診療646日目、飴は何歳から食べさせていい?
2024年12月20日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
今日はおこさんの食べ物デビューのお話です。
あくまでも目安ですので、ご参考程度に読んでくださると幸いです。
飴は何歳から食べさせていい?
アイスやケーキ、刺身やお寿司はいつから大丈夫?
子どもはもちろん、大人も大好きな飴やチョコレート。
小さなこどもには、何歳頃から食べさせても良いのでしょうか。
甘いお菓子は虫歯のリスクがある上に、飴は喉に詰まらせるリスクもあります。
この記事では、飴は何歳からあげていいのか、チョコレートやアイス、
ケーキなどのお菓子はどうか。
さらに刺身や寿司、サラダ、生卵についても考えてみました。
12月のイベント目白押しの時期だからこそ、
意味を持つのではないかと調べてみました。
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飴は何歳から食べさせていい? お菓子はいつから?
飴やチョコレートなどの甘いお菓子は、大人も、こどもも大好きですね。
でも、大人やある程度大きくなった子どもが何気なく食べているお菓子や
食べ物の中には、小さなこどもには予想以上のリスクを持つものがあります。
飴を子どもに食べさせるリスク
関西では「飴ちゃん」、東北では「飴っこ」などと呼ばれることもある飴は、
とても身近なお菓子です。でも飴には思わぬリスクがあります。
まずは、飴を食べさせるときのリスクと気を付ける点を見てきましょう。
- 窒息
甘くておいしい飴ですが、子どもの窒息事故につながりやすい食品でもあります。
子どもはまだ気管が小さいうえに、咳をする力も弱いので、気管に入りそうになったものを
咳で押し返す咳反射がうまくできません。
丸くて、つるっとしている飴は子どもが不意に口の中からのどに滑らせてしまい、
のどに詰まってしまうことがあります。
- 虫歯
飴は砂糖が主原料です。砂糖の摂取量が多いと虫歯になるリスクが高まります。
ときどき「乳歯は虫歯になっても抜けて、永久歯が生えるから大丈夫」とおっしゃる方も
いますが、それは違います。乳歯が虫歯になると、永久歯も虫歯になりやすくなるなど、
永久歯に悪い影響を与えてしまいます。
乳歯は永久歯よりも歯質が弱いため、虫歯になると早く進行します。飴を食べた後は、
水を飲んだり、なるべく早く歯磨きをするなど、虫歯予防のケアを心がけてください。
- 飴をあげるときに気を付けること
子どもに飴を与えるときには、小さな異変にもすぐに気づけるよう、
大人が近くで見守ることが必要です。万一、窒息に気づいたときは、すぐに救急車を呼び、
救急車が来るまでの間、飴を吐き出させるための応急処置を行います。
- 乳児の場合
(1)背中を叩く(背部叩打法)
片手で乳児の体を支え、手のひらで乳児のあごをしっかり支えながら、
もう一方の手のひらのつけ根で乳児の背中をしっかり叩く(5、6回を1セット)。
(2)胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)
乳児をあお向けにし、片手で乳児の体を支えながら手のひらで後頭部をしっかり押さえ、
心肺蘇生法と同じやり方で胸部を圧迫する(5、6回を1セット)。
※乳児の様子を見ながら、(1)と(2)を交互に繰り返します。体位を変えることで、
のどに詰まったものが出やすくなる効果があります。
(3)腹部突き上げ法(ハイムリック法) 1歳児以上の場合
背後から両腕を回して、片方の手を握りこぶしにし、子どものみぞおちの下に当てる。
もう片方の手をその上に当てて、両手で腹部を上に圧迫します。これを繰り返す。
※幼児の場合、(1)と(3)は、その場の状況に応じてやりやすい方法を実施してかまいません。
もし、1つの方法を数度繰り返しても効果がなければ、もう1つの方法に切り替えて、
異物が取れるまで、2つの方法を数度ずつ繰り返して続けます。
救急車が来る前に、のどに詰まったものが取り出せた場合も、念のために小児科や耳鼻科を受診してください。