診療631日目、食事のときの姿勢が歯に関係する!?

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診療631日目、食事のときの姿勢が歯に関係する!?

2024年11月29日

こんにちは、椎原街駅えがお歯科です!

朝ごはん召し上がっていますか?

今日は食事中の姿勢のお話です!

 

食事のときの姿勢が歯に関係する!?

正座して食べるのは良いの?悪いの? 「足底接地」について医師が解説

子どもが食事に集中できず、困ることはありませんか?  そのような時は子どもの足元を見てみてください。足元が宙に浮いて、足をブラブラさせていたら要注意です。今回は、歯や噛み合わせと食事の姿勢の関係性について論じます。

意識したい「足底接地」

足底接地(そくていせっち)とは、足の裏をしっかりと地面につけることですが、食事中の足底接地が非常に重要であることを示す研究を紹介しましょう。

日本歯科大学の研究グループの報告によると、おむすびを食べた時の咀嚼回数を3種の姿勢別(正座、足接地、足ブラブラ)に調査しました。つまり、

①正座をした状態
②椅子に座って、足を接地した状態
③椅子に座って、足をブラブラさせた状態

という異なる座り方で実験を行ったのです。

その結果、平均の咀嚼回数は①92回、②77.8回、③65.8回となり、不安定な姿勢では噛む回数が少なく、背筋が伸びやすい正座が最もよく噛める姿勢であることが明らかになりました(図1)。

ところで、ファストフード店など飲食店のカウンター席にある座面の高い椅子ですが、足が接地しないために落ち着くことができず、食事時間が短くなると言われます。

結果として、客の回転率が高くなって売り上げが伸びる、といった経営戦略の一つとしても椅子と食事姿勢の関係は応用されているのです。

姿勢の悪い子は多い?

岡山大学小児歯科の研究グループが岡山県保育協議会と実施した研究報告では、岡山県23保育園の1213名を対象として、食事の際の椅子に座る姿勢の良し悪しなどについて調査を行いました。

その結果、足が床に接地しないまま食べている園児は約30%にも及び、不安定な姿勢で食事をしている子どもが決して少なくないことが判明しました(図2)。

足底が地面に着かない食事が習慣化すると、足の指などにかかる力が不十分になります。その結果、土踏まずが形成されにくくなり、運動能力の発育に支障が出やすくなる可能性があります。

また、不安定な姿勢では、片側の歯で噛むのが癖になって歯並びや噛み合わせに不具合が起きたり、猫背や体の左右差が生じたりするなど、体が歪んでいくリスクもあります。

ですから、特に影響の出やすい幼少期の食事姿勢は、足底接地して重心を安定させることが大切だということを認識しましょう。

 足ブラブラと噛む力の関係は?

スポーツや力仕事では、足元がしっかりしていないと思うように力が入りません。

同様に、食事中に足が床に着いていないと噛む力が弱くなります。全身が安定する姿勢は、よく噛み、よく味わうための基本です。

日本歯科大学の研究グループの報告によると、足を着けて食事をした場合の噛む力(咬合力)は531(N/㎠)となり、ない場合は461(N/㎠)となりました(図3)。

つまり、足を着けないで食事をすると、噛む力が15%近くも低下することが明らかになったのです。

一方、噛む力が増加すると食物を噛み砕く咀嚼能率が向上し、消化・吸収率もアップします。その結果、食事からの栄養バランスが良くなり、成長・発育や健康維持に大きくつながります。

“地に足のついた”堅実な食事習慣を心掛けることが大切なのです。

悪い姿勢で食べると、窒息の可能性も

2019年に昭和大学の研究グループが行った調査では、しっかり足底接地がある人とない人との間で、嚥下(飲み込み)に働く筋肉の筋活動を比較しました。

その結果、しっかりと足底接地した人のほうが効率的な嚥下ができていることが明らかになりました。

嚥下は食事に不可欠な動作ですが、動きが不十分になると食事中に疲労したり、うまく飲み込めずに食渣(食べかす)がのどに残ったりするだけでなく、誤嚥(食物や水分が本来流れるべき食道に行かず、気管に入ること)を起こしやすくなります。

特に誤嚥は高齢者においては肺炎発症の大きな原因であり、誤嚥性肺炎は死に至ることもある怖い病気です。

もちろん子どもでもその可能性はありますし、のどの狭い子どもは嚥下(飲み込み)がうまくできないと、食物を詰まらせて窒息するリスクが高まります。

ですから、体の安全や命を守るためにも、安定した姿勢で食事することは大切なのです。

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