診療369日目、後回しにしがちなデンタルケア
2023年11月10日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
後回しにしがちなデンタルケア、
最後まで食べられる「口」を保つには?

新型コロナウイルスが感染拡大して以来、外出の機会や人との接触が激減したことで、
高齢者ばかりか若い人の間でも、心と体のフレイル(虚弱)が一気に広がりました。
もう一つ、特に高齢者で注目されたのが「お口のフレイル=オーラルフレイル」です。
感染まん延時には、不要不急の外出を控えることが徹底されていたため、
訪問診療を含む歯科医療が手控えられ、歯科への受診が減ったことも大きな原因だといわれています。
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オーラルフレイル、死亡リスクは2倍以上
最近、むせやすくなった、食べこぼしが増えた、軟らかいものを好んで食べるようになった、
滑舌が悪くなった、口が乾きやすくなった、食欲がなくなった……など、気になることはありませんか?
こうした兆候が出てきたら「オーラルフレイル」に要注意。
- 残っている歯が20本未満
- かむ力が弱い
- 舌の力が弱い
- 滑舌の低下
- 硬い食品が食べづらい
- むせが増えてきた
――のうち、3項目以上が該当する人は、フレイル、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)、
要介護状態、死亡のリスクがそれぞれ2倍以上になると、東京大学の研究が警鐘を鳴らしています。
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人の歯は28本ありますが、19本以下になるとフレイルや認知症などのリスクが増えるとされています。
厚生労働省と日本歯科医師会は「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」と8020運動を
1989年から推進していて、厚労省の歯科疾患実態調査によると、
2016年に80歳で20本以上の歯を持っている人が初めて5割を超えました。
しかし、実際には高齢者の多くは、歯周病や虫歯、入れ歯の不具合などで、
咀嚼(そしゃく)機能に何らかの問題を抱えているといわれます。
その原因の一つと考えられているのが、70~74歳をピークに高齢者の歯科受診率が急速に減ってしまうこと。
足腰の痛みには敏感な高齢者も、ケアを怠っていると静かに進んでしまう歯の病気や不具合については、放置していることが多いようです。
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実はこの記事を書いてくださった方も40年来のかかりつけ歯科医が引退してしまったため、
それまで2~3カ月ごとに通っていたメンテナンスを2年間中断されていました。
かみ合わせの不具合と歯周病の兆候が出てきたため、ようやく重い腰を上げて新しい歯科医を見つけ、
治療とメンテナンスを再開しました。かみ合わせの治療が一段落したので、残った25本を保存するために、
数カ月に1度の経過観察と歯のクリーニングを始めたところだそうです。
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「食べる」機能が一気に衰える入院時
こうした歯の病気や不具合、オーラルフレイルが、一気に進んでしまうのが入院時です。
かかりつけの歯科医がいても、入院中は、歯科医との関係が途切れます。
その間に虫歯や歯周病が悪化したり、入れ歯の不具合が放置されたりしてしまうことが少なくありません。
それに輪をかけるのが、入院中の「禁食」です。リスクマネジメントが先行する病院では、
入院中に誤嚥(ごえん)性肺炎や感染症を起こすと、のみ込みやすい流動食や軟らか食に変えたり、
食事の経口摂取を禁止し経管栄養に切り替えたりします。
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「禁食や流動食が続くと、口の周りの筋肉やかむ筋肉などを使わないため、摂食嚥下機能が衰えます。
病院では退院時には『一応食べられる』状態で在宅に戻しますが、極度に痩せてしまったり、
入院前には普通に歩いていた人が車椅子で帰ってきたりしたら、低栄養になっている可能性があります。
帰宅後も食事の量が戻らなかったり、食事に時間がかかったり、妙にむせて食後ぐったりしているような場合も要注意です」
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そう語るのは、祖父の時代から3代、地域に根差した歯科診療を東京都板橋区で続ける渋谷英介さん。
外来に加え、約20年前から歯科の訪問診療もしています。施設での訪問歯科診療も行っており、
入居者が退院して施設に戻ってくる時には、施設に昼食を用意してもらい、本人がどの程度食べることが
できるかを評価しています。そして、施設職員や管理栄養士と一緒に本人に合った食事の形態や内容、量など
について検討し、必要な人には歯の治療や入れ歯の調整、嚥下訓練などを行います。







