診療227日目、歯並びの名前《開咬》
2023年4月24日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
本日も歯並びの名前とその特徴を紹介していきます🙋♀️

いつつめは《開咬》です。「かいこう」と読みます。
開咬とは前歯が噛んでいない噛み合わせのことです。
日本人の不正咬合の5.7%が開咬に該当します。
お口の周りの筋肉が弱いことが原因で開いてしまう「ぽかん口」とは異なります。

自分では不正咬合に気づきにくいですが、実は非常に問題のある噛み合わせです。
軽度であれば、見た目はほとんど気になりません。だから、自ら開咬の治療希望をされる方は少ないです。
重度になると「前歯で食べ物が噛み切れない」という訴えが出ます。
ただ、舌を使って、器用に噛み切り、ハンバーガーやラーメンを難なく食べられる人もたくさんいます。
この舌を使う癖が開咬の大きな特徴であり、大きな難関になります。

舌癖の改善が開咬治療のカギを握る
開咬が先か、舌癖が先か、いずれにしろ、開咬と舌癖には切っても切れない深い関係があります。
開咬の要因として最も多いのは前歯が萌出する小学低学年時に、
舌を上下前歯の間に入れる舌突出癖とされています。
上下の歯の間に隙間があると、舌で埋めないと嚥下がうまくいきません。これが最も多い舌癖です。
開咬になった後は、しゃべるとき、つばを飲み込むとき、前歯で噛み切るときなどに舌を上下前歯の間に入れる
習慣がついてしまい、開咬が重篤化する傾向があります。
矯正歯科治療をする際も、舌癖があると治りにくく、後戻りしやすくなります。
だから、舌癖を改善するための装置や訓練が必要になることもあります。
ただ、開咬が治れば、舌を入れるスペースがなくなるので、舌癖が改善することも多いようです。
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開咬は日常では困っていない人が多い噛み合わせです。
しかし、それは若いときだけで、40歳を超えるころには奥歯や顎関節に大きな問題が生じます。
開咬は「理想的な噛み合わせ」と真逆の噛み合わせのため、奥歯に大きな負担がかかり、
経年的に奥歯を失っていくリスクが非常に高いです。
開咬の治療方法
前歯が噛んでいないと、話すとき、飲み込むときなどに空気が漏れるので、舌でふさぎたくなります。
開咬は最も治療が難しい噛み合わせの1つです。その大きな理由は舌癖が関与するからです。
舌を上下顎の前歯の間に入れる習癖があると、矯正歯科治療で歯を動かそうとして、なかなか噛んできません。
また、1度は矯正歯科治療で前歯が噛んだとしても、後戻りしやすいと言えます。
それでも、しっかり力をかけられる矯正装置で前歯を閉じてあげれば、前歯は噛むようになります。
前歯が閉じれば、舌が入るスペースもなくなるので、徐々に舌癖も改善することが多いようです。







