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診療972日目、歯科検診のその後のお話。ノンシュガーなら大丈夫ですよね?

2026年5月21日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

今回は歯科検診のその後のお話をします!

“ピンクに紙”であることが多いので検診用紙のことを

「ピンクの紙はもらいましたか?」と春秋と尋ねることが増えます。

もらわなくて安心・もらって心配と一筋縄での判断は進めません。

その理由をご一読くださると嬉しいです!

 

学校検診のあとに知っておきたい「虫歯になりにくいおやつ」の考え方

学校の歯科検診が終わるこの時期、

「虫歯はありませんでした」と言われて安心した人もいれば、

「小さい虫歯がありますね」と言われて少し気になった人もいるかもしれません。

中学生や高校生になると、子どもの頃よりも行動範囲が広がり、コンビニでお菓子を買ったり、

勉強中に飴をなめたり、友達と甘い飲み物を飲んだりする機会が増えてきます。

 

切り口は健康、ダイエットなど多数ありますが

「砂糖入りはよくないけど、ノンシュガーなら大丈夫だよね?」

という疑問が浮かぶようなCMが増えているように感じます。

たしかに「ノンシュガー」と書いてあると、歯にもやさしそうな印象を受けます。

では本当に、ノンシュガーのお菓子なら虫歯を気にしなくていいのでしょうか。

今回は、学校検診のあとだからこそ知っておきたい、

虫歯とノンシュガーの本当の関係についてわかりやすくお話します。

 

虫歯は「食べた量」より「食べている時間」が大切

虫歯というと、「甘いものをたくさん食べると虫歯になる」

と思われがちです。

もちろんそれも間違いではありません。

でも実際には、もっと大切なのは

何を食べたかより、どれくらい長く口の中にあるかです。

口の中には、虫歯の原因になる細菌がいます。

その細菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖を使って酸を作ります。

その酸によって歯の表面が少しずつ溶けることで、虫歯が始まります。

食べるたびに口の中では次のようなことが起きています。

 

食べる

糖が口に入る(細菌が反応する

酸を作る(歯が溶け始める

口の中が酸性になる(唾液が元に戻す

再石灰化が起きる

 

本来は唾液が歯を守ってくれます

しかし、何度も何度も食べ続けていると、歯を修復する時間がなくなってしまいます。

これが、「だらだら食べはよくない」と言われる理由です。

 

特に注意が必要なのが、

  • キャラメル
  • ヌガー
  • グミ
  • ソフトキャンディ

のような、口の中に長く残るお菓子です。

 

これらは短時間で食べ終わるお菓子と違い、長い時間、歯の近くに糖がある状態

になりやすい特徴があります。

 

たとえばチョコレートは比較的すぐ溶けますが、飴は10分以上なめ続けることもあります。

その間ずっと口の中が酸性に傾きやすいため、虫歯のリスクが高くなります。

つまり問題は、甘いかどうかだけでなく、口の中にいる時間なのです。

 

では「ノンシュガー」なら大丈夫?

最近はコンビニでも、

  • 「ノンシュガー」
  • 「シュガーレス」

と書かれた飴を見かけるようになりました。

 

「砂糖が入っていないなら虫歯にならないのでは?」

と思うかもしれません。

 

実際、普通の砂糖入りの飴よりは、虫歯リスクは低いと考えられています

なぜならノンシュガー商品には、砂糖の代わりに次のような甘味料が使われていることが多いからです。

  • キシリトール
  • ソルビトール
  • マルチトール
  • エリスリトール

これらは「糖アルコール」と呼ばれ、虫歯菌が酸を作りにくい甘味料です。

そのため、砂糖入りよりは歯にやさしいというのは事実です。

 

でも「ノンシュガー=完全に安全」ではない

ここで大切なのは、ノンシュガーだから無条件で安心ではないということです。

 

理由は3つあります。

① 長時間なめる習慣は変わらない

たとえ砂糖が入っていなくても、飴をずっと口に入れていると、

  • 口の中が乾きやすい
  • 一部に成分が残りやすい
  • 唾液のバランスが乱れやすい

ことがあります。

つまり、「長時間口に入れている」習慣そのものは、

歯にとってあまり理想的ではありません。

 

酸味料が入っていることがある

ノンシュガーのキャンディには味をよくするために、

  • クエン酸
  • リンゴ酸

などが入っていることがあります。

これらは虫歯菌とは別に、歯を酸で溶かす原因になることがあります。

これは虫歯ではなく、酸蝕症(さんしょくしょう)

と呼ばれる別のトラブルです。

甘くなくても歯に負担になることがあるのです。

 

「ノンシュガー」と「キシリトール100%」は違う

ここは意外と知られていません。

  • ノンシュガー砂糖が入っていないだけ
  • キシリトール100%甘味料がすべてキシリトール

この違いがあります。

 

キシリトール100%とは?

キシリトール100%とは、

甘味料として使われているものが

すべてキシリトールである

という意味です。

キシリトールは虫歯菌が利用しにくいため、

  • 酸を作りにくい
  • 虫歯菌の活動を抑えやすい
  • 唾液が出やすい

という特徴があります。

歯科医院でキシリトールガムがすすめられることがあるのはこのためです。

 

ノンシュガーでもキシリトール100%でないことがある

たとえば「ノンシュガー」と書いてあっても、

実際には甘味料が

  • キシリトール少量
  • マルチトール
  • ソルビトール

など複数混ざっていることがあります。

 

つまり、ノンシュガー = キシリトール100%

ではありません。

⚠️勘違いしやすいので注意が必要です。

 

パッケージの見方

選ぶときは、パッケージの裏にある原材料を見てみてください。

原材料の最初にキシリトールと書かれていて、

他の糖類が少ないものは比較的おすすめです。

逆に、

  • 還元水飴
  • マルチトール
  • 砂糖

などが多い場合は、

「ノンシュガー」でも虫歯予防目的としては弱いことがあります

 

中高生におすすめの考え方

おやつを完全にやめる必要はありません。

大切なのは、食べ方を変えること

です。

おすすめは次の3つです。

① だらだら食べしない

・時間を決めて食べる

② 飲み物は水かお茶を選ぶ

・糖分を減らしやすい

③ ガムならキシリトール100%を選ぶ

・歯にやさしい

これだけでも、虫歯のリスクはかなり変わります。

 

いちばん大切なのは「何を食べるか」より「どう食べるか」

虫歯予防というと、「甘いもの禁止」と思われがちですが、

実はそうではありません。

同じお菓子でも、短時間で食べる人ずっと食べ続ける人

では、歯への負担が違います。

つまり、何を食べるか以上に、どう食べるかが大切なのです。

 

まとめ

ノンシュガーのお菓子は、

普通の砂糖入りよりは歯にやさしいです。

ただし、

  • 長時間なめ続ける
  • 酸味料が入っている
  • キシリトール100%とは限らない

という点から、

「ノンシュガーだから絶対安心」ではありません。

学校検診で「今は大丈夫」と言われた人も、

これから先の習慣で歯は変わります。

将来、「もっと早く知っておけばよかった」とならないように、

今日から少しだけ、おやつの選び方より、食べ方

意識してみてください。

それだけでも、歯は静かに応えてくれます。

診療967日目、学校の歯科検診、結果の紙はどう見る?

2026年5月14日

967

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

学校の歯科検診、結果の紙はどう見る?

アルファベットや数字の意味を知って、自分の歯を正しく知ろう

学校で歯科検診を受けたあと、結果の紙を渡されて、

「これ、結局なにを見ているの?」と思ったことはありませんか?

アルファベットや数字、丸や三角のような記号が並んでいると、

なんとなく見てそのままにしてしまう人も少なくありません。

でも実は、学校の歯科検診の結果には、

今の歯の状態だけでなく、これから気をつけるべきこと

も書かれています。

 

今回は、学校検診で何を見ているのか、

そして結果から何がわかるのかを

中高生にもわかりやすく解説します。

 

まずは端的にまとめた下記の図をご覧ください。

 

まず最初に見る「歯の番号」

検診結果には、歯の位置を示すために

アルファベットや数字が使われています。

  • 乳歯 A〜E
  • 永久歯 1〜8  となっています。

 

つまり、

  • A〜E → 子どもの歯(乳歯
  • 1〜8 → 大人の歯(永久歯)  です。

中学生や高校生では、ほとんどが永久歯になっていますが、

人によっては乳歯が残っていることもあります。

そのため、学校検診では両方の記号が使われます。

 

記号にはこんな意味がある

歯の状態は、記号で表されることがあります。

 

/ は問題なし

斜線が入っている場合は、「特に異常なし」という意味です。

今のところ、その歯は大きな問題がない状態です。

 

△ や 8 はまだ生えていない歯

永久歯がまだ出ていない場合などに記入されることがあります。

親知らずのようにまだ生えていない歯にも

使われることがあります。

 

○ は治療済み

すでに歯科医院で治療した歯です。

たとえば、

  • 詰め物
  • 被せ物
  • 過去に治療した虫歯  がある歯に記入されます。

治療してあるからといって悪いわけではなく、

きちんと治した歯という意味です。

 

× は要注意乳歯

これは少しわかりにくい記号です。

要注意乳歯とは、そろそろ抜けるべきなのに残っている乳歯のことです。

たとえば、

  • グラグラしている
  • 永久歯が横から出てきている
  • 生え変わりの時期を過ぎている

このようなときに記入されることがあります。

そのままにすると歯並びに影響することがあるため、

歯科医院で相談が必要になることがあります。

 

Cは虫歯、C0は虫歯の手前

✍️ここは特に気になるところです。

 

C は虫歯

CはCaries(カリエス)=虫歯を意味します。

すでに穴が開いていたり、治療が必要な虫歯があると

記入されます。

 

C0(シーオー)は初期虫歯

C0は虫歯になりかけの状態です。

まだ穴は開いていません。

歯の表面が少し白くなったり、溶け始めている段階です。

この段階なら、

  • 正しい歯みがき
  • フッ素
  • 食習慣の見直し  で進行を防げることがあります。

つまり、まだ間に合うサインでもあります。

 

歯だけではなく、歯ぐきや噛み合わせも見ている

学校検診では、虫歯だけを見ているわけではありません。

口全体を確認しています。

 

歯肉(しにく)

歯ぐきに

  • 赤み
  • 腫れ
  • 出血  がないかを見ます。

歯肉炎の早期発見のためです。

歯垢(しこう)

プラーク、つまり磨き残しです。

歯の表面に汚れが残っていないかを見ています。

歯みがきの癖が出やすい部分です。

咬合(こうごう)

噛み合わせです。

  • 奥歯で噛めているか
  • 上下の歯が合っているか
  • ずれていないか  を確認します。

歯列(しれつ)

歯並びです。

  • でこぼこ
  • 出っ歯
  • 受け口 などがないかを見ます。

 

顎関節(がくかんせつ)

あごの関節です。

  • 口が開きにくい
  • 音がする
  • 痛みがある  などの異常がないか確認します。

 

0・1・2 の意味

これらの項目には数字で評価がつくことがあります。

 

0 → 異常なし

問題なしです。

そのままのケアを続ければ大丈夫です。

 

1 → 注意(要観察)

軽い変化があります。

すぐ治療が必要ではなくても、定期的に気をつけた方がいい状態です。

 

2 → 受診が必要(要精検)

歯科医院で診てもらう必要がある状態です。

自分だけで改善するのが難しいことがあります。

 

矯正治療の確認もある

最近は学校検診で矯正治療が必要かどうかを見ることもあります。

たとえば、

  • 歯並び
  • 噛み合わせ
  • 顎の成長バランス  が気になる場合です。

ただし、学校検診だけで矯正が必要と決まるわけではありません。

詳しくは歯科医院で相談して判断します。

 

いちばん大切なのは「放置しないこと」

学校検診は、治療する場所ではありません。

あくまで異常がないかを見つけるためのチェックです。

だからこそ、結果の紙を見て、

「よくわからないからそのまま」にしてしまうのはもったいないです。

 

C・×・2があると、必ず「受診のお知らせ」が届く

学校の歯科検診では、

  • C(虫歯)
  • ×(要注意乳歯)
  • 2(受診が必要な評価)

このどれかが1つでもある場合、

学校から必ず「歯科検診結果」または「歯科受診のお知らせ」

といった用紙が渡されます。

※用紙の名前は学校によって異なります。

これは、「気になったら受診してください」という任意の案内ではありません。

学校検診で異常が見つかったため、歯科医院を受診してくださいという正式な通知です。

 

✍️受診後は学校への提出が必要

この用紙は、受診して終わりではありません。

歯科医院で、

  • 現在の状態
  • 治療の必要性
  • 今後の方針

を記入してもらい、その用紙を学校へ提出する必要があります。

つまり学校検診は、異常を見つけるだけでなく、

必要な受診につなげて確認するところまでが流れになっています。

 

痛くなくても受診が必要な理由

中高生では、「痛みがないから大丈夫」と思いやすいですが、

学校検診で指摘される内容には、

  • 初期虫歯
  • 歯ぐきの炎症
  • 生え変わりの問題
  • 噛み合わせの異常  など、

自分では気づきにくいものもあります。

そのため、受診のお知らせをもらった場合は、

症状がなくても必ず歯科医院で確認することが大切です。

結果の紙は、自分の歯からのメッセージ

学校の歯科検診の紙は、ただのプリントではありません。

そこには、今の自分の口の状態が書かれています。

今は痛くなくても、早めに気づければ大きな治療を防げることがあります。

せっかく受けた学校検診だからこそ、結果をそのままにせず、

自分の歯を知るきっかけにしてみてください。

診療962日目、温泉好きさん必見!

2026年5月7日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

温泉好きさん必見!

実は「歯」と「お風呂」は、思っている以上の深い関係

温泉やサウナが好きで、

「疲れたらとりあえずお風呂」

「週末は温泉でリセット」

という方も多いのではないでしょうか。

 

血行が良くなり、肌もつるつる、心まで整う――

温泉や入浴は、30〜40代女性にとって欠かせないセルフケアのひとつです。

ですが実は、口の中の状態によっては、

「今日は湯船に浸からないほうがいい日」があることをご存じでしょうか。

今回は、温泉・お風呂と「歯・口の中」の意外な関係について、

歯の専門的な話が苦手な方にも分かりやすく解説します。

温泉やお風呂が体にいい理由

日本では古くから「湯治」という文化があり、

温泉が健康に良いことは広く知られています。

 

入浴の健康効果は、大きく分けて2つあります。

 

体を温める「物理的な効果」

湯船に浸かることで体が温まり、血行が良くなります。

その結果、

• 肩こり・腰痛の緩和

• むくみの改善

• 疲労回復

• リラックス効果

などが期待できます。

また、水の浮力で体が軽くなり、

無意識に力が抜けるのも、お風呂ならではの魅力です。

 

成分による「化学的な効果」

温泉には、ナトリウムやカルシウム、硫黄など、

さまざまな成分が含まれています。

泉質によっては、

• 保温効果が続く

• 肌の古い角質を落とす

• 殺菌作用がある  といった、美容や健康にうれしい作用もあります。

 

ここまでは「いいことづくめ」に見えますが、

口の中に炎症がある場合は、少し注意が必要です。

 

こんな日は、湯船を控えたほうがいいかもしれません

  • 歯がズキズキ痛むとき(歯の神経の炎症)

 

虫歯が進行し、歯の神経まで炎症が及ぶと、

ズキズキと脈打つような痛みが出ることがあります。

 

入浴で体が温まると血流が増え、

歯の中の圧力がさらに高まり、

痛みが強くなることがあるのです。

「お風呂に入ったら、急に歯が痛くなった」

という経験がある方は、これが原因かもしれません。

 

  • 歯ぐきが腫れている・押すと痛いとき

 

歯周病などで歯ぐきに炎症や膿がある状態も要注意です。

血行が良くなることで炎症が悪化し、

入浴後にズーンと重たい痛みが出ることがあります。

 

  • 抜歯や外科処置をした当日

 

歯を抜いた日や、歯ぐきを切開した日は、

湯船に浸かることで再出血しやすくなります。

この日は、シャワーで軽く済ませるのが安全です。

 

「温泉で歯が溶ける」って本当?

少し驚かれるかもしれませんが、

強い酸性の温泉では、歯が溶けるリスクがあることは事実です。

特に「飲泉」ができる温泉では注意が必要です。

歯は、pH5.4より酸性になると溶け始めます。

一方、日本の一部の強酸性泉では、

pH1〜2という非常に強い酸性のものもあります。

有名な例としては、

• 草津温泉

• 玉川温泉

• 川湯温泉  などがあります。

 

飲泉する場合は、

• 成分表を確認する

• そのまま飲まずに薄める

• 飲んだ後は水でうがいをする

といった工夫で、歯へのダメージを減らすことができます。

 

実はおすすめ!

「お風呂で歯みがき」という習慣

注意点はありますが、

お風呂は歯を守るための最高の場所でもあります。

リラックスして、丁寧に磨ける

洗面台の前で長時間立って歯を磨くのは、正直しんどいもの。

その点、お風呂なら湯船に浸かりながら、

1本ずつ丁寧に磨く時間が取れます。

 

汚れが落ちやすい状態になる

体が温まることで唾液の分泌が増え、歯垢が落ちやすくなります。

歯ぐきも柔らかくなるため、歯と歯ぐきの境目までケアしやすくなります。

 

歯みがき粉なしでもOK

湯船での「ながら磨き」は、歯ブラシだけで行うのがおすすめです。

泡立ちがない分、磨き残しにも気づきやすく、

結果的に歯と歯ぐきにやさしいケアができます。

 

東京の温泉ならではの特徴と、歯へのちょっとした注意点

「温泉=地方に行くもの」というイメージがありますが、

実は東京にも、質の高い温泉が数多くあります。

東京の温泉の大きな特徴は、

黒湯と呼ばれるアルカリ性〜弱アルカリ性の温泉が多いことです。

大田区や豊島区周辺をはじめ、

都内の温泉施設では、地下深くから汲み上げた

ミネラル豊富な黒褐色のお湯が使われています。

 

この黒湯は、

・肌の角質をやさしく落とす

・保湿力が高い

・湯冷めしにくい

といった美容効果が期待でき、仕事や家事で忙しい30〜40代女性にも人気です。

一方で、入浴後に口の中が乾きやすくなる方も少なくありません。

 

特に長湯やサウナを併用した場合、

無意識のうちに水分不足になり、唾液量が減ってしまうことがあります。

唾液は、歯を守る大切な役割を担っています。

東京の温泉を楽しんだ後は、しっかり水分補給をし、

帰宅後の歯みがきやうがいを丁寧に行うことが、

虫歯や歯周病予防につながります。

 

温泉好きこそ、歯を大切に

温泉やサウナは、心と体を整える大切な習慣です。

だからこそ、その時間をもっと気持ちよく楽しむために、

口の中のコンディションにも目を向けてほしいと思います。

歯や歯ぐきに違和感があると、

せっかくの温泉時間も心からリラックスできません。

「歯に興味はないけど、温泉は好き」

そんな方こそ、

定期的な歯科チェックが、結果的に美容と健康の近道になります。

次の温泉旅行を、

もっと快適に、もっと気持ちよく楽しむために。

口の中のケアも、ぜひ日常の習慣に取り入れてみてください。

診療959日目、槇原敬之さんの楽曲が教えてくれる

2026年4月30日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

歯が痛いと、心まで余裕がなくなる

― 槇原敬之さんの楽曲が教えてくれる「歯痛を我慢しない大切さ」 ―

「歯が痛いだけなのに、何も考えられなくなる」

「優しい言葉をかけてもらっても、受け止める余裕がない」

そんな経験はありませんか。

ミュージシャンの槇原敬之さんが、自身のラジオ番組で語った

楽曲「夜空にピース」の誕生秘話が、今あらためて注目されています。

ラジオ番組で語ったエピソードが話題になりました。

 

歯が痛い時、人は思った以上に追い詰められる

「夜空にピース」は、突然の歯痛に苦しむ主人公が、

心配してくれる恋人に対して、思わずきつい言葉を投げてしまう――

そんな、少し切なくてリアルな場面が描かれています。

 

槇原さん自身、このエピソードについて

「ほぼ実体験」だと語っています。

歯が痛くて仕方がないとき、

全神経が痛みに持っていかれ、

本当は感謝しているはずの優しさにも、素直に向き合えなくなってしまう。

「歯が治ったあとに、なんであんなこと言ってしまったんだろう」

そう後悔した気持ちも含めて、この曲は生まれたそうです。

この話に、胸がチクリとした方も多いのではないでしょうか。

 

歯痛は、体だけでなく心も削っていく

歯の痛みは、他の痛みと少し違います。

体の中でも特にストレスが強い痛みです。

眠れない、集中できない、気持ちに余裕がなくなる。

結果として、普段ならしない言動をしてしまうことも珍しくありません。

•何をしていても気になる

•夜眠れない

•集中できない

•気持ちに余裕がなくなる

たった1本の歯のトラブルが、

日常や人間関係にまで影響してしまうことも、決して珍しくありません。

槇原さんが

「歯が痛いって、全神経をもっていかれる」

と語った言葉は、多くの方が共感できるのではないでしょうか。

それでも「我慢」してしまう人が多い理由

実際、歯科医院ではよくこんな声を聞きます。

「忙しくて後回しにしていた」

「そのうち治ると思った」

「歯医者が怖くて…」

でも、歯の痛みは

我慢しても自然に治ることはほとんどありません。

むしろ、

•痛みが強くなる

•治療が大がかりになる

•治療期間が長くなる

というケースが多いのが現実です。

「痛くなってから」ではなく、「痛くなる前に」

槇原さん自身も、ラジオの最後に

「みなさんに言いたい。歯は本当に気をつけよう」

と、リスナーに向けて注意を呼びかけていました。

 

歯科医療の立場からも、これはとても大切なメッセージです。

 

歯のトラブルは、

•早めに見つければ

•痛みが出る前に対処でき

•負担の少ない治療で済む

ことがほとんどです。

歯を守ることは、自分の余裕を守ること

「泣きながらでもピースできる人間になりたい」

槇原さんのこの言葉は、

歯が治ったあとに生まれた、心の余裕の象徴なのかもしれません。

 

歯の痛みがあると、

•笑うこと

•優しくすること

•前向きでいること

さえ難しくなってしまいます。

だからこそ、

歯が痛くなる前にケアすることは、心の余裕を守ること

にもつながります。

 

「これくらいなら大丈夫」と思ったときこそ

•少ししみる

•たまにズキっとする

•違和感が続いている

そんな小さなサインこそ、歯科受診のタイミングです。

歯医者は、

「我慢の限界になってから行く場所」

ではありません。

安心するために行く場所です。

 

歯が痛くなってからでは、選択肢が少ない

歯痛が出るということは、多くの場合、

・虫歯が神経近くまで進行している

・歯の根や歯ぐきに炎症が起きている

など、ある程度症状が進んでいる状態です。

 

この段階になると、

•治療回数が増える

•痛みを伴う処置が必要になる

•神経を取る治療になる可能性が高い

と、どうしても負担が大きくなります。

槇原さんが最後に語った

「みなさんに言いたい。歯は気をつけよう、本当に」

という言葉は、まさにその通りなのです。

 

槇原敬之さんの楽曲が教えてくれるのは、

歯の痛みは、想像以上に人を追い詰めるということ。

そして、

歯を大切にすることは、自分自身や周りの人を大切にすること

でもあります。

「ちょっと気になるな」

そう思った今こそが、受診のベストタイミングです。

どうか歯痛を我慢せず、

早めに歯科医院へ相談してくださいね。

 

定期検診では、

•初期の虫歯

•歯ぐきの炎症

•噛みしめ・歯ぎしりのサイン

など、自覚症状が出る前の変化を見つけることができます。

この段階で対応できれば、

・治療は最小限

・痛みもほとんどない

・通院回数も少なく済む

というメリットがあります。

 

何もないとき」に来る人ほど、歯は守れる

予防歯科や定期検診に通っている方ほど、

「実は歯医者で痛い思いをしたことが少ない」

という傾向があります。

歯が痛くなってから慌てるのではなく、

問題が起きない状態を維持する

それが、結果的に一番ラクで、コストも抑えられる方法です。

 

歯の痛みで、後悔しないために

歯痛は、心の余裕まで奪ってしまいます。

大切な人に、あとで後悔する言葉を向けてしまう前に。

そして、「あのとき行っておけばよかった」と思わないために。

痛みが出る前の定期検診、

ぜひ生活の一部として取り入れてみてください。

歯は、一生付き合う大切なパートナーです。

気づいた“今”が、守り始めるベストタイミングです。

 

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診療954日目、急に気づく「骨の出っ張り」

2026年4月23日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

これって何…?急に気づく「骨の出っ張り」

― 骨隆起(こつりゅうき)を知っておくと安心です ―

ある日、歯みがきをしていてふと気づいた、

歯ぐきの内側にある、硬い出っ張り。

「これ、前からあった?」

「触ると痛くないけど、なんだか気になる」

「ニキビ?おでき?口内炎?」

そんな不安を感じて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

その正体は、骨隆起(こつりゅうき)かもしれません。

 

骨隆起ってなに?

骨隆起とは、あごの骨が部分的に盛り上がってくる状態のことです。

歯ぐきが腫れているのではなく、中の骨そのものが出っ張っているのが特徴です。

よく見られる場所は、

• 下の前歯の内側(舌側)

• 上あごの真ん中(口蓋)

• 奥歯の内側や外側

触るととても硬く、動かないため、

おできやニキビ、口内炎とは感触がまったく異なります。

 

なぜ骨隆起ができるの?

骨隆起は病気ではありません。

ただし、生活習慣や噛み方のクセが大きく関係していると考えられています。

主な原因として多いのは、

• 歯ぎしり・食いしばり

• 強い噛みしめのクセ

• ストレス

• 噛み合わせの偏り

 

特に、20代後半〜30代は、

• 仕事の責任が増える

• 無意識に力が入る

• 睡眠中の歯ぎしりが起きやすい

といった背景が重なり、骨隆起に気づく人が増える年代です。

 

骨は、力がかかると強くなろうとします。

その結果、防御反応として骨が盛り上がることがあるのです。

 

口内炎やニキビと間違えやすい理由

骨隆起は、

• 痛みがないことが多い

• 表面の歯ぐきは普通に見える

• 突然気づくことが多い

 

このため、

「何かできものができたのでは?」

と不安になる方が少なくありません。

しかし、

• 押してもブヨブヨしない

• 数日経っても治らない

• 触るとカチカチ

という場合、骨隆起の可能性が高いです。

 

骨隆起ができたら、どうすればいい?

まず大切なのは、慌てないことです。

骨隆起自体は、良性で、基本的に治療の必要はありません。

多くの場合、

• 痛みがない

• 日常生活に支障がない

のであれば、経過観察となります。

ただし、以下のような場合は歯科医院で相談しましょう。

• 大きくなってきた

• 食事や会話で違和感がある

• 入れ歯やマウスピースが合わない

• 繰り返し傷ができる

骨隆起と上手につき合うために

骨隆起そのものを小さくすることは難しいですが、

進行を抑えることは可能です。

 

ポイントは、

• 歯ぎしり・食いしばりの対策

• ストレスケア

• 噛み合わせのチェック

 

歯科医院では、

ナイトガード(マウスピース)を使って、

睡眠中の強い力から歯や骨を守ることもあります。

 

放置しても大丈夫?

基本的には問題ありませんが、

将来、入れ歯や矯正、インプラントを検討する際に、

骨隆起が影響することもあります。

 

だからこそ、

「今すぐ治療が必要ないからこそ、知っておく」

ことが大切です。

最後に:気づいた“今”が相談のタイミング

 

骨隆起は、

頑張っている人ほどできやすいとも言われます。

無意識に力が入っているサインかもしれません。

「これって何だろう?」

「放っておいていいのかな?」

そんな小さな疑問でも構いません。

早めに確認することで、安心につながります。

気になる出っ張りに気づいたら、

ぜひ一度、歯科医院で相談してみてください。

診療949日目、入れ歯を考え始めたあなたへ

2026年4月16日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

入れ歯を考え始めたあなたへ

 

― いま知っておきたい“入れ歯を支える人たち”の話 ―

 

「そろそろ入れ歯を考えたほうがいいのかな」

「ちゃんと噛めるようになるのだろうか」

「違和感が強かったらどうしよう」

 

入れ歯を検討し始めたとき、多くの方が同じような不安を感じます。

実はその不安の背景には、〝あまり知られていない“ある職業”が深く関わっています。

 

それが、歯科技工士です。

 

入れ歯は、歯科医師だけで作られているわけではありません

 

歯科医院で型取りをし、治療を行うのは歯科医師ですが、

実際に入れ歯やかぶせ物を形にしているのは歯科技工士です。

 

歯科技工士は、

• 噛みやすさ

• 話しやすさ

• 見た目の自然さ

 

これらすべてを考えながら、ミクロン単位の精度で歯を作る、いわば“口の中の職人”です。

 

実は今、歯科技工士が減っています

 

厚生労働省のデータによると、

歯科技工士の数はこの20年あまりで5000人以上減少しています。

 

さらに、現役の歯科技工士の約半数が50歳以上。

一方で、技工士を目指す若い世代は減り続け、養成学校も定員割れが続いています。

 

その結果、

「入れ歯を作れる技工所がなかなか見つからない」

「以前より完成まで時間がかかる」

といった声も、現場では増えてきています。

 

それでも、入れ歯は“人の手”で作られています

 

近年、歯科の世界でもデジタル化が進み、

3Dスキャナーやコンピューター設計、機械加工が導入されています。

 

これにより、作業時間は大幅に短縮され、精度も安定してきました。

しかし、最終的な仕上がりを左右するのは、やはり人の目と手です。

• ほんのわずかな出っ張り

• わずかな厚み

• 色の違い

 

口の中はとても敏感な場所です。

髪の毛1本でも気になるほど繊細な感覚だからこそ、

最後の調整は、熟練した技工士の感覚に委ねられます。

 

「よく噛めること」は、生活の質そのもの

 

実際に新しい歯を入れた患者さんからは、こんな声が聞かれます。

 

「硬いものが噛めるようになった」

「食事が楽しみになった」

「しっかり噛めると、元気が出る」

 

噛めるようになることは、

単に食事の問題だけでなく、**健康や生活の質(QOL)**に直結します。

 

入れ歯を考えるとき、大切にしてほしいこと

 

これから入れ歯を検討する方に、ぜひ知っておいていただきたいのは、

• 入れ歯は「既製品」ではない

• あなたの口に合わせて、ひとつずつ作られている

• その裏には、歯科医師と歯科技工士の連携がある

 

ということです。

 

完成までに少し時間がかかることもありますが、

それはあなたが毎日使う“体の一部”を丁寧に作っている時間でもあります。

 

不安なことは、遠慮なく相談してください

 

「違和感が出ないか心配」

「ちゃんと噛めるか不安」

「見た目が気になる」

 

こうした気持ちは、とても自然なものです。

歯科医院では、患者さん一人ひとりの不安に寄り添いながら、

最適な方法を一緒に考えていきます。

 

入れ歯は、我慢して使うものではありません。

毎日の食事と会話を、もう一度楽しむためのものです。

 

 

最後に

 

歯科技工士という“縁の下の力持ち”の技術に支えられて、

入れ歯は今も進化し続けています。

 

もし少しでも

「噛みにくい」

「合っていない気がする」

と感じていたら、早めにご相談ください。

 

あなたのこれからの生活が、

**「しっかり噛める安心感」**とともにあるよう、私たちは全力で支えます。

 

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診療944日目、ふるさと納税でインプラント治療?

2026年4月9日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

ふるさと納税でインプラント治療?

― 札幌市の新しい取り組みから考える「治療の選択肢」とお金の話 ―

「インプラントは気になるけれど、費用がネックで一歩踏み出せない」

20〜30代の患者さんから、こうした声を耳にすることは決して少なくありません。

そんな中、2025年12月より札幌市が全国の自治体で初めて、インプラント治療を“ふるさと納税の返礼品”として採択したことが発表され、歯科医療業界でも大きな注目を集めています。

 

椎名町駅えがお歯科では、インプラント治療は行なっておりませんので、

直接的な関係はないのですが、あまりにもびっくりしたニュースでしたので題材に選びました。

 

今回はこのニュースをきっかけに、

•そもそも「ふるさと納税」とは何か

•「医療費控除」とはどう違うのか

•インプラント治療を検討する際に、20〜30代が知っておくべき現実的な視点

を、当院の立場を明確にしながら解説します。

なお、本記事で紹介する「ふるさと納税返礼品としてのインプラント治療」は札幌市および特定医療機関での取り組みであり、当院は対象外です。

制度の誤解を避けるため、あらかじめ明記いたします。

 

そもそも「ふるさと納税」とは?

ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付を行うことで、

実質2,000円の自己負担を除いた金額が所得税・住民税から控除される制度です。

多くの方は、

•食品

•日用品

•旅行券

などの「返礼品」をイメージされるかもしれません。

今回札幌市で採択されたのは、その返礼品として

「インプラント治療に使えるクーポン(10万円分)」

を提供するという、これまでにない医療分野での活用でした。

高額になりやすい自由診療を、制度面からサポートしようとする点で、

非常に先進的な試みと言えます。

 

医療費控除とは何が違うの?

インプラント治療を考える際、もう一つ知っておきたいのが医療費控除です。

医療費控除とは、

1年間(1月〜12月)に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告を行うことで税金の一部が戻ってくる制度です。

インプラント治療は保険適用外の自由診療ですが、

•機能回復を目的とした治療

•医師が必要と判断した治療

であれば、医療費控除の対象になるケースが一般的です。

 

“重要な違い”

ふるさと納税:寄付を通じた税控除+返礼品

医療費控除:支払った医療費に対する事後的な税控除

つまり、医療費控除は多くの歯科医院で共通して利用できる制度であり、

ふるさと納税型インプラントは、特定地域・特定施設に限定された取り組みです。

 

20〜30代でインプラントを考える意味

「インプラントは年配の人の治療」というイメージを持たれがちですが、実際には20〜30代で検討される方も年々増えています。

背景には、

•歯周病の若年化

•先天欠損や外傷による歯の喪失

•ブリッジや入れ歯に違和感を覚える

といった理由があります。

 

若いうちに治療を行うメリットは、

•周囲の歯を守りやすい

•噛み合わせの安定が長期的に期待できる

•生活の質(QOL)への影響が大きい

という点にあります。

一方で、費用・治療期間・メンテナンスといった現実的な要素を、

冷静に理解した上で判断することが不可欠です。

 

大切なのは「制度」より「中身」

今回の札幌市の取り組みは、

地域医療の質が評価され、全国から支えられる仕組み

という点で、非常に意義のあるモデルケースです。

ただし、インプラント治療において最も重要なのは、

•正確な診断

•治療計画の妥当性

•術後の長期管理体制

であることは変わりません。

制度はあくまで「選択肢を広げる手段」であり、

どこで、誰に、どのような治療を受けるか

を見極めることが、将来の安心につながります。

 

当院のスタンスについて(重要)

繰り返しになりますが、

当院は、ふるさと納税返礼品としてのインプラント治療の対象施設ではありません。

その代わり、

•十分な説明

•複数の治療選択肢の提示

•医療費控除を含めた費用面のご相談

を通じて、患者さんが納得した上で治療を選べる環境づくりを大切にしています。

「いま治療すべきか」「他の選択肢はないか」

そうした迷いも含めて、相談すること自体が第一歩です。

 

まとめ

インプラント治療を取り巻く環境は、制度面でも少しずつ変化しています。

今回のニュースは、その象徴的な一例と言えるでしょう。

ただ、どんな制度があっても、

自分の口の中に合った治療かどうか

を判断する軸は変わりません。

将来の自分が後悔しない選択のために、

まずは正しい情報を知ることから始めてみてください。

歯の話は後回しにしがちですが、

気づいた“今”が、いちばん若いタイミングです。

診療940日目、スマホ首が口の中を変える?

2026年4月3日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

姿勢と歯並びの意外な関係

― スマホ首が口の中を変える?

スマホやタブレットが生活の一部になった現代。

中高生の毎日は、勉強、連絡、娯楽の多くを画面越しに行う時間であふれています。

その一方で、近年歯科の現場では「歯並び」「噛み合わせ」「口呼吸」に関する相談が増えています。

その背景に共通して見えてくるのが、姿勢、特にスマホを見るときの首の位置です。

 

このブログでは、中高生とその保護者の方に向けて、「姿勢」と「口の中」の意外な関係を、

できるだけわかりやすく解説していきます。

 

姿勢が悪いと、なぜ口が開く?

人の頭の重さは体重の約10%ほどあり、見た目以上に重たいものです。

本来、正しい姿勢では、耳・肩・腰が一直線に並び、首やあごの筋肉は無理なくバランスを保っています。

しかしスマホを見るとき、多くの人は画面をのぞき込むように首を前に倒します。

この状態では、頭の重さを首やあごの筋肉だけで支えることになり、筋肉はすぐに疲れてしまいます。

その結果、下あごを引き上げておく力が弱まり、口が自然と開きやすくなります。

「ぼーっとしていると口が開いている」

「集中すると口が開く」

こういったクセは、性格やだらしなさではなく、姿勢の負担が原因になっていることも少なくありません。

 

首・肩・あごはチームで動いている

首、肩、あごは別々の場所にあるように見えますが、実際には筋肉や骨格でつながり、連動して動いています。

首が前に倒れると、肩は内側に入り、背中は丸くなります。すると下あごは後ろに引かれ、噛み合わせの位置が不安定になります。

成長期の中高生は、骨や筋肉がまだ発達途中です。この時期に姿勢の乱れが続くと、あごの成長方向や、

歯が並ぶためのスペースにも影響が出る可能性があります。つまり、姿勢は「今の体」だけでなく、

「これからの口の中」にも関わっているのです。

 

歯並びや噛み合わせへの影響

姿勢が悪いからといって、すぐに歯並びが悪くなるわけではありません。

しかし、

  • 口呼吸になりやすい
  • 舌が正しい位置に置かれない
  • あごの位置が安定しない

といった状態が長く続くことで、歯並びや噛み合わせに影響するリスクは高まります。

 

特に重要なのが舌の位置です。

舌は本来、上あごに軽く触れる位置にあり、内側から上あごの成長を支えています。

しかし猫背やスマホ首で口が開いた状態が続くと、舌は下に落ちやすくなります。

その結果、上あごの横への成長が妨げられ、歯が並ぶスペースが不足し、

歯並びがガタガタになる原因の一つになることがあります。

 

家でできる姿勢セルフチェック

ここで、家で簡単にできる姿勢チェックをしてみましょう。中高生も、保護者の方も一緒に確認してみてください。

  1. 壁にかかと、お尻、背中、後頭部をつけて立つ
  2. その状態で顎が無理なく引けているか
  3. 口を閉じたまま、鼻で楽に呼吸できるか

どこかが苦しい、後頭部が壁につかない、顎が上がってしまう場合は、首や背中に負担がかかっているサインです。

また、スマホを見るときの姿勢も要チェックです。

画面を目の高さまで上げ、首だけが前に倒れていないか意識してみましょう。肘を机や膝に置くだけでも、

首への負担は減らせます。

 

完璧じゃなくていい、まず気づくことが大事

姿勢は一日で完璧に直るものではありません。大切なのは「気づくこと」です。

  • スマホを見ているとき
  • 勉強しているとき
  • テレビを見ているとき

ふとした瞬間に、首の位置や口の開き方を意識するだけでも十分です。

少しずつ意識を重ねることで、体と口の中は確実に変わっていきます。

保護者の方へ。姿勢や口のクセを指摘するとき、「また猫背!」と注意するよりも、

「首、疲れてない?」と声をかけてみてください。責めるより、体の感覚に気づかせる方が、

子ども自身が前向きに取り組みやすくなります。

姿勢は、歯並びや噛み合わせ、呼吸、そして将来の健康にもつながっています。

スマホ時代だからこそ、体と口のサインを見逃さず、できるところから整えていきましょう。

診療937日目、なぜ今、「鼻呼吸」の話を伝えたいのか

2026年3月30日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

なぜ今、「鼻呼吸」の話を伝えたいのか

スマートフォンやタブレットは、今や中高生の生活に欠かせない存在です。

調べもの、勉強、友達との連絡、動画視聴。便利な一方で、長時間の使用が当たり前になっています。

その中で、歯科の立場から気になっている変化があります。

それが 「口が開いたまま過ごしている子どもが増えている」 ということです。

画面をのぞき込む姿勢が続くと、自然と首が前に出て、口が開きやすくなります。

本人は気づかないまま、口呼吸が習慣化しているケースも少なくありません。

呼吸は、意識しなくても一生続くものです。

だからこそ、成長期の今、正しい知識を知っておくことが将来の健康につながります。

 

鼻呼吸ってそもそも何がいいの?

鼻は「息をするために作られた器官」です。

実は、口よりもずっと高性能です。

鼻の中には、空気中のホコリや細菌を防ぐフィルター機能があります。

また、冷たい空気を温め、乾いた空気に湿り気を与えてから体に送ってくれます。

この働きによって、のどや肺への負担が軽減されます。

さらに重要なのが、脳との関係です。

鼻呼吸は酸素を効率よく取り込めるため、集中力や思考力を保ちやすくなります。

「授業中に集中が続かない」

「勉強しているとすぐ疲れる」

こうした悩みの背景に、呼吸の質が関係していることもあります。

 

口呼吸だと体の中で何が起きている?

一方で、口呼吸が続くと体にはさまざまな影響が出ます。

口は本来、食べたり話したりするための場所です。

呼吸用に作られていないため、乾燥しやすく、細菌が増えやすい環境になります。

その結果、

  • 虫歯
  • 歯肉炎
  • 口臭

のリスクが高まります。

また、口が常に開いていると舌の位置が下がります。

舌は本来、上あごに軽く触れている位置が理想です。

 

舌の位置が下がることで、

  • 歯並び
  • あごの成長
  • 噛む力のバランス

にも影響が出る可能性があります。

これは成長期だからこそ、見逃せないポイントです。

 

鼻呼吸ができている人・できていない人の違い

鼻呼吸ができている人は、無意識のうちに良い状態を保てています。

  • 普段、口が自然に閉じている
  • 口の中が乾きにくい
  • 朝起きたとき、のどが痛くなりにくい
  • 集中力が比較的続きやすい

一方で、鼻呼吸がうまくできていない場合、こんなサインが見られることがあります。

  • 気づくと口が開いている
  • 寝起きに口やのどが乾いている
  • 姿勢が悪くなりやすい
  • 歯並びが気になってきた

大切なのは、これは「本人の癖」や「だらしなさ」ではないということです。

生活環境や姿勢によって、誰にでも起こりうる問題です。

 

今日からできる簡単セルフチェック

難しいことは必要ありません。

まずは、今の状態を知ることが第一歩です。

  1. 何もしていないとき、口は閉じていますか?
  2. スマホを見ているとき、口が開いていませんか?
  3. 朝起きたとき、口の中が乾いていませんか?
  4. 無意識に口で息をしていませんか?

ひとつでも当てはまれば、気づけたことが大切です。

保護者の方は、

「口が開いていることが多いかな?」

と、やさしく観察してあげてください。

 

完璧じゃなくていい、まず気づくことが大事

鼻呼吸は、今日から完璧にできなくても問題ありません。

意識するだけでも、少しずつ体は変わっていきます。

スマホを見ているときに、口を閉じてみる。

勉強の合間に、鼻からゆっくり息を吸ってみる。

それだけで十分なスタートです。

歯科では、歯だけでなく

噛む力・舌の位置・呼吸の仕方 も含めて、成長を見守っています。

中高生の今は、体も口の中も大きく変わる大切な時期です。

小さな気づきが、将来の健康につながります。

完璧を目指さなくて大丈夫。

まずは「知ること」「気づくこと」から始めていきましょう。

診療935日目、スマホ時代に増えている「口呼吸」

2026年3月27日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

スマホ時代に増えている「口呼吸」

気づかないうちに、体と歯に起きている変化

授業の合間、帰り道、寝る前。

気づけばスマホを見ている時間が、1日の中でかなり長くなっていませんか。

実はこのスマホ習慣、「口呼吸」という問題と深く関係しています。

口呼吸は、ただの癖ではありません。歯並び、集中力、体調、さらには顔つきにまで影響することがあります。

 

口呼吸って、何が問題なの?

本来、人は鼻で呼吸するようにできています。

鼻は、空気を温め、加湿し、ホコリやウイルスを防ぐフィルターの役割を果たしています。

一方、口呼吸ではこれらの働きがほとんどありません。

その結果、

  • 喉が乾きやすい
  • 風邪をひきやすい
  • 口の中が乾燥する

といったトラブルが起こりやすくなります。

 

スマホと口呼吸の意外な関係

スマホを見ているときの姿勢を、思い出してみてください。

  • 頭が前に出ている
  • 背中が丸まっている
  • 顎が下がっている

この姿勢になると、自然と口が開きやすくなります。

口が開けば、呼吸は鼻ではなく口になりがちです。

長時間これを続けることで、口呼吸が「癖」として定着してしまうのです。

 

思春期は口呼吸が定着しやすい時期

高校生の時期は、

  • 顔や顎が成長途中
  • 筋肉や骨のバランスが未完成

という特徴があります。

この時期に口呼吸が続くと、

  • 顎が十分に成長しにくい
  • 歯が並ぶスペースが不足する
  • 歯並びが乱れやすくなる

といった影響が出ることがあります。

歯科では、口呼吸のある人ほど、歯並びや噛み合わせに問題を抱えやすいことが知られています。

 

口呼吸が引き起こす「口の中」のトラブル

口が乾くと、唾液の量が減ります。

唾液には、

  • 細菌を洗い流す
  • 歯を守る
  • 粘膜を保護する

といった大切な役割があります。

口呼吸が続くと、

  • 虫歯になりやすい
  • 歯肉炎が起きやすい
  • 口臭が出やすい

など、歯科的なトラブルが増えてしまいます。

 

口呼吸は、集中力にも影響する?

鼻呼吸は、脳に安定した酸素を送ります。

口呼吸では呼吸が浅くなりやすく、脳が軽い酸欠状態になることがあります。

その結果、

  • 集中が続かない
  • ぼーっとする
  • 疲れやすい

と感じる人も少なくありません。

勉強に集中できない原因が、実は呼吸の仕方にあることもあるのです。

 

自分が口呼吸かどうか、簡単チェック

次の項目に当てはまるものはありますか。

  • 気づくと口が開いている
  • 朝起きたとき、口や喉が乾いている
  • 唇がよく荒れる
  • 寝ているとき、いびきをかくと言われる

複数当てはまる場合、口呼吸の可能性があります。

 

今日からできる口呼吸対策

いきなり治そうとしなくて大丈夫です。

  • スマホを見るとき、目の高さまで持ち上げる
  • 姿勢を正す
  • 口を軽く閉じ、舌を上あごにつける
  • 鼻づまりがある場合は耳鼻科を受診する

これだけでも、鼻呼吸に戻りやすくなります。

歯並びや噛み合わせが原因の場合は、歯科で相談することも大切です。

 

口を閉じることは、自分を守ること

口呼吸は、怠けやだらしなさの問題ではありません。

生活環境や姿勢によって、誰にでも起こりうるものです。

そして、意識することで改善できる可能性があります。

スマホ時代だからこそ、

「口を閉じる時間」を大切にしてみてください。

それは、歯を守り、体を守り、未来の自分を守る習慣です。

次回は、口呼吸から鼻呼吸へとお話を移します!え?!鼻?!と思わず、ぜひ読んで頂きたいです。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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