診療249日目、11本目の指
2023年5月29日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
今日は興味深い記事を見つけたのでシェアします🤝✨
世界保健機関(WHO)によると、世界には障害を持つ人が13億人います。
米疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では成人の7人に1人が移動に関わる障害を抱えていると
言われています。
移動障害があると、タイピングやスクロール、ゲームをする際にサポートが必要となる可能性があります。
こうした障害は、仕事や人間関係、恋愛、電子機器の扱いに影響を及ぼすことがあるでしょう。
MITメディアラボのスピンオフ企業、Augmental Techの共同創業者であるCorten Singer氏と
Tomas Vega氏が目指しているのは、障害がある人のコントロール能力を強化することです。
その一環として、同社は「MouthPad」と呼ばれる、新しい支援テクノロジーを開発しています。
MouthPadは、舌で電子機器を操作する装置です。歯科矯正で使用される「インビザライン」のような、
プラスチック製リテーナーに似た装置の中に、トラックパッド、圧力センサー、バッテリー、充電コイル、
Bluetoothチップが詰め込まれています。
これまでも視線入力装置、口で操作するジョイスティック、音声を文字に変換するアプリといった支援ツールは
ありましたが、Vega氏によれば、こうしたツールは古い技術を利用している上に、サイズも大きく、見た目も
目立ちすぎてしまいます。
「コンピューターは、私たちが創造し、学び、共有し、表現し、他者とつながることを可能にしてくれる。
コンピューターがすごいのは、知識や情報を提供してくれるからではない。多くの人にとって、操作が簡単だからだ」
とVega氏は言います。
「しかしMouthPadのアプローチは違う。ユーザーはMouthPadを口腔内に装着し、Bluetooth経由で電子機器を操作する。
装着中も話をしたり、口を閉じたりできる。口で操作するジョイスティックはかさばり、不快に感じることもあったが、
この点もクリアしている。」
Singer氏は、障害がある人はテクノロジーへのアクセスが限られているため、社会から阻害されやすい」と指摘しています。
しかしAugmentalが開発しているツールを使えば、誰もが技術を利用し、社会に参加できるようになる」とSinger氏は
希望を持っています。
「これまでの社会では、身体に障害があると社会制度と関わり、コミュニティの一員として地域に貢献することは
ほぼ不可能だった。アクセスの手段がないからだ」とSinger氏は言います。
「でも今は、誰かを社会から排除していい理由などない。誰もが公平なアクセスを実現する技術を利用できるからだ」
両氏によれば、MouthPadは既存の優れた支援技術を置き換えるものではなく、音声技術と併用することで最大の効果を
発揮するそうです。しかし、目立ちたくない場面では音声なしでも利用できます。