診療967日目、学校の歯科検診、結果の紙はどう見る?
2026年5月14日
967
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
学校の歯科検診、結果の紙はどう見る?
アルファベットや数字の意味を知って、自分の歯を正しく知ろう

学校で歯科検診を受けたあと、結果の紙を渡されて、
「これ、結局なにを見ているの?」と思ったことはありませんか?
アルファベットや数字、丸や三角のような記号が並んでいると、
なんとなく見てそのままにしてしまう人も少なくありません。
でも実は、学校の歯科検診の結果には、
今の歯の状態だけでなく、これから気をつけるべきこと
も書かれています。
今回は、学校検診で何を見ているのか、
そして結果から何がわかるのかを
中高生にもわかりやすく解説します。
まずは端的にまとめた下記の図をご覧ください。

まず最初に見る「歯の番号」
検診結果には、歯の位置を示すために
アルファベットや数字が使われています。
- 乳歯 A〜E
- 永久歯 1〜8 となっています。
つまり、
- A〜E → 子どもの歯(乳歯)
- 1〜8 → 大人の歯(永久歯) です。
中学生や高校生では、ほとんどが永久歯になっていますが、
人によっては乳歯が残っていることもあります。
そのため、学校検診では両方の記号が使われます。
記号にはこんな意味がある
歯の状態は、記号で表されることがあります。
/ は問題なし
斜線が入っている場合は、「特に異常なし」という意味です。
今のところ、その歯は大きな問題がない状態です。
△ や 8 はまだ生えていない歯
永久歯がまだ出ていない場合などに記入されることがあります。
親知らずのようにまだ生えていない歯にも
使われることがあります。
○ は治療済み
すでに歯科医院で治療した歯です。
たとえば、
- 詰め物
- 被せ物
- 過去に治療した虫歯 がある歯に記入されます。
治療してあるからといって悪いわけではなく、
きちんと治した歯という意味です。
× は要注意乳歯
これは少しわかりにくい記号です。
要注意乳歯とは、そろそろ抜けるべきなのに残っている乳歯のことです。

たとえば、
- グラグラしている
- 永久歯が横から出てきている
- 生え変わりの時期を過ぎている
このようなときに記入されることがあります。
そのままにすると歯並びに影響することがあるため、
歯科医院で相談が必要になることがあります。
Cは虫歯、C0は虫歯の手前
✍️ここは特に気になるところです。
C は虫歯
CはCaries(カリエス)=虫歯を意味します。

すでに穴が開いていたり、治療が必要な虫歯があると
記入されます。
C0(シーオー)は初期虫歯
C0は虫歯になりかけの状態です。

まだ穴は開いていません。
歯の表面が少し白くなったり、溶け始めている段階です。
この段階なら、
- 正しい歯みがき
- フッ素
- 食習慣の見直し で進行を防げることがあります。
つまり、まだ間に合うサインでもあります。
歯だけではなく、歯ぐきや噛み合わせも見ている
学校検診では、虫歯だけを見ているわけではありません。
口全体を確認しています。
歯肉(しにく)
歯ぐきに
- 赤み
- 腫れ
- 出血 がないかを見ます。
歯肉炎の早期発見のためです。

歯垢(しこう)
プラーク、つまり磨き残しです。
歯の表面に汚れが残っていないかを見ています。
歯みがきの癖が出やすい部分です。

咬合(こうごう)
噛み合わせです。
- 奥歯で噛めているか
- 上下の歯が合っているか
- ずれていないか を確認します。

歯列(しれつ)
歯並びです。
- でこぼこ
- 出っ歯
- 受け口 などがないかを見ます。
顎関節(がくかんせつ)
あごの関節です。
- 口が開きにくい
- 音がする
- 痛みがある などの異常がないか確認します。
0・1・2 の意味
これらの項目には数字で評価がつくことがあります。
0 → 異常なし
問題なしです。
そのままのケアを続ければ大丈夫です。
1 → 注意(要観察)
軽い変化があります。
すぐ治療が必要ではなくても、定期的に気をつけた方がいい状態です。
2 → 受診が必要(要精検)
歯科医院で診てもらう必要がある状態です。
自分だけで改善するのが難しいことがあります。
矯正治療の確認もある
最近は学校検診で矯正治療が必要かどうかを見ることもあります。
たとえば、
- 歯並び
- 噛み合わせ
- 顎の成長バランス が気になる場合です。
ただし、学校検診だけで矯正が必要と決まるわけではありません。
詳しくは歯科医院で相談して判断します。
いちばん大切なのは「放置しないこと」
学校検診は、治療する場所ではありません。
あくまで異常がないかを見つけるためのチェックです。
だからこそ、結果の紙を見て、
「よくわからないからそのまま」にしてしまうのはもったいないです。
C・×・2があると、必ず「受診のお知らせ」が届く
学校の歯科検診では、
- C(虫歯)
- ×(要注意乳歯)
- 2(受診が必要な評価)
このどれかが1つでもある場合、
学校から必ず「歯科検診結果」または「歯科受診のお知らせ」
といった用紙が渡されます。
※用紙の名前は学校によって異なります。
これは、「気になったら受診してください」という任意の案内ではありません。
学校検診で異常が見つかったため、歯科医院を受診してくださいという正式な通知です。
✍️受診後は学校への提出が必要
この用紙は、受診して終わりではありません。
歯科医院で、
- 現在の状態
- 治療の必要性
- 今後の方針
を記入してもらい、その用紙を学校へ提出する必要があります。

つまり学校検診は、異常を見つけるだけでなく、
必要な受診につなげて確認するところまでが流れになっています。
痛くなくても受診が必要な理由
中高生では、「痛みがないから大丈夫」と思いやすいですが、
学校検診で指摘される内容には、
- 初期虫歯
- 歯ぐきの炎症
- 生え変わりの問題
- 噛み合わせの異常 など、
自分では気づきにくいものもあります。
そのため、受診のお知らせをもらった場合は、
症状がなくても必ず歯科医院で確認することが大切です。

結果の紙は、自分の歯からのメッセージ
学校の歯科検診の紙は、ただのプリントではありません。
そこには、今の自分の口の状態が書かれています。
今は痛くなくても、早めに気づければ大きな治療を防げることがあります。
せっかく受けた学校検診だからこそ、結果をそのままにせず、
自分の歯を知るきっかけにしてみてください。








