診療375日目、クルクミンの成分
2023年11月20日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
クルクミンはウコン(ターメリック)の成分
クルクミンは、ウコンに含まれる成分の1つです。
では、ウコンは一体どのような植物なのでしょうか。
ウコン自体はどのように使われるの?
ウコンはショウガ科の植物です。
ウコンの根を乾燥後に粉末状にし、ターメリックというスパイスとして流通します。
ちなみにウコンは、香辛料や食品の着色料として利用されます。
インドでは数世紀にわたり健康維持目的で使用されてきました。
その他にも、ウコンには以下のような使い方があります。
- 染物
- 医療法(アーユルヴェーダ等)
- 漢方薬・生薬 など
春ウコン・秋ウコン・紫ウコンの効能について
ウコンを大きく分類すると、以下の3つに分けることができます。
- 春ウコン
- 秋ウコン
- 紫ウコン
一体どのような違いがあるのでしょうか。
上から順に解説します。
春ウコン
まずは、春ウコンについてです。
春ウコンの特徴は以下をご参照ください。
特徴 | 内容 |
花の色 | 赤 |
花を咲かせる時期 | 春~初夏 |
栽培地 | 沖縄県(西表島)に自生している |
クルクミンの含有量 | 少量 |
生薬名 | 姜黄(きょうおう) |
特徴 | 精油成分・ミネラル・食物繊維を多く含む、腸に適度な刺激を与えてお腹の調子を整えてくれる効果がある など |
春ウコンの特徴は、名前の通り春に花を咲かせることです。
クルクミンの含有量は少量ですが、精油成分やミネラル、そして食物繊維を多く含んでいます。
春ウコンは、お腹の調子を整えたい方にもおすすめです。
秋ウコン
次は秋ウコンについてです
秋ウコンも、春ウコンと同様に特徴を表にまとめています。
まずは以下をご覧ください。
特徴 | 内容 |
花の色 | 白 |
花を咲かせる時期 | 初夏~秋 |
栽培地 | 沖縄県内で広く栽培されている |
クルクミンの含有量 | 豊富に含む |
生薬名 | 鬱金(うっちん・うこん) |
特徴 | 根の色がオレンジ、ターメリックとして流通しているのは秋ウコンである、強い抗酸化力がある、肝機能の強化や血管の健康を守る効果がある など |
秋ウコンは、初夏から秋にかけて花を咲かせます。
春ウコンは自生していますが、秋ウコンは沖縄県内で広く栽培されています。
また、秋ウコンはクルクミンを豊富に含んでおり、根がオレンジであることが特徴です。
ターメリックとして流通しているウコンは、秋ウコンです。
紫ウコン
次は、3つ目の紫ウコンについてです。
紫ウコンについても特徴を表にまとめているので、以下をご参照ください。
特徴 | 内容 |
花の色 | ピンク |
花を咲かせる時期 | 初夏 |
栽培地 | 沖縄県や鹿児島県(屋久島)で栽培されている |
クルクミンの含有量 | 含有されていない |
生薬名 | 莪朮(がじゅつ) |
特徴 | 根の色が紫、精油成分・ミネラル・アントシアニンを含む、血行を良くする働きがあると古くから知られている など |
紫ウコンの最大の特徴は、ウコンの根が紫であることです。
また、紫ウコンは沖縄県だけでなく、鹿児島県の屋久島でも栽培されています。
紫ウコンには、クルクミンが含まれていません。
紫ウコンは精油成分やミネラル・アントシアニンを含んでおり、血行を良くしてくれる効果があります。
上記のウコンの中で一番多くクルクミンを含んでいるのは秋ウコンです。
ウコンの種類によって効能や特徴が異なります。
理解したうえで摂取することをおすすめします。