診療156日目、歯周病菌の種類
2023年1月7日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
昨日、女性ホルモンのお話の中で歯周病菌に少し触れたので、
今日は歯周病菌について掘り下げようと思います!
●歯周病と歯周病菌
歯周病の発症には複数の細菌が関与しています。
口の中には数百種類の細菌がいますが、
歯周病に関与している細菌(歯周病菌)は10~20種類ほどとされています。
歯周病にかかると、歯周病菌は時には1000倍以上にも増えるともいわれています。
慢性的な歯周病では、ポルフィノモナス・ジンジバリス、トレポネーマ・デンティコーラ、
タンネレラ・フォーサイセンシスの3種類の菌が多くみられます。
これらの菌は「レッド・コンプレックス(red complex)」と呼ばれ最も悪さをします。

進行性の歯周病ではアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンスが、
妊娠時の歯周病ではプレボテラ・インターメディアが増加する傾向にあります。

●代表的な歯周病菌
◇ポルフィノモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)
強い悪臭を放つ歯周病菌。名前は「歯肉(gingiva)」に由来します。
歯肉を構成するコラーゲン組織を分解したり、白血球がもつ細菌を食べる作用や殺菌作用を弱める酵素をもちます。
また、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす毒素(内毒素)をもちます。
認知症、心臓病、関節リウマチなど、様々な病気の発症や症状悪化に関与しています。
◇プレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia)
女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンを餌として発育する歯周病菌。
女性ホルモンの分泌が活発な思春期や妊娠時には爆発的に増殖することがあります。
歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす毒素(内毒素)をもちます。
◇アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)
進行性の歯周病によくみられる歯周病菌。最近になって、アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス
(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)に名称が変わりました。
歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす毒素(内毒素)をもちます。
◇トレポネーマ・デンティコーラ(Treponema denticola)
歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)が深くなると爆発的に増殖し、歯が全くなくなるまで住み着く歯周病菌。
歯周病が進行すると歯肉の中に入り込み、歯周病の症状を急激に悪化させます。
◇タンネレラ・フォーサイセンシス(Tannerella forsythensis)
名前はアメリカ・フォーサイス歯学研究所(Forsyth Dental Center)のターナー(Tanner)
という研究者が報告したことに由来します。歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に生息します。
名前を覚える必要はありません🚨
今日覚えて頂きたいことは、
「歯周病は一種類じゃない」「お口の状態によって棲みつく歯周病菌は変わる」です🔥







