診療267日目、転んで抜けた歯洗っちゃだめ⚠️
2023年6月9日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
今日は、野球部マネージャー経験のある衛生士と話していて、
「牛乳って大切!」と感銘を受けたので、そのお話にしました。
転んで抜けた歯洗っちゃだめ!
牛乳に浸して歯医者へ持っていきましょう!
今回は特定のスポーツではなく、外傷などによって歯が抜けた場合の
対処法をお伝えしたいと思います。
口腔領域において外傷は転倒や顔面強打が多いです。
外傷によって顎の骨折、歯が抜けること、歯が揺れること、歯が折れることなどが結果として生じます。
それぞれ対処法が異なりますが、頭を打ったり、意識が一瞬なくなったときはまず総合病院を受診して
ください。その後、歯科医院や総合病院の歯科口腔外科を受診すると良いと思います。
今回は外傷によって歯が抜けたあとご自身でできる望ましい対応についてご紹介します。
歯牙脱落の場合、年齢や状況にもよりますが、若い人ならば抜けた歯を再度抜けた穴に
挿入して固定するのが一般的です。それを再植といいます。
しかし、再植は必ず成功するわけではなく、さまざまな条件に影響されます。
歯が外傷で抜けてしまったらまずどうする?
外で突然転倒し、歯が抜けてしまったら、汚れている歯を洗いたくなると思います。
しかしながら、綺麗に拭いて包んで歯科医院にもって行った場合、再植しても予後不良になることが多いのです。

では、どうしたらいいのでしょう?
まず、歯の根っこには歯根膜というクッションのようなものがあります。
再植が成功するかどうかはこのクッションにかかっているといっても過言ではありません。
歯を洗ったり、拭いたりしてしまうと、このクッションを剥がしてしまうことになり兼ねません。
また、乾燥させたり、ティッシュで包んだりすることも、歯根膜(クッション)をだめにしてしまう原因になります。
したがって、上記の行為を行なってしまうと、かえって状況を悪くしてしまいます。
そのためにも、歯が抜けてしまったら、歯根を下手に触らず、歯を乾燥させずに、
なるべく早く歯科医院に持ってきていただくことが重要になります。
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それに加えて、牛乳につけていただくと尚良いです。
本当は脱落歯の保存にはちゃんとした保存液があります。
学校の保健室にそういった保存液が置いてある事もありますので、学校で受傷した際は保健室の先生に聞いてみてください。
しかし、一般家庭でとっさにこの保存液を探し出すのは難しいです。
そこで、組織液と似た浸透圧、かつ手に入りやすいのが牛乳です。浸透圧とは簡単に言いますと、濃さです。
組織液の濃さと似ている濃さの液体のほうが保存に適しているとイメージしていただければ良いと思います。
一般家庭でも手に入りやすいため、外傷で歯が脱落したら牛乳に漬けて歯科医院に行きましょうと啓蒙しているわけです。

抜けた歯は牛乳に入れ、早めに歯科医院へ受診してください。
牛乳がない場合の対処法
保存液もなければ、牛乳もない。そんなときもきっとあるかと思います。そんなときは唾液です。
脱落した歯を口に含んで(詳しくは歯と唇の間のところです。口腔前庭ともいいます。)
歯科医院に来ていただくとよいです。ただし、間違えて飲み込んでしまう可能性もありますので、
小さい子には使えません。あくまでもなにもないときの応急処置になりますので、あまりおすすめできる方法ではありません。
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再植の成功を高めるために・・・
再植の成功を高めるためには2つのポイントがあります。
一つ目は先ほど述べた歯根膜(クッション)の保存状態です。
二つ目は時間です。
なるべく歯根膜が乾燥する前に再植したほうが成功率は上がります。
目安としては6時間以内がよいとする論文があります。
まとめ
長くなってしまいましたが、まとめると、歯が脱落したとき、保存液→牛乳→唾液の優先順位で対応してください。
ほとんどの方は「とりあえず牛乳!」と考えていただければよいと思います。
くれぐれも脱落した歯をしっかり拭いて、ティッシュに包むなどはしないようお願い致します。







