診療719日目、歯の根にヒビが入った状態です

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診療719日目、歯の根にヒビが入った状態です

2025年4月15日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

「歯が痛い!!!」「他の医院で診てもらったけど虫歯はなかったのに!!!」と、

奥歯を押さえて駆け込んでいらっしゃる方が増えてきました。

 

今日は怖いお話かもしれません。

レントゲンにくっきりと見える黒い線、これは破折線と呼ばれる歯の折れている状態です。

資料の画像には歯の下に黒い部分(化膿部)も見えますね。

⚠️当院の患者様ではありません。あくまでも説明のための資料です。

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歯根破折とはどんな症状?

歯の根にヒビが入った状態です

あまり聞き馴染みのない症状かも知れませんが、歯根破折とは歯の根っこにヒビが入ったり、

割れたり、折れてしまう症状です。

歯根が破折する原因はいくつかありますが、最も多いのは神経を抜いた歯の歯質が弱くなってしまうことです。

神経が存在しない歯は、例えるならば枯れ枝のような状態であり、生きた枝のようなしなりがなく、

折れやすくなってしまいます。

一方、神経がある天然歯は、しなる力があり歯ぎしりや食いしばりがあったとしてもダメージを

吸収してすることができるため、まったく可能性がないわけではないですが多少のことでは割れません。

歯根破折は虫歯や歯周病などと同様に、決して自然治癒することはありません。それどころか、

破折の位置が悪い場合は抜歯が必要となります。だからといって抜歯をせずに放置してしまうと、

折した歯は必ず感染源となるため、ひどい場合は入院治療が必要な症状を及ぼすこともあります。

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歯根破折に気づくために、歯根破折の小さなサイン

歯の根は歯肉に覆われているため、ご自身が鏡で見て気づくことはほぼありません。

神経がある歯であれば耐え難いほどの痛みを感じますが、神経を除去している歯が破折した場合は

痛みを感じにくい傾向があります。

そのため、発見が遅れてしまうことが多いため、被せ物(差し歯)が取れてしまったり、

歯肉が赤く腫れているなど、ごく僅かでも違和感を感じた場合は迷わずすぐに歯科へいきましょう。

歯根破折は放置するほど歯周組織を破壊するため、早期発見が非常に大切です。

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根破折の症状

歯根破折は、気づきにくい場合もありますが、以下のような症状があります。

  • 噛むと痛い 普段は痛くなくても咀嚼時に痛む場合があります
  • 何もしなくてもズキズキ痛い 虫歯がなくて歯が痛む場合など
  • 歯茎に出来物 破折部位から感染するとサイナストラクトという出来物ができます
  • 歯肉の腫れ、出血、膿 部分的に歯肉に歯槽膿漏のような症状が現れることがあります
  • 口臭 細菌の増殖や膿からくる口臭が発生することがあります
  • 歯の動揺 歯がグラグラして、脱落しそうになります

歯根破折が起きやすいケース

歯髄(神経)を失った歯だけでなく、虫歯などが原因で何度も治療を行い、切削を繰り返している歯は当然脆くなって

いますので、破折しやすいと考えられます。また、スポーツや格闘技などによる外傷や、歯の根に金属のコアを入れている

場合も破折リスクはあります。

これは金属は歯よりも硬い上に、弾性がないためです。(弾性のある材質でできたファイバーコアであれば、

コアと歯の両方にダメージを分散することができるので、金属よりも破折リスクは低い傾向にあります。)

また、歯の神経をとっていない歯であっても、外傷や歯ぎしり・食いしばり癖などによって歯に負荷を与えてしまう

ことで破折する可能性も十分あります。

歯根破折を起こさないための予防方法

歯根破折は抜歯となる確率が高い症状です。歯は一度抜いてしまうと二度と生えてくることはないですし、

差し歯(被せ物)やインプラントなど機能性・審美性に優れた人工物はありますが、天然歯に勝るものはありません。

そのため、差し歯(被せ物)をしている方はもちろん、歯ぎしりの癖がある方は対策を講じましょう。

歯の根が破折すると必ず抜歯しなくてはいけない?

抜歯しなくてもいい場合も

垂直歯根破折はほぼ抜歯となりますが、破折が歯根の浅い場所でのみ割れている場合は歯を保存できる可能性があります。

また、歯冠破折(しかんはせつ)と呼ばれる歯の頭の部分、歯茎から出ている部分が割れてしまった場合も、

抜歯の可能性は下がります。

破折=(イコール)抜歯ではありませんが、無理な歯の延命はかえって周りの歯の健康を害す恐れもあります。

歯根破折接着修復法という破折部位を接着剤で止める方法もありますが、こちらは予後が良くないこともあるため、

当院では容易に行いません。それをすることで、長期的な経過観察を余儀なくされること、あるいは通院が途絶えた後に

歯の周辺の骨が失われていく可能性があるためです。

抜歯と言われるのは嫌なお気持ちはわかりますが、破折した際はその歯について、しっかり相談して治療法を検討する必要があります。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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