診療1060日目、その歯の黄ばみ、クリーニングでは取れないかも?テトラサイクリン歯のお話
2026年10月1日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
今日は、歯の色のお話です!
テトラサイクリン歯とは
- 「歯をクリーニングしても、なかなか白くならない」
- 「昔から歯が黄色っぽい、茶色っぽい」
- 「歯に横向きの縞模様がある」
このような歯の色が気になったことはありませんか?
歯の変色にはさまざまな原因がありますが、そのひとつに「テトラサイクリン歯」があります。
テトラサイクリン歯は、歯の表面についた汚れではなく、歯の内部に起こる変色です。
そのため、クリーニングだけでは色を改善できない場合があります。
今回は、テトラサイクリン歯の特徴や原因、治療方法について、できるだけ分かりやすくご紹介します。
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そもそも「テトラサイクリン」とは?
テトラサイクリンとは、細菌の増殖を抑える働きを持つテトラサイクリン系抗菌薬のことです。
以前はさまざまな感染症の治療に広く使用されており、歯科領域でも使用されていました。
しかし、歯が形成されている時期に使用すると、歯の内部に薬剤の成分が取り込まれ、変色の原因となることが知られています。
テトラサイクリン系抗菌薬はカルシウムと結合する性質があり、歯の形成過程で取り込まれることで、象牙質などに沈着します。
これが、いわゆるテトラサイクリン歯の原因です。
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テトラサイクリン歯は、なぜ色がつくの?
テトラサイクリン歯の大きな特徴は、歯の表面ではなく、歯の内部から変色していることです。

そのため、歯磨きやクリーニングで表面の汚れをきれいにしても、歯そのものの色は残ります。
色は人によって異なり、
- 黄色
- 黄褐色
- 茶色
- グレー
- 青みがかったグレー
など、さまざまです。
また、横方向の縞模様として現れることもあります。
左右の歯に似たような変色が見られることも、テトラサイクリン歯の特徴のひとつです。

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何歳くらいの人に多いの?
ここは少し意外なポイントです💡
テトラサイクリン歯は、現在の年齢そのものよりも、子どもの頃に歯が作られていた時期にテトラサイクリン系抗菌薬を使用したかどうかが重要です。
日本では1960年代後半から1970年代前半に、テトラサイクリン系抗菌薬の生産量が増加していました。
この時期に歯の形成期を迎えた人を対象とした日本の研究では、歯の内部にテトラサイクリン系抗菌薬に由来すると考えられる黄色線や蛍光線条が比較的高率に確認されています。
そのため、現在の年齢でいうと50代後半~60代前半を中心とした世代では、幼少期の薬剤使用による変色がみられることがあります。
ただし、「この年代ならテトラサイクリン歯」という意味ではありません。
反対に、若い世代でも幼少期の服薬歴によってテトラサイクリン歯がみられる可能性はあります。
現在の患者さんの中でどの年代が最も多いかについては、全国的に統一された十分な統計があるわけではないため、年齢だけで判断することはできません。
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こんな歯の色なら、一度チェックしてみても
テトラサイクリン歯では、次のような特徴がみられることがあります。
☑ 昔から歯の色が黄色・茶色っぽい
☑ クリーニングをしても色が残る
☑ 複数の歯が左右対称に変色している
☑ 歯に横向きの縞模様がある
☑ 黄色だけでなく、グレーや青みがかった色がある
☑ 特に前歯の色が気になる
ただし、これらの特徴があるからといって、必ずテトラサイクリン歯とは限りません。
歯の変色には、飲食物による着色、加齢、むし歯、外傷など、さまざまな原因があります。
そのため、歯の色だけで自己判断するのではなく、歯科医院で確認することが大切です。
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「クリーニングしても白くならない」のはなぜ?
歯の着色には、大きく分けて歯の表面についた着色と歯の内部の変色があります。
例えば、コーヒー・紅茶・カレー・タバコなどによる着色は、歯の表面に付着している場合が多く、クリーニングによって改善できることがあります。
一方、テトラサイクリン歯のように歯の内部から変色している場合は、クリーニングでは改善できません。
つまり、
「クリーニングをしても色が残る=クリーニングが足りない」
とは限らないのです。
歯そのものの色が原因である可能性もあります。
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テトラサイクリン歯は白くできる?
「テトラサイクリン歯は、もう白くできないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
実際には、変色の程度によってはホワイトニングによる改善が期待できます。
ただし、一般的な着色と比べて改善に時間がかかったり、完全に均一な白さにならなかったりすることがあります。
特に濃いグレーや濃い茶色、縞模様が強い場合などは、ホワイトニングだけでは十分な改善が難しいこともあります。
その場合には、
- ホワイトニング
- ダイレクトボンディング
- ラミネートベニア
- セラミックなどによる修復
など、歯の状態や変色の程度、希望する仕上がりに合わせて治療方法を検討します。
大切なのは、最初から歯を大きく削るのではなく、現在の歯の状態を確認したうえで、できるだけ歯を残せる方法から検討することです。
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テトラサイクリン歯=すぐに被せ物、ではありません
テトラサイクリン歯の治療では、変色が気になるからといって、必ずしも歯を削って被せ物をする必要があるわけではありません。
変色の程度によっては、まずホワイトニングを試すという選択肢があります。
また、前歯の一部分だけ色が気になる場合には、ダイレクトボンディングやラミネートベニアなどが適することもあります。
一方で、変色が非常に濃い場合や、歯の形態・強度にも問題がある場合には、補綴治療が適するケースもあります。
「どの治療が一番いいか」は、歯の色だけでは決まりません。
歯質の状態、変色の程度、歯並び、噛み合わせ、そして「どのくらい白くしたいのか」という希望まで含めて考える必要があります。
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まとめ
歯の色が気になるとき、まず思い浮かぶのが「着色汚れ」かもしれません。
しかし、歯の変色には、
クリーニングで改善できるものと
歯の内部から変色しているもの
があります。
テトラサイクリン歯は、その代表的な内因性の変色のひとつです。
「昔から歯の色が気になっている」
「クリーニングをしても色が残る」
「歯に縞模様のような変色がある」
という方は、もしかすると歯の表面ではなく、歯そのものの色が原因かもしれません。
そして、テトラサイクリン歯であっても、変色の程度によってはホワイトニングなどで改善を目指すことができます。
まずは「なぜ歯が変色しているのか」を確認することから始めてみましょう。
歯の色が気になる方、テトラサイクリン歯かもしれないと思われる方は、お気軽にご相談ください。







