診療443日目、多くの子どもがブラッシングに興味がありませんその1
2024年3月8日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
「何度言ったらわかるの?歯磨きしなさい!」よくあるお家での光景です。
残念ながら、多くの子どもがブラッシングに興味がありません。
実際に子どもにTBI(歯ブラシ指導)を行っても、「遊んでしまい、衛生士や歯科医師の指示に従わない」
「微細運動の発達が未熟であるため、成人と同等レベルのプラークコントロールを
期待することはむずかしい」などの理由から、小児のTBI(歯ブラシ指導)は臨床でも悩みの種になりやすいものです。
では小児に求められるTBI(歯ブラシ指導)とは何でしょうか?
今回は「小児のTBI(歯ブラシ指導)」について説明していきます。

小児のTBIで求められることは?
診療をしているとさまざまな子どもに出会います。プラークコントロールが悪いが、なぜかまったくう蝕(虫歯)がない子。
一方で、保護者が熱心に仕上げ磨きをしており、プラークコントロールに問題ないが、次々とう蝕(虫歯)ができてしまう子。この2人の違いは何でしょうか?
現在では、う蝕(虫歯)は生活習慣病として捉えられており、
う蝕予防にはプラークコントロール以上に適切な糖(遊離糖)の摂取コントロール、フッ化物応用が重要となります。
先ほどの子ども達の保護者によく聴取してみると、ププラークコントロールが悪い子どもについては、
保護者がう蝕(虫歯)を心配し、糖を制限しています。一方で、次々とう蝕(虫歯)になる子は甘い物が大好きで、
きれいにブラッシングをしていてもダラダラと間食をしています。
今回の子ども達の例から、プラークコントロールをしっかりとしていても、糖の摂取の仕方次第では、
う蝕(虫歯)の発生の大きな要因となる可能性があることがわかりました。
「じゃあ、小児にTBI(歯ブラシ指導)は必要ないですよね?」と質問されそうですが、残念ながらブラッシングを嫌がる子どもは、
成長とともに自立し、保護者が管理しきれなくなることで、次第にう蝕(虫歯)や歯周病に罹患する可能性が高まります。
このように、小児期に完璧なブラッシングをさせることは困難ですが、保護者の管理次第では、う蝕を抑制することが可能です。
小児のTBIで重要なのは、完璧なプラークコントロールではなく、
「発育に合わせたTBI」と「正しい食生活を習慣化させること」です。

ブラッシングを習慣化させるには?
朝起きたら顔を洗う、自分で着替えをするなど、健康に育つために必要な日常生活の5つの習慣
(食事・睡眠・排泄・清潔・衣服の着脱)を、「基本的生活習慣」といいます。
基本的生活習慣は生活していくための基盤となるものであり、ブラッシングもその中の1つです。
基本的生活習慣は突然できるようになるものではなく、子どもの頃から家族や周囲の人の姿を見て、
さまざまな生活習慣に触れ、まねをしたり、教えてもらったりして、心身の発達に伴って身についていくものです。
よって、ブラッシングもまた、毎日の繰り返しがとても重要となります。
Phillippa Lallyらの研究によると、習慣に必要な日数は平均66日1)だそうです。
つまり、子ども達にブラッシングの習慣を身につけさせるには、最低でも2ヶ月は継続する必要があると考えられます。
このような話を保護者にすると「家ではまったく私の言うことを聞かないんです!
習慣にならないから困っているんです。」と返されてしまうことがあります。
実際、保護者だけでは感情的になってしまうのでうまくいかないことがあるでしょう。
だからこそ私たち第三者が介入し、行動変容を用いながら継続的に管理や指導をしていく必要があります。
私たちはお子さんだけでなく大人の方にも基本的に3ヶ月に一度、継続的にTBI指導を行い、
ブラッシングを習慣化させるプラグラムを作成しています。







