診療626日目、葉物野菜でむし歯予防ができる?!
2024年11月21日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
お野菜を食べようブログです!
葉物野菜でむし歯予防ができる?!
積極的に摂りたい野菜とは・・・
気をつけているつもりなのにむし歯になりやすいと悩んでいる方に朗報です。
「葉物野菜の硝酸塩がむし歯予防につながる可能性」を東北大学が研究発表しました。
葉物野菜を食べてむし歯を防げるのであれば、積極的に摂りたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「葉物野菜の硝酸塩がむし歯を防ぐこと」について深掘りし、
積極的に摂りたい野菜をご紹介します。
野菜の硝酸塩がむし歯を防ぐ?!東北大学の驚きの研究成果硝酸塩は食品のうち、
主に葉物野菜に多く含まれていて、食事から常に摂取している成分です。
その硝酸塩が、プラークによる酸産生を抑制することが示されました。
お口の中のプラーク内で硝酸塩から亜硝酸塩が作られ、糖代謝に伴う過剰な酸の酸性やpHの低下を防ぐことが
明らかになったのです。どういうことかというと、後ほど詳しく解説します。
亜硝酸塩は、抗菌作用のほか血圧降下作用もあるため、お口をはじめ全身にまで健康増進に繋がることが期待できます。
今後はエビデンスレベルを高めるべく、さらなる研究が進められていくようです。
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プラークって何?
むし歯の原因とは?プラークは「歯垢(しこう)」ともよばれる、
歯に付着する細菌やその代謝産物の固まりのことを指します。
むし歯は、それらの細菌が食物中の発酵性炭水化物(糖類とデンプン)をエサにして、
酸を作ることで引き起こされます。酸がたくさん産生されると歯からミネラルが失われて、
歯が溶けてしまいます。
pHとは酸性やアルカリ性の性質を示すもので、pHの値が下がった状態が保たれると、
歯が酸によって溶け出す(脱灰する)といわれています。
つまり、葉物野菜の硝酸塩によって酸の産生を抑えることができれば、
歯が溶けてむし歯になるリスクを減らすことにも繋がるかもしれないのです。
ただ、野菜をいくら摂取したからといって完全にむし歯を予防できるわけではありません。
ダラダラ喰いや、頻回かつ多量のお砂糖の摂取などがあると、むし歯のリスクを高めてしまいます。
野菜を摂るだけではなく、バランスの良い食生活や歯磨きの習慣、
フッ化物配合の歯磨剤の使用方法も同時に見直していく必要があります。
硝酸塩が含まれる、積極的に摂りたい野菜は?硝酸塩は葉物野菜に含まれていて、
特に茎や外葉の部分に多くみられます。硝酸塩が多く含まれている野菜は下記の通りです。
・ほうれん草…0.2g
・小松菜…0.5g
・チンゲンサイ…0.5g
・春菊…0.3g
・レタス…0.1g
・水菜… 0.2g
・白菜… 0.1g
・キャベツ…0.1g など
どれも比較的かんたんに手に入る野菜ばかりですね。
これらの野菜には、100gあたり0.1~0.5gほど含まれており1)、
硝酸塩を効率良く摂取することができます。
1)日本食品標準成分表2020年版(八訂)-文部科学省
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硝酸塩は摂り過ぎても、問題ないの?
硝酸塩は土壌を含む自然界に広く存在しています。食べ物から体内に吸収され、
血液を介して全身を循環し、再び唾液成分として分泌されるので、お口の中にも常に含まれています。
硝酸塩の摂り過ぎを気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、
通常摂取量であれば人体に有害なものではありません。
一部では硝酸塩の摂取と発がん性物質との関与が指摘されていますが、
WHOとFAOの合同食品添加物専門家会合(JECFA)は、関連性がある証拠にはならないといっています2)。
2)FAO/WHO合同食品添加物専門家会合(JECFA)の取組-農林水産省
硝酸塩とは
硝酸塩は、植物がタンパク質を合成するために必要な物質の一つです。
また、土壌中に天然に存在する物質で、肥料としても使用される窒素化合物です。
そのため、硝酸塩はも ともと野菜中の成分として含まれています。
硝酸塩が含まれる量は野菜によって異なります。
野菜中の硝酸塩は、茹でるなどの調理により 3~4 割程度の減少が期待できます。
野菜だけではなく、バランスのとれた食生活を送ろう毎食のごはんの中に、
先ほどの野菜を取り入れることは意識しつつ、それだけに偏るのではなく、
お肉などのタンパク質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルを1日の食事の中に散りばめて、
バランスの良い食生活を送っていくことを心がけてみてください。
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効率的にエネルギー消費させる方法!どんな食べ方をすれば太りにくい?
「早食いは太りやすくなるので、よく噛んで食べましょう」
こんな文言をどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
早食い=太りやすいとよくいわれる理由には、「満腹中枢」というものが関与しています。
早食いの方は「満腹」と感じるまでの間に大量に食べてしまうので、
太りやすいといわれているのです。いわゆる“過食”ですよね。
よく噛むことのメリットはたくさんありますが、
実は、その効果が発揮されるのは食事中だけではありません。
「液体であっても噛みながら飲むこと」「食後にガムを噛むこと」が
エネルギー消費に役立つことが新たな研究で発表されたのです。
早食いが体重増加に繋がる要因とは?早食いが体重増加につながる理由は大きく分けて2つあります。
「過食」と「食事誘発性体熱産生量」です。
食事誘発性体熱産生量とは、食事を摂った後に安静にしていても代謝量が増えること。
早食いすることは、過食をもたらし、食事誘発性体熱産生量を減らすことがわかっています。