診療962日目、温泉好きさん必見!
2026年5月7日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
温泉好きさん必見!
実は「歯」と「お風呂」は、思っている以上の深い関係
温泉やサウナが好きで、
「疲れたらとりあえずお風呂」
「週末は温泉でリセット」
という方も多いのではないでしょうか。
血行が良くなり、肌もつるつる、心まで整う――
温泉や入浴は、30〜40代女性にとって欠かせないセルフケアのひとつです。
ですが実は、口の中の状態によっては、
「今日は湯船に浸からないほうがいい日」があることをご存じでしょうか。
今回は、温泉・お風呂と「歯・口の中」の意外な関係について、
歯の専門的な話が苦手な方にも分かりやすく解説します。
温泉やお風呂が体にいい理由
日本では古くから「湯治」という文化があり、
温泉が健康に良いことは広く知られています。
入浴の健康効果は、大きく分けて2つあります。
① 体を温める「物理的な効果」
湯船に浸かることで体が温まり、血行が良くなります。
その結果、
• 肩こり・腰痛の緩和
• むくみの改善
• 疲労回復
• リラックス効果
などが期待できます。
また、水の浮力で体が軽くなり、
無意識に力が抜けるのも、お風呂ならではの魅力です。
② 成分による「化学的な効果」
温泉には、ナトリウムやカルシウム、硫黄など、
さまざまな成分が含まれています。
泉質によっては、
• 保温効果が続く
• 肌の古い角質を落とす
• 殺菌作用がある といった、美容や健康にうれしい作用もあります。
ここまでは「いいことづくめ」に見えますが、
口の中に炎症がある場合は、少し注意が必要です。
こんな日は、湯船を控えたほうがいいかもしれません

- 歯がズキズキ痛むとき(歯の神経の炎症)
虫歯が進行し、歯の神経まで炎症が及ぶと、
ズキズキと脈打つような痛みが出ることがあります。
入浴で体が温まると血流が増え、
歯の中の圧力がさらに高まり、
痛みが強くなることがあるのです。
「お風呂に入ったら、急に歯が痛くなった」
という経験がある方は、これが原因かもしれません。
- 歯ぐきが腫れている・押すと痛いとき
歯周病などで歯ぐきに炎症や膿がある状態も要注意です。
血行が良くなることで炎症が悪化し、
入浴後にズーンと重たい痛みが出ることがあります。
- 抜歯や外科処置をした当日
歯を抜いた日や、歯ぐきを切開した日は、
湯船に浸かることで再出血しやすくなります。
この日は、シャワーで軽く済ませるのが安全です。
「温泉で歯が溶ける」って本当?
少し驚かれるかもしれませんが、
強い酸性の温泉では、歯が溶けるリスクがあることは事実です。
特に「飲泉」ができる温泉では注意が必要です。
歯は、pH5.4より酸性になると溶け始めます。

一方、日本の一部の強酸性泉では、
pH1〜2という非常に強い酸性のものもあります。
有名な例としては、
• 草津温泉
• 玉川温泉
• 川湯温泉 などがあります。
飲泉する場合は、
• 成分表を確認する
• そのまま飲まずに薄める
• 飲んだ後は水でうがいをする
といった工夫で、歯へのダメージを減らすことができます。
実はおすすめ!
「お風呂で歯みがき」という習慣
注意点はありますが、
お風呂は歯を守るための最高の場所でもあります。
リラックスして、丁寧に磨ける
洗面台の前で長時間立って歯を磨くのは、正直しんどいもの。
その点、お風呂なら湯船に浸かりながら、
1本ずつ丁寧に磨く時間が取れます。
汚れが落ちやすい状態になる
体が温まることで唾液の分泌が増え、歯垢が落ちやすくなります。
歯ぐきも柔らかくなるため、歯と歯ぐきの境目までケアしやすくなります。
歯みがき粉なしでもOK
湯船での「ながら磨き」は、歯ブラシだけで行うのがおすすめです。
泡立ちがない分、磨き残しにも気づきやすく、
結果的に歯と歯ぐきにやさしいケアができます。
東京の温泉ならではの特徴と、歯へのちょっとした注意点
「温泉=地方に行くもの」というイメージがありますが、
実は東京にも、質の高い温泉が数多くあります。
東京の温泉の大きな特徴は、
黒湯と呼ばれるアルカリ性〜弱アルカリ性の温泉が多いことです。
大田区や豊島区周辺をはじめ、
都内の温泉施設では、地下深くから汲み上げた
ミネラル豊富な黒褐色のお湯が使われています。
この黒湯は、
・肌の角質をやさしく落とす
・保湿力が高い
・湯冷めしにくい
といった美容効果が期待でき、仕事や家事で忙しい30〜40代女性にも人気です。
一方で、入浴後に口の中が乾きやすくなる方も少なくありません。
特に長湯やサウナを併用した場合、
無意識のうちに水分不足になり、唾液量が減ってしまうことがあります。
唾液は、歯を守る大切な役割を担っています。
東京の温泉を楽しんだ後は、しっかり水分補給をし、
帰宅後の歯みがきやうがいを丁寧に行うことが、
虫歯や歯周病予防につながります。
温泉好きこそ、歯を大切に
温泉やサウナは、心と体を整える大切な習慣です。
だからこそ、その時間をもっと気持ちよく楽しむために、
口の中のコンディションにも目を向けてほしいと思います。
歯や歯ぐきに違和感があると、
せっかくの温泉時間も心からリラックスできません。
「歯に興味はないけど、温泉は好き」
そんな方こそ、
定期的な歯科チェックが、結果的に美容と健康の近道になります。
次の温泉旅行を、
もっと快適に、もっと気持ちよく楽しむために。
口の中のケアも、ぜひ日常の習慣に取り入れてみてください。







