診療742日目、歯の中にも「リンパ管」があるって、本当?
2025年6月5日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
歯髄にもリンパ管が存在することを確認されました。
これまで存在が確認されていなかった歯髄内のリンパ管が、最新の研究により発見されました。
この発見は、歯の免疫機能や炎症反応の理解を深め、将来的な歯科治療の新たなアプローチにつながる可能性があります。
今回はこちらの最新トピックスを噛み砕いてご紹介します!
🦷 歯の中にも「リンパ管」があるって、本当?
これまで、歯の「神経(歯髄=しずい)」の中には、血管や神経はあるけど
「リンパ管(体の中の不要な水分や老廃物を流す細い管)」はないと思われていました。
しかし、最近、日本とアメリカの研究チームが新しい方法で歯を調べたところ…
✅ 「歯の中にもリンパ管がある!」と世界で初めて発見✨
Q.どうやって見つけたの?
- 特別なマウスを使って、リンパ管が光るようにして観察
- 歯を透明にして、中を立体的に見る技術を使った
- 墨汁みたいな黒い粒を流して、どこを通っているか観察
Q.何がわかったの?
- 歯が成長すると、リンパ管は少しずつ減る
- 炎症(虫歯やケガのとき)で、一時的にリンパ管が増える
- リンパ管は、歯の中の“老廃物の出口”として働いている
🟩 緑の管:リンパ管(Lymphatic vessel)
- 歯の中心部「歯髄(しずい)」に通っている
- 体の中の“いらない水分”や“老廃物”を流す通路、咀嚼すると、体の中の“ゴミ”や“余分な水分”を流す大事なパイプ🚰
- 炎症(虫歯やケガなど)があると一時的に増える
- 歯の中の「免疫反応」や「治りやすさ」に関係している
💡どうしてこの発見がすごいの?
- 歯の中にも体の“排水システム”があると初めてわかった!
- 将来の虫歯治療・神経の保存・再生医療にも役立つ!
- 「歯はただのかたい物」ではなく、ちゃんと“生きている”という証明!
🗓 発表されたのはいつ?
•2025年4月25日に、国際的な科学雑誌に発表されました。
•日本では、岩手医科大学が2025年5月16日にプレスリリースで紹介しています。
🔮 この発見、どう役立ちそう?
① 【もっと上手な虫歯治療】
🔧 歯の中の“排水管”がわかると、治療が変わる!
▶ 今までは → 虫歯が神経に届いたら「全部取る(神経を抜く)」が基本
▶ これからは → 「リンパ管が残ってれば回復できる」可能性も
🗣 例:
虫歯でちょっとズキズキしても、
「歯の中のリンパが働いてるから、治療して残せるかも!」
→ 神経をなるべく残す治療(バイタルパルプセラピー)に期待✨
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② 【歯の“免疫力”を活かす時代に】
🛡️ リンパ=免疫の通り道!
▶ 歯も体の一部。**ばい菌と戦う力(免疫)**があります。
▶ リンパ管があるとわかれば、どうやって炎症が広がるか、どう治るかがわかる!
🗣 例:
「歯茎が腫れたとき、どうしてそこまで腫れるのか?」
→ リンパの道がわかれば、「ここに薬を入れたら早く治る」って予測できる!
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③ 【歯の“再生”にも役立つ!】
🧬 折れた歯や神経を“つくりなおす”治療のヒントに
▶ 歯髄(神経の中)を作りなおす研究が進んでいます。
▶ これからは、血管+神経+リンパ管の3つ全部が必要になる!
🗣 例:
「土台だけの歯に、神経を戻すとしたら…?」
→ 血も通わせて、リンパも通わせて、“本物みたいな歯”に近づける!
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④ 【教科書がアップデートされる!】
📘 「歯髄にリンパ管はない」→ これ、もう古い知識です。
▶ 今後は高校の保健や生物、大学の歯学部でも
→ 「歯髄には血管・神経・リンパ管がある」って教える時代へ!
🗣 例:
大学の入試問題にも出るかも!?
「歯の中の組織について、正しいものを選べ」なんてね。
🧠 まとめ:歯は“ただの石”じゃない!
これからの歯科治療は…
❌「削って詰めるだけ」
✅「自分の歯の中の力を活かす時代」へ!
歯の中も、実はすごく“生きてる”。この発見は、そのことを改めて証明してくれました✨