同じ場所にできる

  • しこり(かたくふくらんだ部分)がある

  • 発熱や、あごの下のリンパが腫れている

  • たくさん一度にできる

  • 痛みがひどくて食事がつらい

こういった症状がある場合、ウイルス感染や自己免疫の病気、まれに口の中の「がん」の

可能性もあるため、早めの受診が安心です。


■ がんって…そんなに心配なの?

すべての口内炎が「がんになる」というわけではありません。
ただし、口腔がんの初期症状が、口内炎とよく似ていることがあるのです。

特に、長く同じ場所に治らないものがあるときや、痛みがないけれどしこりのようなものが

あるときは、がんの可能性もゼロではありません。
また、歯が欠けていたり、入れ歯や矯正器具などが長期間こすれていると、その刺激ががんに

つながることもあります。

「何かおかしいな」と思ったときは、

早めに診てもらうことで、もし病気だったとしても早期に治療ができます。安心のためにも、迷わず相談してみましょう。


■ 生活習慣も影響します

ストレスがたまっていたり、睡眠不足や疲れが続いていたりすると、体の免疫力が落ちて、

口内炎ができやすくなります。
また、栄養バランスが悪かったり、歯みがきをおろそかにしていると、口の中の環境が

悪くなって炎症がひどくなることがあります。

口内炎は、体の「お疲れサイン」でもあります
自分の体調や生活リズムを見直すきっかけにもなりますので、しっかり休養をとって、

無理のない毎日を心がけてくださいね。


■ 「がんだったら…」と不安で受診できない人へ

「もしも、がんだったら…」と怖くて病院に行けないという人もいるかもしれません。
でも、実際には多くの口内炎は心配のないものですし、たとえ病気が見つかったとしても、

早期ならきちんと治せます。怖がらずに、まずは医師に相談してみましょう。


■ 口内炎を早く治すには?

口内炎を早く治すには、まずは体の調子を整えることが大切です。
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスをためない生活を心がけましょう。

市販の塗り薬やビタミン剤で改善することもありますが、病院を受診すれば、

より適切な薬やレーザー治療などを受けることができ、早く治る可能性があります。


■ 最後に:歯科の定期受診もおすすめです

歯科医院は、「歯が痛いときだけ行く場所」ではありません。
口の中のちょっとした変化にも気づいてくれる場所です。
何も症状がなくても、定期的に検診を受けることで、小さな異変にも早く対応できます


✨まとめ

✅ 2週間以上続く口内炎は、医師に診てもらいましょう
✅ 疲れ・ストレス・栄養不足は、口内炎を悪化させます
✅ 「怖いから受診できない」はNG。早く相談すれば安心できます
✅ 定期的な歯科受診で、口の健康を守りましょう

診療743日目、「マウステーピング」と「マウスピース」

2025年6月6日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

SNSで大流行、睡眠時の「マウステーピング」に専門医が警鐘という記事を読んで、

改めてマウステーピングについて調べました。

⚠️推奨するための記事ではありません。

マウステーピング」と「マウスピース」はいずれも睡眠の質や口腔環境の改善

目的としていますが、その仕組みも影響もまったく異なります
それぞれの特性とリスクを比較しながら、人体への影響が少ないのはどちらかを以下に整理します。

結論から言うと:

基本的に、健康な方にとっては「マウステーピング」のほうが人体への影響が少ない傾向があります。

ただし、歯ぎしり・顎関節症・無呼吸傾向がある場合は「マウスピース」が必須になることもあります。

 

🔍 比較一覧:マウステーピング vs マウスピース

特徴 マウステーピング マウスピース
目的 口呼吸防止・いびき軽減 歯ぎしり防止・顎関節の保護
装着感 非侵襲的(テープを口に貼るだけ) やや異物感あり(歯列に装着)
慣れやすさ 比較的早い(数日~1週間) 個人差あり(違和感で眠れない人も)
副作用のリスク ・鼻詰まりや閉塞性睡眠時無呼吸があると危険

・肌荒れの可能性

・噛み合わせ変化(長期使用)

・口内炎・違和感・顎関節への負担

費用・手軽さ 非常に安価(市販のテープでOK) 歯科での作製で数千円~1万円以上
おすすめ対象 口呼吸傾向のある健康な人 歯ぎしり、食いしばり、TCH、顎関節症のある人

 

🧠 補足:それぞれの使用に向いていないケース

マウステーピングが向かない人:

  • 鼻づまりがある人
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の可能性がある人
  • 不安やパニック障害がある人(口をふさがれる感覚がストレスになる)

マウスピースが向かない人:

  • アレルギー体質で樹脂に反応する人
  • 重度の口腔乾燥がある人(マウスピースが乾燥を助長)

 

💡 実用的な選び方のアドバイス:

  • 口呼吸・いびき対策
    マウステーピングが第一選択(鼻呼吸ができる人限定)
  • 歯ぎしり・顎の疲れ・被せ物の破損防止
    マウスピースが効果的(歯科でのカスタム作製がおすすめ)
  • 両方気になる場合
    → まず歯科で咬合や顎関節のチェックを受けた上で、両方併用可能かの確認を。

ご希望があれば、それぞれの安全な使い方おすすめ商品セルフチェック法などもご案内可能です。

お気軽にご相談くださいね✨

 

⚠️ただし、注意も必要です
マウステーピングは重度の鼻詰まりがある方にとっては場合によっては危険(有害)になる可能性があります。

なぜ危険なのか?

マウステーピングは「口を閉じて鼻呼吸を促す」ための方法です。
しかし、鼻が詰まっていて鼻呼吸が不十分な人が無理に口を閉じると、以下のような生理的リスクが生じます。

 

1. 呼吸困難

口が塞がれ、唯一の呼吸経路である鼻が詰まっていると、空気が通らなくなる危険性があります。
最悪の場合、酸素不足や睡眠時の窒息感につながることも。

 2. 睡眠の質の低下

苦しくて眠れない、または浅い呼吸で断続的に目が覚めるなど、レム睡眠や深睡眠が妨げられる恐れがあります。

 3. 睡眠時無呼吸症候群(OSA)の悪化

OSA(特に閉塞性)の可能性がある人は、マウステーピングによって症状が増悪することが報告されています。

 

📌 特に注意すべき人のチェックリスト

以下に該当する方は使用前に医療機関に相談が必要です。

  • 慢性的なアレルギー性鼻炎
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)
  • 鼻中隔湾曲や鼻ポリープ
  • 夜間口でしか呼吸できない自覚がある
  • いびきが大きい・止まると指摘されたことがある

安全な代替策・ステップ

  1. まず鼻呼吸ができる状態か確認(日中にテープを仮留めして短時間だけ鼻呼吸の練習)
  2. 鼻詰まりがある場合は:
  • 点鼻薬(医師の指導のもと)
  • 鼻うがい
  • アレルギー対策(寝具・空気清浄機)
  • 耳鼻科を受診して鼻呼吸の通気性をチェック(CT検査や内視鏡など)

🧘‍♀️ どうしても試したい場合の工夫

  • 完全に封じないタイプのマウステープ(中央が開いている製品など)を使用
  • 剥がれやすい粘着力の弱いテープを選ぶ
  • 日中の鼻呼吸トレーニングから始めて、夜間は短時間から導入

 

「鼻が通っていること」がマウステーピングの大前提です。
鼻づまりのある状態で行うと、睡眠の質を下げるだけでなく、生命に関わるリスクさえあり得ます。
必ず事前に呼吸状態を確認し、「無理をしない」「医師に相談する」という姿勢を大切にしてください。

楔形欠損(くさび形欠損 / WSL: Wedge-Shaped Lesion)は、主に咬合力やブラッシング圧などの

“非う蝕性要因”によって歯頸部(歯と歯茎の境目)が削れる現象です。


この視点から見たマウスピース(ナイトガード)使用のメリット・デメリット
を以下に整理します。

 

🦷「楔形欠損(くさびがたけっそん)」ってなに?

歯ぐきの近く(歯の根元のあたり)がえぐれたように削れてしまう状態のことです。
虫歯じゃないのに、力のかかりすぎや、歯のこすれ、強すぎる歯みがきなどが原因で、
歯が「くさび型」に削れてしまうので、こう呼ばれています。

 

😬 どうして歯が削れてしまうの?

  • 夜の歯ぎしりや、無意識のくいしばり
  • 強くゴシゴシこする歯みがきのクセ
  • 歯のかみ合わせのズレ

こうした力が歯にかかると、歯の根元にストレスが集中して、少しずつ削れていくんです。

🛡️ マウスピースってどんなもの?

夜寝るときに歯にかぶせるやわらかい透明なカバーのようなもの。
歯ぎしりやくいしばりから歯を守る道具です。

 

✅ 楔形欠損に対するマウスピースの【メリット】

① ブラキシズム(歯ぎしり・くいしばり)の緩和

  • 楔形欠損の一因は「過剰な咬合力・横揺れ」です。
  • マウスピースがクッションとなり力を分散するため、歯頸部への過度な応力集中を防止できます。

② 歯の摩耗・ひび割れの予防

  • 夜間の無意識の咬合によって、歯がしならされることで楔形欠損が進行します。
  • その機械的刺激を軽減し、歯を守ることができます。

③ 修復後の保護

  • レジン等で楔形欠損を修復した後、咬合力で再び破損・脱離するのを予防できます。

④ TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)の自覚促進

  • 夜間の装着により、日中のかみしめや癖にも意識が向きやすくなるという副次的効果も期待されます。

⚠️ 楔形欠損に対するマウスピースの【デメリット】

① 装着に違和感・睡眠障害

  • 慣れるまで眠れない・口が乾くなどの症状が出る方もいます。
  • 特に就寝時の異物感は装着継続の障壁になり得ます。

② 自己判断での使用は逆効果のリスク

  • 噛み合わせに合わない既製品やネット通販のマウスピースは、むしろ力の集中を悪化させる場合があります。
  • 歯頸部や顎関節への偏った負荷を引き起こすことも。

③ 長期使用による噛み合わせの変化

  • 咬合状態が変化する可能性があるため、歯科での定期的な調整が必須です。
  • 不適切な使用でかえって咬合性外傷や歯周病の助長にも。

④ メンテナンスの手間

  • 毎日の洗浄・定期的な交換が必要で、衛生管理を怠ると細菌温床になります。

🦷 歯科的アドバイス(実用的な使い方)

  1. カスタムタイプのナイトガードを歯科で作成するのが最も効果的
    → 上下どちらの顎に作るべきかは咬合診断に基づくべき
  2. 咬合力の原因除去も大切
    → 噛み癖、ストレス、姿勢、頬杖、TCHなどの根本的な行動修正も並行して行うことが重要
  3. 歯磨き圧の見直しも忘れずに
    → 楔形欠損には咬合要因+ブラッシング圧の複合的関与が多いため、歯ブラシの毛の硬さや持ち方もチェック対象です。

まとめ:楔形欠損におけるマウスピースの意義

観点 評価
力の緩衝・防止 ◎ 効果的
日常ケアとの相乗効果 ○ 意識変容につながる
自己判断での使用 △~✕(歯科での作製が前提)
長期使用の注意点 △ 噛み合わせ変化・管理が必要

 

 

睡眠時の歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム)に関する日本国内の成人男女(20歳以上)を対象とした研究は、

近年のものは限られていますが、以下のような調査結果があります。

📊 成人における睡眠時歯ぎしりの有病率

日本歯科医師会の情報によると、睡眠時ブラキシズムの発生率は以下のように報告されています。

  • 成人:約5~8%
  • 高齢者:2~3%

これらの数値は、患者の自己申告や同居者からの指摘に基づいており、無自覚なケースは含まれていない可能性があります。

 

🧠 無自覚な歯ぎしりの実態

1989年の日本歯周病学会会誌に掲載された研究では、被験者を「歯ぎしりを自覚している群」と

「自覚していない群」に分け、夜間の筋電図を用いて睡眠中の筋活動を観察しました。

その結果、両群ともに睡眠中のブラキシズム様筋活動が認められ、筋活動の頻度や持続時間に

有意差は見られませんでした。

この研究は、自己申告に頼るだけでは睡眠時ブラキシズムの正確な診断が難しいことを示しており、

客観的な診断方法の必要性を示唆しています。

 

📌 まとめ

  • 成人の睡眠時歯ぎしりの有病率は約5~8%と報告されていますが、これは自己申告に基づく
  • ものであり、実際の有病率はこれより高い可能性があります。
  • 無自覚な歯ぎしりも存在し、自己申告だけでは正確な診断が難しいため、客観的な評価方法が求められています。

診療742日目、歯の中にも「リンパ管」があるって、本当?

2025年6月5日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

歯髄にもリンパ管が存在することを確認されました。

これまで存在が確認されていなかった歯髄内のリンパ管が、最新の研究により発見されました。

この発見は、歯の免疫機能や炎症反応の理解を深め、将来的な歯科治療の新たなアプローチにつながる可能性があります。

今回はこちらの最新トピックスを噛み砕いてご紹介します!

 

🦷 歯の中にも「リンパ管」があるって、本当?

これまで、歯の「神経(歯髄=しずい)」の中には、血管や神経はあるけど

「リンパ管(体の中の不要な水分や老廃物を流す細い管)」はないと思われていました。

しかし、最近、日本とアメリカの研究チームが新しい方法で歯を調べたところ…

 

「歯の中にもリンパ管がある!」と世界で初めて発見

Q.どうやって見つけたの?

  • 特別なマウスを使って、リンパ管が光るようにして観察
  • 歯を透明にして、中を立体的に見る技術を使った
  • 墨汁みたいな黒い粒を流して、どこを通っているか観察

Q.何がわかったの?

  • 歯が成長すると、リンパ管は少しずつ減る
  • 炎症(虫歯やケガのとき)で、一時的にリンパ管が増える
  • リンパ管は、歯の中の“老廃物の出口”として働いている

🟩 緑の管:リンパ管(Lymphatic vessel)

  • 歯の中心部「歯髄(しずい)」に通っている
  • 体の中の“いらない水分”や“老廃物”を流す通路、咀嚼すると、体の中の“ゴミ”や“余分な水分”を流す大事なパイプ🚰
  • 炎症(虫歯やケガなど)があると一時的に増える
  • 歯の中の「免疫反応」や「治りやすさ」に関係している

💡どうしてこの発見がすごいの?

  • 歯の中にも体の“排水システム”があると初めてわかった!
  • 将来の虫歯治療・神経の保存・再生医療にも役立つ!
  • 「歯はただのかたい物」ではなく、ちゃんと“生きている”という証明!

🗓 発表されたのはいつ?

2025年4月25日に、国際的な科学雑誌に発表されました。

•日本では、岩手医科大学が2025年5月16日にプレスリリースで紹介しています。

 

🔮 この発見、どう役立ちそう?

【もっと上手な虫歯治療】

🔧 歯の中の“排水管”がわかると、治療が変わる!

▶ 今までは → 虫歯が神経に届いたら「全部取る(神経を抜く)」が基本

▶ これからは → 「リンパ管が残ってれば回復できる」可能性も

🗣 例:

虫歯でちょっとズキズキしても、

「歯の中のリンパが働いてるから、治療して残せるかも!」

神経をなるべく残す治療(バイタルパルプセラピー)に期待✨

.

【歯の“免疫力”を活かす時代に】

🛡️ リンパ=免疫の通り道!

▶ 歯も体の一部。**ばい菌と戦う力(免疫)**があります。

▶ リンパ管があるとわかれば、どうやって炎症が広がるか、どう治るかがわかる!

🗣 例:

「歯茎が腫れたとき、どうしてそこまで腫れるのか?」

→ リンパの道がわかれば、「ここに薬を入れたら早く治る」って予測できる!

.

【歯の“再生”にも役立つ!】

🧬 折れた歯や神経を“つくりなおす”治療のヒントに

▶ 歯髄(神経の中)を作りなおす研究が進んでいます。

▶ これからは、血管+神経+リンパ管の3つ全部が必要になる!

🗣 例:

「土台だけの歯に、神経を戻すとしたら…?」

→ 血も通わせて、リンパも通わせて、“本物みたいな歯”に近づける!

.

【教科書がアップデートされる!】

📘 「歯髄にリンパ管はない」→ これ、もう古い知識です。

▶ 今後は高校の保健や生物、大学の歯学部でも

→ 「歯髄には血管・神経・リンパ管がある」って教える時代へ!

🗣 例:

大学の入試問題にも出るかも!?

「歯の中の組織について、正しいものを選べ」なんてね。

 

🧠 まとめ:歯は“ただの石”じゃない!

これからの歯科治療は…

❌「削って詰めるだけ」

✅「自分の歯の中の力を活かす時代」へ!

歯の中も、実はすごく“生きてる”。この発見は、そのことを改めて証明してくれました✨

診療741日目、歯茎の「糖化」ってなに?

2025年6月3日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

「糖化」という言葉を知っていますか?

とても個人的なお話から始めますと、

ブログ担当の実父が典型的な「歯が痛くなったら歯医者に行く」タイプでして、

先日も定期検診に数ヶ月に一度通っている母を馬鹿にしていました。

「聞いてくれよ!お母さん、もう10年も歯医者に通ってるんだよ!おかしいだろ?!」と。

初めは優しく諭していた私も娘の特権を生かし、患者様には言わない強い口調で怒ってしまいました。

「歯医者へはね!歯が生えてから死ぬまで定期的通うんだよ!

トラブルがあってからじゃ遅いの!痛みがなくても普段の歯磨きだけじゃ口の中の健康は保たれないの!」

 

数日後奥歯に入っていた銀歯が脱離し、さらに銀歯に穴が空いていたから作り直してもらっている。

お掃除もしてもらったけど、普段ザラついていた前歯もスッキリした・・・。と照れながら教えてくれました。

気持ち、口臭からも歯周病の臭いが減っておりました😉

 

前置きが長くなってしまいましたが、

日常生活で気をつけられること「糖化」についてご紹介です。

 

 

🦷 歯茎の「糖化」ってなに?

🔍 そもそも「糖化」って?

私たちが食べるごはんやパン、甘いお菓子には「糖(とう)」がたくさん入っていますよね。

糖(ごはん・お菓子などに含まれる)と、体の中のたんぱく質がくっついてできる老化物質を「糖化(とうか)」と言います。

糖とたんぱく質がくっつくと、「AGEs(エージーイー)」という体に悪さをする物質が作られます。

🔬 AGEs(エージーイーエス)って何?

💡 ひとことで言うと…

AGEs = 「体の中にできる“こげ”みたいなもの」。

「老化物質(ろうかぶっしつ)」とも呼ばれます。

もっと詳しく言うと、

AGEs(Advanced Glycation End Products)は、

「糖(=ごはんやお菓子に含まれるエネルギー源)」が

体の中でたんぱく質とくっついて、熱でこげついたようなもののことです。

 

🍞 たとえばトーストを焼くと…

パンをトースターで焼くと、こんがりきつね色になりますよね?

あの「茶色いこげ」=糖とたんぱく質がくっついてできたAGEsなんです。

実はこの現象、体の中でも起こっています。

 

🧬 AGEsが体にたまるとどうなるの?

AGEsは「老化物質(ろうかぶっしつ)」とも呼ばれます。

たまりすぎると、こんな悪いことが…

.

🦷 歯ぐきとAGEs(エージーイーエス)の関係

~甘いものが「歯ぐき老化」を引き起こす?~

 

👄 歯ぐき → 弱くなる

歯ぐきの細胞が老けて、歯周病にかかりやすくなります。

対策 具体例
食べ方を工夫 ゆっくり食べる、甘い物を減らす
調理法を選ぶ 揚げ物ばかりにしない
生活習慣を整える 睡眠・運動・ストレスケア

 

⚠️ 歯ぐきで何が起きるの?

AGEsがたまると、歯ぐきに以下のようなダメージが起こります:

歯ぐきの細胞が“老ける”

AGEsは、コラーゲンなどの弾力成分を硬くしてしまいます。

→ 歯ぐきが やせ細り・たるみやすくなる

炎症を引き起こす

AGEsは、炎症を起こす物質(サイトカイン)を増やす働きがあります。

→ 歯ぐきが 赤く腫れたり・出血しやすくなる。

歯周病菌に弱くなる

AGEsは、歯ぐきの免疫力を下げる

→ 結果、歯周病が進行しやすくなる

🍩 AGEを増やす原因と歯ぐきへの影響

原因 歯ぐきへの影響
甘いものや白ごはんのとりすぎ AGEが体内で増加、歯ぐきの老化を促進
焼き物・揚げ物の食べすぎ 食品中のAGEsが直接体に入る
睡眠不足・ストレス 修復力が落ち、AGEsがたまりやすくなる

 

🧬 AGEsが増えるとどうなるの?

AGEsは、体のいろんなところで「老化」を引き起こす物質です。

特に影響を受けやすいのが 肌・血管・そして「歯茎」

食べすぎ注意!

・甘いお菓子やジュースをとりすぎない

・白ごはんやパンを一度に大量に食べない

 

よく噛んで、ゆっくり食べる

早食いは血糖値を急に上げて、糖化を進める原因に!

 

🌱 歯ぐきをAGEから守るには?

血糖値を急に上げない食べ方

•野菜→肉→炭水化物の順に食べる

•甘い飲み物は控える

•よく噛んでゆっくり食べる

調理法を見直す

•揚げ物・焼き物より、「煮る・蒸す・茹でる」が理想的

•AGEの多い食品:焼き肉、フライドポテト、カリカリベーコン

生活習慣を整える

•睡眠・軽い運動・ストレスケア

•喫煙はAGEの蓄積を大きく進めます(特に注意!)

 

📌 歯科でできるAGEs対策

•歯周病の早期発見・ケア(定期検診)

•プロフェッショナルクリーニングで歯ぐきを健康に保つ

•AGEの話を通じて、全身の老化リスクにも意識を向けられる

 

🎯 まとめ:歯ぐきの健康は「AGEコントロール」から!

ポイント 説明
AGEsとは? 糖+たんぱく質の“こげ物質”。老化のもと
歯ぐきへの影響 老化・炎症・歯周病を進める
対策 食事・生活習慣・歯科ケアでコントロール可能

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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