診療721日目、「よい歯の日」の日知っていますか?
2025年5月2日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
4月18日は日本歯科医師会が制定した「よい歯の日」。
1989年から厚労省とともに行ってきた「8020(はちまるにいまる)運動=80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」の
一環として実施されているという。中高年で「よい歯」といえば、歯周病対策をおいてほかにない。
【痛くないから歯周病ではない→×】
歯周病は、『Silent disease』(静かなる病気と訳されることが多いです)と言われていて、かなりひどくなるまで
痛みなどの自覚症状がありません。歯がグラグラし始めてやっと来院される患者さんもいます。この歯のぐらつきは、
歯周病が進行して歯を支える歯槽骨が溶けてしまった状態(骨吸収)で、すでに自然に再生・回復することが
ない不可逆性の段階ですが、それでもあまり痛みを感じていない方もいます
【歯周病は高齢者の病気だ→×】
30歳以降から疾患率が上がります。55~64歳は歯周病の骨吸収が進んでいる患者さんが最も多くなります。
65歳以上になると歯周病で歯が抜けてしまっている方も多いので、歯周病の患者数としては低下します。
【毎日歯を磨いているので問題ない→△】
時間や回数ではありません。磨けているか、が重要になってきます。
磨き方によります。一般的には『ちゃんと磨いている』と言っているけどプラークチェックをすると
磨けていない方が大半です。また、 歯ブラシだけでは全体の40%ほどしか磨けていないという報告もあります。
【歯ぎしりも歯周病の原因になる→○】
歯周病の主の原因は歯周病菌ですが、さまざまな理由があり、歯ぎしりや食いしばりが強いと歯に強い力が
加わって歯ぐきや骨に損傷を与えるほか、炎症を激しくして歯周病の進行を速めます。
特に影響を受けやすいのが奥歯です。歯ぎしり対策にはマウスピースを。食いしばりは仕事中など集中して作業を
しているときによく起こるため、デスク上の目につくところに付箋などを貼り、それを見るたびに上下の歯を
接触しないようにするセルフコントロールを勧めています。
【子どもの頃から虫歯がほとんどなかった。歯が強いので歯周病にもなりにくい→×】
可能性の問題ですが、虫歯が少ない方は歯周病菌が多いと言われています。
加えて虫歯になりにくかった方は、長年歯科にかかっていないというケースが珍しくありません。
当院でも10年ぶり、15年ぶりという患者様もいらっしゃいます。
気がつかないうちに歯周病が進んでいたということは十分にあり得るのです。
虫歯がほとんどなくても歯周病とは別問題と考え、歯科検診を受けるべきです!
【歯周病対策の歯科医院での歯石除去は3カ月に1回で良い→△】
歯に問題がなければそれでいいのですが、歯周病が指摘されている方は1~2カ月に1回の通院を。
えがお歯科でも、お口の状態によって、ライフスタイルによって、1〜6ヶ月の提案に分かれます。
【歯肉からの出血は強く磨きすぎたことが原因だ→△】
強さの基準は人それぞれですので、もし出血がわずかでも続くようなら、
歯肉炎や歯周炎が進行していると考え、歯科でチェックを受けてください。
【 洗口液で口腔内の殺菌ができる→○】
クロルヘキシジンという薬剤が入っている 洗口液は、口の中のプラークを殺菌することができます。
歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスとならび、セルフケアのひとつに取り入れるのはいいでしょう。
ただし、洗口液は歯周病の予防に役立ちますが、治療には役立ちません。
えがお歯科では歯科専売品「ハビットプロ」といううがい薬を取り扱っております。
ノンアルコールで苦味も少ないのですが、殺菌効果は高く、
インフルエンザウイルスにも効果があるというお墨付きです!
プラークの除去効果も高いので、今日は歯ブラシをする体力がない・・・という時のお助けのもなります!
【歯が抜けてもインプラントという手がある→×】
インプラントをしても、歯周病のケアができていない方では、インプラント周囲炎が起こり、
せっかく高額な費用を出して入れたインプラントが抜ける可能性があります。
歯周病がある方では、
まずプラークコントロールを万全に行ってから、インプラントを検討することになります。
さらに歯周病があるということは、これまでのケアが間違っているということなので、その見直しも欠かせません。
【親知らずは歯周病の原因になる→○】
親知らずが横に生えている場合、歯周病になりやすく骨吸収が起こりやすいです。
早めに親知らずの抜歯をと進める親知らずと、痛みがないのでそのままにしましょうと説明する親知らずがあります。
ポイントは生え方です。