診療924日目、MRI検査を受ける際の注意事項
2026年3月10日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
40代から増えるMRI検査
― 歯の被せ物・入れ歯がある方へ、事前に知っておいてほしいこと ―
40代を過ぎると、健康診断や精密検査で
MRI検査を受ける機会が徐々に増えてきます。

MRIは「強力な磁石」を使う検査です。
MRIはX線ではなく、非常に強い磁場を利用します。
そのため、金属類は原則すべてNGです。
❌持ち込み不可の代表例❌x
- ヘアピン、ピアス、ネックレス
- 時計、スマートフォン
- 鍵、小銭
- 磁気カード(キャッシュカードなど)
👉 検査前に必ず外します。
「少しくらいなら」は通用しません。
脳・脊椎・関節・内臓など、幅広い診断に使われるMRIは
身体への負担が少ない一方で、
「強い磁場を使う検査」という特性があります。
そのため、検査前には、「体内や体表に金属がないか」を必ず確認されます。
体内金属がある場合は必ず申告
これが最重要ポイントです💡
必ず伝える必要があるもの
- ペースメーカー・ICD
- 脳動脈クリップ
- 人工内耳
- 血管ステント
- 体内金属(事故・手術歴)
種類や年代によってはMRI不可の場合があります。
自己判断はせず、必ず医療スタッフに伝えてください。

このとき、多くの方が迷われるのが、
「歯の被せ物や入れ歯は大丈夫なの?」という点です。
今回は、MRI検査を受ける前に知っておきたい注意点と、
特に口腔内に入っている補綴物(被せ物・入れ歯など)について、
40代以上の方に向けて分かりやすく解説します。
MRI検査で注意が必要な理由
MRIはX線やCTとは異なり、
非常に強力な磁石(磁場)を利用して画像を撮影します。
この磁場の影響で、
- 金属が引き寄せられる
- 金属が発熱する
- 画像が乱れる
といった問題が起こる可能性があります。
そのため、MRI検査前には
金属に関する申告が非常に重要になります。
口腔内に入っている「補綴物」とは?

補綴物とは、失った歯や歯の一部を補うために装着する人工物のことです。
40代以上の方では、何らかの補綴物が入っているケースは珍しくありません。
代表的なものと材質を見ていきましょう。
① 被せ物(クラウン)

歯を大きく削ったあとに被せるものです。
主な種類と材質
- •金属冠(金銀パラジウム合金など)
以前から保険診療で多く使われてきた素材
- セラミック
見た目が自然、金属を含まない
- ジルコニア
白くて強度が高く、基本的に非磁性
- CAD/CAM冠(ハイブリッドレジン)
樹脂とセラミックの混合素材
▶ 多くの場合、MRI検査は可能ですが
古い金属冠や材質不明のものは申告が必要です。
② 詰め物(インレー)
比較的小さな虫歯治療で使用されます。
- 金属インレー
- レジン(樹脂)
こちらも基本的には問題ないことが多いですが、
金属製の場合は申告対象です。
③ ブリッジ
歯を失った部分を、両隣の歯を支えにして補う方法です。
支台歯・人工歯に金属が使われていることが多い
見た目はセラミックでも内部に金属がある場合あり
▶ 外すことはできません
→ 必ずMRI前に申告してください。
④ 入れ歯(義歯)

入れ歯はMRIで特に注意が必要な補綴物です。
種類
- 部分入れ歯(金属のバネあり)
- 総入れ歯
- ノンクラスプデンチャー(樹脂製)
▶ 外せる入れ歯は、原則外します
▶ 金属床義歯など、構造に金属を含むものは必ず申告
⑤ インプラント

歯を失った部分に人工歯根を埋め込む治療です。
- 多くはチタン製
- チタンは非磁性で、MRI対応のものがほとんど
▶ 基本的にMRI可能ですが、
「インプラントが入っている」と必ず伝えてください。
⑥ 磁性アタッチメント義歯
高齢の方に多い、磁石を使った入れ歯です。
▶ MRI不可のケースが多く、非常に重要な申告事項
▶ 外せない場合もあります
外せるもの・外せないものの考え方
ここはとても大切なポイントです。
•外せる補綴物(入れ歯など)
→ 検査前に必ず外す
•外せない補綴物(被せ物・ブリッジ・インプラント)
→ 必ず申告する
「外せないから言わなくていい」ではありません。
申告することで、安全に配慮した判断ができます。
粧・ネイルにも注意
意外と見落とされがちですが重要です。
- アイシャドウ
- マスカラ
- アイライン
- ネイル(ラメ・金属粉入り)
これらに含まれる微量金属が
- 発熱
- 画像の乱れ
の原因になることがあります。
👉 指示があればノーメイクが基本。
閉所が苦手な方は事前相談を
MRIは
- 音が大きい
- 狭い
- 動けない
という特徴があります。
- 閉所恐怖症
- パニックが出やすい
という方は、
事前に伝えることで対策が可能です
(耳栓、声かけ、鎮静など)。
検査中は「動かない」が鉄則
MRIは少しの動きでも画像がブレます。
- 咳
- 体勢変更
- 無意識の動き
👉 検査時間は20〜40分程度
「じっとしている」が最大の協力ポイントです。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合
MRI自体は放射線を使いませんが、
妊娠初期は慎重な判断がされます。
👉 必ず事前に申告してください。
40代以上の方にこそ知ってほしいこと
- 過去に治療した歯が増えている
- 材質を正確に覚えていない
- 治療したのが何十年も前
というケースが多くなります。
それでも問題ありません。
MRI検査前に、
「歯に被せ物があります」
「入れ歯を使っています」
と一言伝えることが何より大切です。






