診療535日目、隠れ誤嚥にご注意を

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診療535日目、隠れ誤嚥にご注意を

2024年7月18日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

それは「隠れ誤嚥」ではないですか

あなたも誤嚥している!?

 

まずこちらのテストからお試しください。

いかがでしたか?回数を覚えておいてくださいね。

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朝起きると空咳が出たり、のどが渇いたりすることはあります。

でもそれは年のせいで、食事をしてもむせないし、痰も出ない。夜もぐっすりと寝ているつもり。

だから、特にのどが弱っているとは思えない。

自分は健康だと信じて疑わない人に、知らず知らずのうちに忍び寄る恐ろしい症状があります。

本日のテーマ「隠れ誤嚥」です。

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ひとくちに「誤嚥」といっても、2種類のパターンがあります。

食べ物や飲み物をうまく飲み込めない、本人が自覚できる誤嚥を「顕性誤嚥」といいます。

一方、気づかないうちに唾液や口内の食べかすが気管に入ってしまう誤嚥のことを「不顕性誤嚥」といいます。

自覚症状があり、周囲も異変に気付くことが多い顕性誤嚥よりも、静かに進行する不顕性誤嚥のほうが深刻な肺炎につながるリスクが高くなります。

「隠れ誤嚥」がもっとも起こりやすいのは、睡眠中です。寝ているあいだは、気付かないうちに唾液や口の中に残っている食べかすが気管に入ってしまっても、咳などで排出しようとする「せき反射」が起こりづらいのが原因と言われています。

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年齢に関係なく、就寝中にむせたり、咳が出て起きてしまう人がいるが、こうした場合はむしろ防御反応が正常に働いている証拠でもあります。

ところが年齢を重ねると、せき反射が起こらず、寝ているあいだずっと誤嚥が続いている状態になってしまいます。

こうして咳が長く続き、なんとなく風邪が治らないと思っていたら、気づかないうちに誤嚥性肺炎が進行していた、というのが「隠れ誤嚥」の怖さなのです。

統計上、肺炎で亡くなる人はやはり高齢者に多く、実に95%以上が65歳以上なのです。

「誤嚥性肺炎は、寝ているあいだに鼻腔や咽頭にもともとある定着菌が気道に落ち込んだり、気道にいる菌が誤嚥を契機に活性化することで起こります。いちばん多いのは、もともと保菌していた肺炎球菌が活性化するものです。

65歳以上の人は、全員が睡眠中に誤嚥をしていると言っても過言ではありません。これは、睡眠中に意識レベルが低下することで、もともと低下しつつある嚥下機能がさらに落ち込むために起こります」(東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科教授の寺本信嗣氏)

日常生活に支障はなくても、年齢を重ねれば自分も「隠れ誤嚥」を起こしているかもしれないと疑うのが重要です。

大切なのは、「隠れ誤嚥」自体を防ぐのではなく、肺が細菌感染する体内環境をできるかぎり作らないようにすることです。

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加齢は、睡眠中の口内環境にも大きく影響します。人間は40代を過ぎると、唾液の分泌量が減って口内が乾きやすくなります。

そうすると唾液内の雑菌がどんどん増えていくため、「隠れ誤嚥」で肺炎を引き起こす確率が上昇してしまうのです。

こうした状況を改善するためには、こまめに水分を摂り、口やのどの乾燥を防ぐ必要があります。

以下、『フケ声がいやなら「声筋」を鍛えなさい』(晶文社)の著書がある、山王病院国際医療福祉大学東京ボイスセンター長の渡邊雄介氏より。

「いまの時期は空気が乾燥しています。加齢とともに体内の水分保有量は減ってきますが、これはのども同じです。夏は脱水を意識して水分を摂りますが、より乾燥している冬に水分不足になっている人も多いのです。

のどが渇くと、声帯やのど全体の筋力も衰え、誤嚥性肺炎にかかる確率が上がってしまいます。機械に油を差す感覚だと思って、冬場こそ水分を補給するようにしてください」

いびきは危険なサイン

口内の菌そのものを減らすことも対策の一つ。歯磨きを怠っていると、歯に歯垢(プラーク)が溜まり、固まって歯石になります。

歯垢には、1gあたり1000億個もの細菌が潜んでいると言われ、口腔ケアを怠っていると、それがどんどん口の中で増殖していきます。

神鋼記念病院耳鼻咽喉科長の浦長瀬昌宏氏はおっしゃています。

歯磨きは、誤嚥性肺炎の予防としても重要な役割を果たします。特に寝る前はしっかりと時間をかけて歯を磨くようにしましょう。

ポイントは、食後すぐではなく、10~20分経ってから磨くことです。食後は唾液が多く分泌され、口内の細菌を調整しているからです。

口呼吸で口腔内が乾燥しがちな『ドライマウス』の症状がある人や、細菌の層が舌にこびりつく『舌苔』がみられる人は、細菌が増殖しやすいので特に要注意です」

ちなみに、いびきや逆流性食道炎といった持病がある人は、かなりの確率で「隠れ誤嚥」を起こしていると考えたほうがいいでしょう。

これらの持病があり、横向きやうつぶせで寝ている人は、睡眠中に逆流してきた胃酸が気管に入り、炎症を起こすケースが多いのです。

特に身体の右側を下にして眠っている場合、胃のかたちが変わって胃酸が逆流しやすくなり、咳や胸やけの原因にもなる。とはいえ、あおむけに寝ると口が開き、唾液の誤嚥が起こりがちだ。そのため、「左向き」に寝るのが理想の寝相だといえるだろう。

「むせていなくても、食後に痰が増える、食事を終えるのに時間がかかるようになったといった症状があれば、気づかないうちに誤嚥が進行している可能性があります」(西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎氏)

「のど」が発するサインに敏感になる、これが健康長寿の近道です!

最後に嚥下おでこ体操もご紹介します!

一度お試しくださいね☺️

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