診療711日目、根管治療のメリット・デメリット

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診療711日目、根管治療のメリット・デメリット

2025年4月4日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

根管治療のメリットは「発音や会話に影響を与えない」

「患者が根管治療について正しく理解していると感じますか?」と質問したところ、

約6割の方が『全く感じない(16.6%)』『あまり感じない(46.2%)』と回答しました。

前問で、患者の認知度が低いことが浮き彫りになったことと同様に、約6割の歯科医師が

患者の理解不足を問題視しているようです。

また、「根管治療に対して不安を持っている患者は多いと感じますか?」と質問したところ、

約8割の方が『とても感じる(32.5%)』『やや感じる(51.9%)』と回答しており、

患者の不安解消が治療の成功に重要な役割を果たすことがうかがえます。

では、患者さんの不安を軽減するためにどのような工夫をしているのでしょうか。

前の質問で『とても感じる』『やや感じる』と回答した方に、「根管治療に対する患者の不安を

軽減するために、どのような工夫をしていますか?(複数回答可)」と質問したところ、

『痛みの少ない治療法の採用(54.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『視覚資料

(模型やイラスト)の使用(40.9%)』『治療内容の詳細な説明(39.7%)』となりました。

患者さんの不安を軽減するために、技術的な工夫だけでなく、患者とのコミュニケーションを

強化することで理解を深める努力が行われていることがわかりました。

では、根管治療を行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

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「根管治療を行うことのメリットは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、

『発音や会話に影響を与えない(41.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『他の歯への負担が減る(36.1%)』

『咀嚼機能を維持し、消化を助ける(34.5%)』となりました。

根管治療がもたらすメリットは、患者自身が最も認識している「歯を抜かずに済む」ことだけではないようです。

歯を残すこと自体が、発音や咀嚼機能など、日常生活の質に直接影響を与えることが、歯科医師の視点からも明らかになりました。

では、根管治療を適切に受けなかった場合、どのような問題が発生するのでしょう。

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「患者が根管治療を適切に受けなかった場合、どのような問題が発生するか教えてください」と

質問したところ、『歯を失うことで噛みにくくなり、食事の楽しみが減る(41.0%)』と回答した方が

最も多く、次いで『最終的に抜歯が必要になる(39.5%)』『痛みや腫れが再発する(38.9%)』となりました。

根管治療を怠ることによる最大のリスクは「歯を失うこと」であり、それが日常生活や健康にも

大きな影響を及ぼすことが明らかになりました。

 

根管治療のデメリットは「歯が脆くなる」

では根管治療にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。「歯を残すというだけで大きなメリットだけあるのではないか」と思われるかもしれません。

しかし根管治療にもデメリットはあるのです。

 

・歯が脆くなる

・痛みなどを感じなくなるため、異常を自覚できない

・治療回数が増え、治療費が増える

 

根管治療の最大のデメリットは、歯が脆くなることです。歯髄は神経だけでなく、血管も通っており、歯に栄養を与える重要な役目を持っています。

しかし細菌感染により歯髄が炎症を起こした場合、汚染した神経を取り除く必要があります。

つまり歯の神経を取り除くことは、歯に栄養分を届けることができなくなってしまいます。わかりやすく言うと、枯れ木のようなものです。

歯の栄養は歯からだけではありませんが、歯髄を失うことで受ける影響は大きく、歯の寿命にも影響してしまいます。

栄養分が不足している歯は脆くなり、硬いものを噛んだ時などに歯が割れてしまう恐れがあります。歯が割れてしまうとその分歯の寿命が短くなってしまいます。

また歯の神経を取ってしまうと痛みから解放される分、知覚を失ってしまいます。

痛みを感じることはすなわち異常を感じ取ることですが、歯の神経を失ってしまうと歯の内部で虫歯などになっていても痛みを感じないため、自覚症状を感じることがほとんどありません。

気が付くと被せ物の中で虫歯が広がり、大掛かりな治療が必要になってしまう恐れがあります。

 

そして根管治療は、根の中がすっかりきれいになるまで何度か通院しなければいけません。そのため治療費がかかってしまいます。

根の治療は途中で中断すると、まだ残っている細菌が再び増殖していつまでたっても根管治療が終了しません。

歯を残すためにも最終的な薬を詰めるまでは勝手に通院をストップせず、きちんと根管治療を受けなければいけませんが、その分時間も費用も必要になります。

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【まとめ】「知らない」ことがリスクになる

-根管治療の認知不足がもたらす影響と課題-

今回の調査で、20代~50代の男女の多くが、根管治療について全く知らないことが明らかになりました。

また、実際に根管治療を受けたことがある人は約2割にとどまり、8割の人が治療経験がないことがわかりました。

約6割の歯科医師も、正しく理解していると感じないと回答する結果となりました。

つまり、認知度の低さは、治療への不安や誤解を生み、適切なタイミングでの治療を遅らせる要因となっています。

根管治療は、虫歯が進行した場合でも歯を保存するために重要な治療ですが、一般市民にはその認識が浸透していません。

根管治療が何をするものなのか知らないことで、治療が必要になっても適切な判断ができないという問題が浮き彫りになりました。

さらに、根管治療を受けないことによるリスクを「わからない」と回答した方が最も多く、

根管治療の必要性が認識されていないだけでなく、治療を受けなかった場合のデメリットに関しても知られていないようです。

その結果、抜歯という選択肢をとってしまう方が多いのではないでしょうか。

根管治療のメリットとして、「歯を抜かずに済んだ」と実感している方が最も多く、歯科医師の視点からは、

根管治療のメリットは「歯を残せる」ことだけではなく、咀嚼や発音など生活全体に良い影響を与えることが示されました。

つまり、根管治療を行うことは、「歯を守る」だけでなく、日常生活の質(QOL)を維持するための重要な手段でもあるのです。

根管治療は、「最後の手段」ではなく、歯を残すための「第一の選択肢」として考えられるべき治療です。

治療の本当の価値を理解し、適切なタイミングで判断できるようになることが、結果的に自分の歯を長く維持することにつながるのではないでしょうか。

 

では、改めて治療内容の説明に移ります!

 

■歯内療法とは

https://jea-endo.or.jp/public/about.html

歯内療法とは「歯の内部の治療」をすることです。

歯の中には、一般的に歯の神経と呼ばれている「歯髄(しずい)」という軟らかい組織があり、

むし歯や歯の亀裂などで歯髄が細菌に感染すると、歯が痛んだり歯ぐきが腫れたりします。

そのようなとき抜歯をせずに、歯を残すためにする治療が「歯内療法」で、

一般的に歯の神経の治療と言われています。

根管治療は歯内療法の一種で、最も一般的に行われる、歯髄の一部や全部を除去する治療方法です。

歯を支える土台である根(根管)の治療をするので根管治療と呼ばれます。

歯を保存したいという気持ちと、そのための良い方法を探究し続ける努力から生まれた

この『歯内療法(根管治療)』により、 みなさんの歯をさらに長生きさせることができます。

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■なぜ、根管治療は大切なの?

https://jea-endo.or.jp/public/root_canal_treatment.html

むし歯になった歯でも失うことなく根管治療をすることによって、もとの歯のように長く機能させることができます。

根幹治療→根管治療では治療する前に、痛み、歯肉の腫れ、歯の外観を注意深く観察し、さらにX線写真、歯髄の生死の診査などから感染の状態を知るための様々な方法で調べます。

その結果をもとに診断して、歯をもとに保つために病状の原因となる歯の根の中心を通る細い管「歯髄」の処置を行います。

根管は直経1mm以下と非常に細く、しかも硬くなった部分や、複雑に曲がっている部分があります。

根管に小さな器具を通過させて感染源となった歯髄を取り去って清掃し、形態を整えるという大変高度な作業が行われます。

根管治療には、質の高い治療を提供するためのトレーニングと、高度な技術が必要なのです。

根管治療が不完全であったり、新たな感染や損傷が起こったりした場合は、再治療が必要となります。 しかし、現在の治療技術なら90%以上の確率で歯を救うことができます。

根管治療の考え方からすれば、「歯を抜く」ということは、非常に稀なことです。

「歯を残す」ということが、いかに大切であるか、そして、歯が健康であることの大切さを、一本の歯が教えてくれると思います。

 

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