診療893日目、「歯」の字が入る慣用句
2026年1月24日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
「歯」の字が入る慣用句、実はこんなに多い
受験期にこそ知っておきたい
“歯にまつわる”ことわざ・フレーズ

いよいよ受験シーズンが近づいてきましたね!
お子さんの学習を見守る中で、「ことわざや慣用句、覚えるのがなかなか大変そうだな」と
感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
実は日本語には、「歯」という漢字が使われている言葉が数多くあります。
しかもその多くは、気持ちや性格、人との関係性など、受験期の生活とも深く結びつく表現です。
今回は歯科の視点も交えながら、
意味が分かりやすく、使い方もイメージしやすい“歯にまつわる言葉”をご紹介します。
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日常でよく使われる「歯」の慣用句
私たちが普段、何気なく使っている言葉の中にも「歯」はたびたび登場します。
•歯に衣(きぬ)着せぬ

思ったことを遠慮せず、はっきり言うこと。
•歯が立たない

相手が強すぎて太刀打ちできないこと。
また、硬くて噛み砕けない物にも使われます。
•奥歯に物がはさまったよう
言いたいことをはっきり言わず、曖昧な様子。
•歯を食いしばる
苦しさや悔しさを我慢して耐えること。
受験勉強の場面でもよく耳にする表現です。
•歯がゆい
思い通りにいかず、もどかしい気持ち。
•歯切れがいい
話し方がはっきりしていて、分かりやすいこと。

歯を使った言葉には、感情や精神状態を表すものが多いのが特徴です。
言葉の意味を、実際の歯の動きや状態と結びつけて考えると、記憶に残りやすくなります。
知っていると差がつく「歯」の四字熟語
四字熟語は、受験でも重要な分野のひとつです。
「歯」が入る四字熟語には、少し大人びた意味合いを持つものも多くあります。
•唇歯相依(しんしそうい)
唇と歯のように、互いに支え合う関係。
•切歯扼腕(せっしやくわん)

怒りや悔しさから、歯を食いしばるほどの思い。
•明眸皓歯(めいぼうこうし)

澄んだ瞳と白い歯。主に美しさを表す言葉。
•馬歯徒増(ばしとぞう)
•犬馬之歯(けんばのよわい)

何も成し遂げないまま、年齢だけを重ねること。
自分の歳を謙遜していう言葉です。
•口角飛沫(こうかくひまつ)

口の端からつばを飛ばすほどの激しい議論のこと。
•異口同音(いくどうおん)

多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。
•一口両舌(いっこうりょうぜつ)

二枚舌・前に言った内容と後に言った内容がくい違うこと。
※二枚舌とは矛盾した発言や嘘を言うことを表現しています。
•口耳四寸(こうじよんすん)

他人から聞いた学問の内容を自分で理解せずに
そのまま人に伝える学問のたとえ。
口と耳の間はたった四寸しかないという意から生まれた。
意味を知ることで、文章問題や記述問題の理解も深まります。
暗記だけでなく、言葉の背景を知ることが大切です。
世界にもある「歯」を使った表現
― 国や言語を越えて共通する「歯」のイメージ ―
歯を使った表現は、日本語だけに限りません。
世界各国の言葉にも、歯を通して人の行動や感情を表す言い回しがあります。
■ 古代バビロニア(現在のイラク周辺)
「目には目を、歯には歯を」

(ハンムラビ法典に由来)
受けた被害と同程度の報復を意味する言葉です。
歯は、失えば大きな損失となる重要な存在の象徴として使われています。
■ ドイツ語圏
「歯に毛が生えている」

自己主張が強く、遠慮のない人を表す慣用句です。
歯はここでも、強さや主張の象徴として登場します。
■ 英語圏(アメリカ・イギリスなど)
•tooth and nail(歯と爪)
必死に、全力で
•pull teeth(歯を引き抜く)
骨抜きにする、無理やり引き出す
•toothless(歯がない)
力がない、歯が立たない
•to the teeth(歯に至るまで)
完全に、万全の状態で
英語でも歯は、力・抵抗・行動力を表す象徴として使われています。
■ 歯の名前から見える文化(英語)
•baby tooth(乳歯)
•milk tooth(乳歯/主にイギリス英語)
•wisdom tooth(親知らず)
知恵(wisdom)がつく年頃に生える歯、という意味です。
日本語でも親知らずは「智歯」「知恵歯」と呼ばれ、
成長と歯を結びつける考え方は世界共通であることが分かります。
歯は「力」と「美」の象徴
歯は、噛む・話す・表情を作るなど、
私たちの生活に欠かせない重要な役割を担っています。
そのため、言葉の中でも、
力、我慢、成長、美しさといった意味を象徴する存在として
数多く用いられてきました。
親子で言葉に触れるきっかけに受験勉強の合間に、
「この言葉、どういう意味だと思う?」
そんな一言から、親子の会話が広がることもあります。
歯にまつわる言葉をきっかけに、
日本語の奥深さや表現の面白さに触れてもらえたら嬉しいです。
歯も、言葉も、一生使う大切な財産です。
歯牙春色(しがしゅんしょく)――
にこやかな気持ちで、楽しみながら覚えていきましょう。







