診療746日目、口内炎って、ほっておいても大丈夫?
2025年6月10日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
🦷「口内炎って、ほっておいても大丈夫?」
■ 口内炎ってどんなもの?
口内炎とは、口の中や唇の内側の粘膜が炎症を起こしている状態です。
よく見られるのは「アフタ性口内炎」といって、白っぽくて小さな丸い潰瘍(かいよう)ができます。
ほとんどの場合、1~2週間で自然に治ります。
ほかにも、誤って口の中をかんでしまったり、熱い食べ物でやけどをしたときにできるタイプの口内炎も
あります。これらは痛みが強いことがあります。
■ こんな口内炎は病院に行ったほうがいいです
「そのうち治るだろう」と思っても、次のような場合は受診をおすすめします。
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2週間以上たっても治らない
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いつも同じ場所にできる
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しこり(かたくふくらんだ部分)がある
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発熱や、あごの下のリンパが腫れている
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たくさん一度にできる
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痛みがひどくて食事がつらい
こういった症状がある場合、ウイルス感染や自己免疫の病気、まれに口の中の「がん」の
可能性もあるため、早めの受診が安心です。
■ がんって…そんなに心配なの?
すべての口内炎が「がんになる」というわけではありません。
ただし、口腔がんの初期症状が、口内炎とよく似ていることがあるのです。
特に、長く同じ場所に治らないものがあるときや、痛みがないけれどしこりのようなものが
あるときは、がんの可能性もゼロではありません。
また、歯が欠けていたり、入れ歯や矯正器具などが長期間こすれていると、その刺激ががんに
つながることもあります。
「何かおかしいな」と思ったときは、
早めに診てもらうことで、もし病気だったとしても早期に治療ができます。安心のためにも、迷わず相談してみましょう。
■ 生活習慣も影響します
ストレスがたまっていたり、睡眠不足や疲れが続いていたりすると、体の免疫力が落ちて、
口内炎ができやすくなります。
また、栄養バランスが悪かったり、歯みがきをおろそかにしていると、口の中の環境が
悪くなって炎症がひどくなることがあります。
口内炎は、体の「お疲れサイン」でもあります。
自分の体調や生活リズムを見直すきっかけにもなりますので、しっかり休養をとって、
無理のない毎日を心がけてくださいね。
■ 「がんだったら…」と不安で受診できない人へ
「もしも、がんだったら…」と怖くて病院に行けないという人もいるかもしれません。
でも、実際には多くの口内炎は心配のないものですし、たとえ病気が見つかったとしても、
早期ならきちんと治せます。怖がらずに、まずは医師に相談してみましょう。
■ 口内炎を早く治すには?
口内炎を早く治すには、まずは体の調子を整えることが大切です。
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレスをためない生活を心がけましょう。
市販の塗り薬やビタミン剤で改善することもありますが、病院を受診すれば、
より適切な薬やレーザー治療などを受けることができ、早く治る可能性があります。
■ 最後に:歯科の定期受診もおすすめです
歯科医院は、「歯が痛いときだけ行く場所」ではありません。
口の中のちょっとした変化にも気づいてくれる場所です。
何も症状がなくても、定期的に検診を受けることで、小さな異変にも早く対応できます。
✨まとめ
✅ 2週間以上続く口内炎は、医師に診てもらいましょう
✅ 疲れ・ストレス・栄養不足は、口内炎を悪化させます
✅ 「怖いから受診できない」はNG。早く相談すれば安心できます
✅ 定期的な歯科受診で、口の健康を守りましょう