診療153日目、すごいぞ唾液のパワー!
2022年12月29日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
診療日にブログを書く。
ただそのルールだけで内容はその日の朝や、
その時々気になったこと、知った情報などをつらつらと書いてきました。
いかがだったでしょうか。誤字脱字は見つけ次第直していますが、
取りこぼしもまちまち残っているかと思います。ご容赦くださると幸いです。
ということで、年内最後に「唾液」について書くことも、
ここ最近の流れから思いついたトピックスです。ちょっと長いです!
お時間ある時にお読みくださると嬉しいです😊✨
唾液にはどんな意味がある?
唾液のはたらきは「食べ物の消化を助ける」とイメージしている方が多いのではないでしょうか。
唾液に含まれている「アミラーゼ」という酵素によってデンプンの分解をサポートするなど、
食事をするうえで欠かせませんが、他にもさまざまな役割を担っています。
たとえば、「唾液が少なく口内が乾燥した状態の方は、細菌が繁殖して
口臭トラブルのリスクが高くなる」などがあります。この項目では、唾液が持つ主なはたらきや、
分泌される仕組みなどをご紹介します。
まずは唾液の仕組みについてご紹介します。唾液は口腔内にある「唾液腺」から分泌されており、
成人の分泌量は1日あたり1.0~1.5リットルほどです。
夜眠っている間は日中に比べて分泌量が抑えられるため、口内の細菌が繁殖するなど
唾液のはたらきが低下します。また、ストレスや薬による影響など、さまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。
唾液は口内を潤すためだけに分泌されているわけではありません。
たとえば、会話や食事といった日常生活はもちろん、さまざまなところで無意識のうちに役立っています。
以下では唾液のはたらきについてご紹介します。
粘膜保護・潤滑
唾液が歯や口内粘膜を覆うことで、細菌による刺激や感染、歯の摩耗・脱灰(歯のエナメル質の溶解)
を防いでくれます。また、潤いによって舌や喉の動きがなめらかになり、食事や会話がスムーズになります。
自浄
1日1リットル以上も分泌される唾液は、口内細菌や食べ物のカスを洗い流す役割も担っています。
これを自浄作用や洗浄作用と呼び、とくに食事中の咀嚼行為によって活発に行われるはたらきです。
水分平衡
呼吸や会話で、口内は常に乾燥の危機にさらされます。乾燥すると細菌が繁殖しやすくなったり、
感染や刺激を受けやすくなったりするため、ある程度の潤いが必要です。唾液の分泌は口内の
水分量を調節する役割もあり、これを水分平衡と呼びます。
緩衝
唾液に含まれる炭酸・重炭酸・リン酸などの成分は、口内のpHバランスが酸性・アルカリ性の
どちらかに傾かないよう、調節してくれます。細菌は口内の食べカスなどをエサにしますが、
分解時に有毒ガスや酸を発生させ、脱灰を起こし、虫歯の初期症状にもなってしまいます。
しかし唾液が口内のpHバランスを整えることで、歯の脱灰を防いでいます。
抗菌
リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどを含む唾液は、
口内に侵入した細菌の活動を抑えています。自浄作用とともに細菌の繁殖を阻害する重要なはたらきです。
消化
唾液中に含まれる消化酵素アミラーゼは、デンプンと反応して麦芽糖へ分解します。
咀嚼によって食べ物と混ざり、消化を助けています。
組織修復
上皮成長因子と神経成長因子が含まれる唾液は、組織修復による傷の治癒を促してくれます。
「ケガをしたときにツバをつけておけば治る」という考えは、この組織修復のはたらきによるものです。
再石灰化
カルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンを含む唾液は、食事によって一時的な脱灰状態となった
歯のエナメル質の再石灰化を促してくれます。正常な再石灰化が起こることで、脱灰状態の進行を防ぎ、
虫歯リスクを軽減しています。
上記のようなはたらきをはじめ、唾液中に含まれる成分が、口内や全身の健康をサポートしています。
唾液が減るとどんな影響がある?
ストレスなど、さまざまな理由で唾液の分泌量は減少します。そして十分な唾液の分泌がなければ、
口内が乾燥するため、細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が繁殖すれば口臭や虫歯リスクが高まる他、体内にも侵入しやすくなり、
インフルエンザ、風邪など全身の病気につながりかねません。
- 口腔運動の低下(麻痺や合わない入れ歯・義歯の使用など)
- 刺激の減少(食べ物のにおいを嗅いだりする機会がない)
- 脱水(発汗や嘔吐・下痢による体内の水分量低下)
- 薬剤による副作用
- 日常生活の癖(口を開きっぱなしにする)
- 口内組織への強い刺激(刺激の強い歯磨き粉などの使用)
たとえば、上記のような原因で唾液の分泌は年齢問わず減少します。
適切な口腔ケアはもちろん、唾液を分泌させるための必要な刺激や水分を意識して、
正常な唾液の分泌を維持しましょう。
唾液を増やすためにできることとは
- よく噛む(刺激で唾液の分泌を促す)
- 水分補給(唾液に必要な水分を得る)
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する(口内乾燥を防ぐ)
- お酒やたばこを控える(刺激を減らす)
- 唾液腺マッサージ(唾液の分泌を促す)
- 唾液の質を上げる(口内の乳酸菌を増やす)
唾液には、口内の傷や歯の脱灰を修復したり、あらゆる病原菌の侵入・感染を防いだりする重要な
役割を担うための、多くの成分が含まれています。健康な体作りを目指すには、唾液の分泌量も意識することが重要です。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます!✨
それでは、良い年をお迎えください😊








