診療304日目、水道水中フッ化物濃度の量が子供の虫歯に関係する
2023年8月1日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
東京医科歯科大学は5月24日、
水道水中の天然フッ化物濃度が0.1ppm高いと子どものう蝕が3%少ないことについて発表しました。
日本の出生コホートデータ分析により、日本の水道水天然フッ化物濃度が高い
地域の子どもは、う蝕が少ないことが明らかになったそうです。

この研究は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科健康推進歯学分野の
松山祐輔准教授ら研究グループによるものです。
研究成果は、国際科学誌Community Dentistry and Oral Epidemiologyに掲載されました。
水道水フロリデーション1)は長い歴史をもち、すでにう蝕予防効果と安全性が科学的に証明され、
アメリカなどで広く実施されています。
水道水フロリデーションとは
気温や他のフッ化物応用の普及度を考慮し安全にう蝕予防ができる濃度
(気温や他のフッ化物応用法の普及度により異なるが、0.7–1.0ppm程度)に
水道水中のフッ化物イオン濃度を調整する施策です。効果と安全性が科学的に証明され、
米国やオーストラリアなど諸外国では広く実施されています(米国歯科医師会2018)。
現在日本で水道水フロリデーションは実施されていませんが、
水道水にはもともと天然のフッ化物が含まれ、土壌などの違いにより、その濃度に地域差があることが知られています。

う蝕(虫歯)は、世界でもっとも多い病気であり、日本でも子どもの3人に1人以上がう蝕に罹患しています。
世界各国では、水道水フロリデーションが実施され、約60ヶ国の4億人以上がその恩恵を受けていますが、
日本では現在、フッ化物配合歯磨剤が広く普及している一方で、水道水フロリデーションは実施されていません。
水道水フロリデーションは、経済的困窮などに左右されずに恩恵がある有用な施策です。
このようなう蝕予防のポピュレーションアプローチが、日本でも推進されることで、
う蝕罹患率の低下へ期待ができます。






