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診療311日目、マスク生活で頭痛が悪化…専門医が教える3つの改善策

2023年8月10日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

マスク生活が当たり前になった今、増えているのが頭痛患者さんだそうです。

(東京女子医科大学脳神経外科頭痛外来客員教授の清水俊彦医師より)

「コロナ禍のこの1年、特に増えたのが片頭痛患者です」

主な原因は大きく3つ挙げられます。

まずは、血中の二酸化炭素濃度の上昇です。マスクは緻密な化学繊維でできているので、

マスク内に呼気の二酸化炭素がたまりやすいです。それを吸い込んで血中の二酸化炭素の濃度が上がると、

二酸化炭素は非常に強力な脳血管拡張因子であるため、脳血管が拡張し、それを取り囲むように存在する三叉神経が刺激を受け、片頭痛が起こります。

次に、マスクを外してリラックスした状態になると副交感神経が一気に優位になり、

脳血管が拡張することが片頭痛の原因になります。前述と同様に、三叉神経が刺激されます。

さらに、ちょっとした刺激で痛みを感じるアロディニア(異痛症)もあります。

片頭痛の人の多くに認められ、マスクが顔に触れる刺激で頭痛が生じやすくなる。

■「ズキズキした頭痛で、吐き気や下痢などの消化器症状もあるようなら、ぜひ次の方法を試してみましょう!」

①【人のいない場所で、マスクを外して深呼吸】

二酸化炭素の血中濃度を深呼吸で下げます。

②【アメなどブドウ糖を含む食品を少量取る】

拡張した血管がブドウ糖で収縮する。チョコレートもブドウ糖を含むが、

チョコレートの成分であるチラミンが片頭痛を引き起こす可能性があるのでNGです。

③【マスクを浴室に一晩つるす】

マスクが湿気を吸い、吸った息が湿り気を帯びるので、口腔内に分布する三叉神経への刺激が弱まります。

■「治療が正しく行われているか」

これらと並行して、片頭痛の治療が正しく行われているかも重要です。

片頭痛をひと月に何度も繰り返している人は、頭痛専門医を受診すべきです。

市販薬の乱用は、薬剤の使用過多による薬物乱用頭痛を引き起こします。

「加えて、片頭痛を長期間抱えていると、神経の炎症が長期間続くことを意味し、

脳がちょっとした刺激でも興奮しやすくなる。すると頭の中で雑音が鳴り響くような耳鳴り、

立っていられないようなめまい、頭重感、不眠といった深刻な症状が出てくるのです」

清水医師は頭痛治療の際、脳波を測定し、脳の興奮状態を確認するそうです。

片頭痛の人では大抵、脳が過剰な興奮状態になっています。

「片頭痛の治療薬の第1選択として痛みを抑えるトリプタン製剤がありますが、

脳が興奮状態にある時にトリプタン製剤だけを用いても、片頭痛を抑えられません。

私は妊婦など禁忌以外の人にはバルプロ酸という片頭痛予防薬をガイドラインの推奨量の4分の1

から半量を処方し、脳の興奮を鎮めます。脳波測定で興奮が鎮まったことが確認できれば、

バルプロ酸はやめ、痛みが出た時にだけトリプタン製剤を用いるように指導します」

 

バルプロ酸の量をガイドラインより少なめにするのは、推奨量の根拠となる研究が欧米のもので、

日本人には多すぎると臨床上で感じているかラダそうです。バルプロ酸は眠気や食欲増進の副作用が出ますが、

量を少なくすることでQOL(生活の質)に影響が出にくくなります。

まずは、専門病院へ相談に行きましょう!

診療310日目、「マスク熱中症」を防ぐ正しい使い方

2023年8月9日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

あらためて、夏のマスクの着け方を確認しておきましょう!!!

外出時にはマスクを装着することが絶対ではなくありましたが、まだまだマスクによる健康トラブルが増えています。

中でも、頭痛を訴える人がたくさんいて、頭痛外来を訪れる患者が急増しているそうです。

マスク頭痛が起こる原因はいくつか指摘されていて、

「自分が吐いた息をたくさん吸うことで脳が二酸化炭素過多の状態になり、脳の血管が拡張されて頭痛を招く」

「マスク装着時にゴムを耳にかけることで、首の筋肉に大きな負荷がかかり、強い首凝りが起こって頭痛を引き起こす」といわれています。

中でも、これからの季節は「マスク熱中症」による頭痛に注意が必要だ。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏は言います。

 

「ずっとマスクを着けていると、マスクの内側の温度は40度を超すこともあります。

新鮮な空気を吸い込む際も、温かくなっているマスクを通過するため空気は暖まってしまいます。

さらに吐く息がマスクを温めるので次に吸い込む空気にも熱が加わって温度が上昇します。

われわれは主に鼻呼吸で脳を冷やしています。

鼻腔の奥には脳とつながっている毛細血管がたくさん通っていて、鼻呼吸によって冷たい空気を通過させることで効率良く脳を冷却しているのです。それがマスク着用で冷えた空気を吸い込めない状態になると、脳の温度が上昇して自律神経中枢がうまく働かなくなり、体温がコントロールできなくなって熱中症を招いてしまう危険があります」

 

話は少しそれますが、脳の冷却という生理学的役割は、鳥類以前の恐竜において鼻の機能がどの程度発達していたかについて考察されています。比較的鳥類に近い獣脚類恐竜ベロキラプトル(Velociraptor mongoliensis)の化石標本のCTデータから鼻腔を3Dデジタル復元し,現生の動物のものと比較した結果、ベロキラプトルの鼻腔の相対サイズは内温性動物である鳥類と比べて小さく、鼻腔で行われる熱交換の機能もそれほど発達していなかったことが推測されました。

恐竜の時代から徐々に進化をしていた機能だっだということですね・・・!

 

それほどまでに大切な器官であることが裏付けられるように、体に熱がたまって起こる熱中症は、目まい、吐き気、頭痛、けいれん、意識障害などさまざまな症状が表れる。重症度はⅠ度~Ⅲ度に分類され、Ⅱ度=中等度以上になると頭痛が起こります。

 

「脳が温まった状態が続くと、脳の細胞が熱で傷害されて炎症が起こります。すると、損傷を受けた細胞からプロスタグランジンという痛みを引き起こす生理活性物質が生成され、頭痛が表れるのです。頭痛はいわば脳の防御アラームですから、早急に脳を冷やす必要があります。放置していると重度の熱中症につながってしまいます」(梶本修身氏)

 

脳を冷やすためには、やはり定期的に鼻から冷えた空気を取り込むことが大切です。どこに行くにもマスクを着けっ放しにしていると、冷えた空気を吸い込めない。熱中症を防ぐためには臨機応変にマスクを使い分けるのも一案でしょう。

ウレタンマスク不織布と比べると通気性がいいです。ウイルス防御効果はないといわれているが、大きな飛沫をまき散らさない効果は期待できます。

 

「湿度が高く暖かい空気を吸い込み続けることを避けるのが一番重要です。通気性が良くない不織布マスクは、通勤電車内や職場など人と接する場面で装着し、一人で屋外を移動する時は、通気性が高いウレタンマスクに替えるだけでも違ってきます。交換する際にマスクの表面を触らないようにして、一時的に外したマスクはケースに入れておくなど注意が必要ですが、マスク熱中症を防ぐために試してみるのもいいでしょう」(梶本修身氏)

コロナ感染を予防できても、熱中症になってしまったら元も子もありません。

気温がどんどん高くなるこれからの季節、通気性も考慮してマスクを併用しましょう!

 

診療309日目、「マスクストレス」の健康に対する影響は?

2023年8月8日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

新型コロナの流行以来、「外出にはマスク」というのが、感染予防のための習慣となりました。今ではマスクの使用は個人の判断という方針になりましたが、それでも人混みなどでは、屋外でもマスクをしている人が多いのが現状です。有効性が確認されているマスクを適切に使用することは、特に感染拡大を防ぐという意味では有効な方法です。しかし、マスクをしていると息苦しさを感じ、十分に息が出来ないように感じる人がいることもまた確かなことです。特にN95マスクと呼ばれる医療用の高性能のマスクは、皮膚への密着性が高く、そうした息苦しさをより感じやすいと考えられます。

それでは、実際に長時間、高性能のマスクを装着していると、どのような健康影響があるのでしょうか?

今年の米国医師会関連の医学誌に、中国で行われた臨床研究の結果が報告されています。30人のボランティアが高性能のN95マスクを14時間連続して装着したところ、1時間以内に血液の酸素濃度は低下し、その後、交感神経は緊張して心拍数や血圧が上昇しました。血液のストレスホルモンの数値も増加していました。

健康な人ではこうした影響は問題になるほどではありませんが、心臓や肺に病気を持つ人では、無視出来ない健康影響につながる可能性があります。マスクの装着についてはこうした点にも配慮して、その対象を決める必要がありそうです。

診療308日目、「失った声取り戻す」装置がクラファンで2000万円達成

2023年8月7日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

「去年、がんの手術で声を失いました。2度と声を出せないと思っていました。

しかし、この機械で声を取り戻すことができました」(東京医科歯科大学摂食嚥下リハ・YouTubeより)

がんの手術で「声を失った」男性が、まぎれもなく「話している」。

そんな不可能を可能にする装置「Voice Retriever」を開発しているのが、

東京医科歯科大学の摂食嚥下リハビリテーション分野の戸原玄教授です。

戸原教授は、Voice Retrieverをこう説明する。

 

健常者は、喉の奥にある「声帯」を震わせることで声を発しています。

そのため、喉のがん(喉頭がん)などを摘出する手術によって声帯を切除してしまえば、

原理的に声を出すことはできないはずです。日本だけでも、声帯を切除し声を失った患者の数は数万人規模になるという

もともと歯科医師だった戸原教授。病院で嚥下(飲み込む動作)のリハビリを担当するようになるなか、

喉頭がんの患者や気管に穴(気管切開)を開けた患者など、声を出せなくなった患者を多く診てこられました。

これまでにも、声帯を切除して声を失ってしまった人の声を取り戻す試みはありました。

従来の選択肢は3つです。

電気シェーバーのような形をした「電気式人工喉頭」という装置を使う方法。

空気を一度飲み込んでから、吐き出す際に音を出す「食道発声」という手法を訓練する方法。

そして、手術によって喉に装置を取り付けることで発声を可能とする「シャント発声」です。

電気人工喉頭を使う方法では、ひげ剃りのように小刻みに震動する装置を喉に当てながら口を動かすことで発声できます。

 

「音が鳴っている(震動している)部分が体の外にあるのが、不自然だなとずっと思っていました。

だから、体の中から音を出すことができれば、もっと自然に聞こえるのではないかと思ったんです」

と、Voice Retrieverの開発のきっかけを語られています。

食道発声法も、うまく話せるようになるためにはある程度長い訓練が必要です。

また、上手な人と下手な人の差も大きく、必ずしも誰もが手軽に声を取り戻せる方法というわけではありません」。

「発生法の練習をする患者会などもあるのですが、そういう会に入らないと

練習の仕方が分からないんです。できるだけ簡単にそういった問題をなんとかしたかった」(戸原教授)

シャント発声は、手術という患者への負荷が高い方法である一方で、

装置を付けさえすれば発声できます。しかし、戸原教授によると、手術自体が比較的テクニカルで、

どの病院でも簡単にできるわけではありません。また、ランニングコストやメンテナンスなども必要になるため、

この方法もまた、声を失った人が誰でも簡単に選択できる手法とは言い難いものでした。

 

スピーカーは有線で外部のスイッチとつながっており、

スイッチを入れることで「あー」「うー」といった事前に録音しておいた患者の「音声」がスピーカーから流れます。

再生された音声に合わせて

口の形を変えるだけで、比較的簡単に冒頭で示した動画のように自分の「声」で「しゃべる」ことができます。

人間の声は、「声帯」を震わせることで生じた音が、喉や口腔内で共鳴し、舌の動きによってアクセントを

つけられることで「言葉」となります。

Voice Retrieverはまさにこの「声帯」を「スピーカー」に置き換えただけの簡単な仕組みです。

音源以外は、人間の構造をそのまま活かしているに過ぎません。

「今までなぜ誰もやらなかったのか、というぐらいシンプルだと思います」(戸原教授)

ポイントになるのは、マウスピースに取り付けたスピーカーの位置です。

音が鳴る部分をなるべく奥の方に持っていくことが重要だといいます。

例えば、「た行」であれば舌先が口の中に触れていることが発声のポイントになります。

一方で、「か行」の場合、舌の「奥」の形が重要になるそうです。

「か行の場合、舌の奥の方で空気を遮断して発音しているので、その部分よりも前に

スピーカーがあるとうまく発声できなくなるんです。

だから、スピーカーをできるだけ喉の奥に持ってくることがミソです」(戸原教授)

Voice Retrieverを使ってしゃべるにも、ある程度コツは必要です。

しかし、ボタン一つで音声を流すことはできるため、練習が必要なのは口の形だけです。

既製品のスピーカーを仕込んだマウスピースを装着するだけという簡単な設計のため、

患者の体への負荷も低く、ランニングコストも大幅に削減できるはずでしょう。

 

現状のVoice Retrieverでは、スピーカーから再生する音声のイントネーションがそのまま反映されるため、

声に抑揚をつけにくいです。また、実際に患者に使用してもらうなかで、どうしてもノイズが気になってしまう

などの課題も出てきています。

戸原教授は、再生する音声の高さを自由に変えられる仕組みを組み込むことで声の抑揚を操れるようにしたり、

マウスピースやスピーカーの材料などを工夫することで、より人の声らしい響きを獲得したりと、まだまだ改良の余地はあると指摘する。

「『なんとかしゃべれました』ではなくて、この装置を使うことが楽しい。

むしろこれを誰かに見せたくなるくらいになるまでのものにしたいんです」(戸原教授)

また、現状は口の中に入れても安全な電池がないため、スピーカーのバッテリーは外付けです。

そのため、どうしてもケーブルが必要となります。将来的には、口の中でも安全な電源供給を

実現して、無線化などにも取り組んでいきたいと熱意に燃えています。

「先日、患者さんから嬉しいメッセージが届きました。その方は、喉を切除してから話せなくなった

ことで、まだ小さな息子さんがなかなか反応してくれなくなってしまったそうです。

でも、この装置を使って話してみたら、息子さんが大笑いしたみたいです。

『息子を笑わせるべく頑張ります』と連絡があったんです。やっぱり、そういうのがいいですよね」

 

診療307日目、最近のお口の中事情

2023年8月5日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

どなたともお話始めが「暑いですね〜日差しの強さが危険ですよね〜」など

暑さばかりになっております。

 

ブログが難しい内容にばかり偏ってまいりましたので、

ここで受付のお口事情でお茶を濁そうと思います🍵!

すみません!ブログのネタ不足とも言います!

 

まず良かったことから!

受付は胃弱ゆえに、舌が白っぽくなったり、輪郭に歯形がつきがちですが、

ここのところ正常な状態が続いています。

朝の口の中も比較的スッキリしていて嬉しいです⭐️

もう一つは、マウスピースをサボったからか、

左下の奥歯を一本欠けてしまいました😭

 

一勝一敗といったところです・・・

お口の中は体の中でも変化が大きいです。

定期的な検診を行い健康状態を保ちましょうね!!!

診療306日目、夏季休業のお知らせ

2023年8月4日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

夏季休業のお知らせです!

SNS等でも告知しておりますが、ブログでも!

診療305日目、舌がんは「舌を切らない手術」で治す!

2023年8月3日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

若い世代でも発症するのが舌がんです。20~30代の患者もいらっしゃいます。

治療の中心は手術で、切除の程度によっては、「話す」「食べる」「味わう」といった舌の機能が損なわれることがあります。

舌がんといえば、2019年にステージ4の舌がんを公表した歌手の堀ちえみさんを思い浮かべる人もいるかもしれません。堀さんは手術で舌の6割近くを切除したといいます。

当時、来院される患者様から「舌がんになっていないか?その可能性はないか?」と心配のお声が増えました。

一方、舌がんの治療には「舌を切らない」という選択肢もあります。

30年以上前から「選択的動注併用放射線療法」を行っているのが不破信和医師(現在、「中部国際医療センター陽子線がん治療センター」施設長)です。

30代の料理人は2018年にステージ4の舌がんと診断され、手術では全摘に近くなる可能性があると言われました。インターネットで不破医師を知り、選択的動注併用放射線療法を受けました。現在再発はなく、味覚はそのままに、料理人としての仕事を継続してます。

 

動注療法自体は古くから行われていますが、不破医師が行う方法には特徴があります。

「動注療法の大半は、太ももの大腿動脈からカテーテルを挿入し目的動脈に到達させます。

しかし舌がんの場合、この方法では脳に流れる太い血管を通るため脳梗塞を起こすリスクが2~3%程度ある。

そこで私は耳の前の浅側頭動脈からカテーテルを挿入します。脳梗塞のリスクは非常に低くなります」(不破医師=以下同)

浅側頭動脈からカテーテルを挿入する方法の問題点は、選択できる動脈がひとつだけという点です。

進行がんでは複数の動脈から栄養されていることが多く、そうなると別のアプローチとなり、治療効果にばらつきが出ます。

 

2022年に不破医師らが発表した論文では、伊勢赤十字病院で「ECAS」で治療をした

進行舌がん患者31人(ステージ4が84%)のうち、3年生存率81.6%。

3年間、再発やほかの病気がなく生存している期間(無病生存率)は74.2%でした。

「対象者が少ないものの、ステージ4が8割を占める中、3年生存率が81.6%はかなり好成績。

手術をした場合の治療成績と比較しても、同等またはそれ以上の結果だと言えます」

どう人生を過ごしたいかで、治療の選択は変わります。

舌がんの治療は手術だけではないことを覚えておきましょう。

診療304日目、水道水中フッ化物濃度の量が子供の虫歯に関係する

2023年8月1日

こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。

 

東京医科歯科大学は5月24日、

水道水中の天然フッ化物濃度が0.1ppm高いと子どものう蝕が3%少ないことについて発表しました。

 

日本の出生コホートデータ分析により、日本の水道水天然フッ化物濃度が高い

地域の子どもは、う蝕が少ないことが明らかになったそうです。

この研究は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科健康推進歯学分野の

松山祐輔准教授ら研究グループによるものです。

研究成果は、国際科学誌Community Dentistry and Oral Epidemiologyに掲載されました。

 

水道水フロリデーション1)は長い歴史をもち、すでにう蝕予防効果と安全性が科学的に証明され、

アメリカなどで広く実施されています。

 

水道水フロリデーションとは

気温や他のフッ化物応用の普及度を考慮し安全にう蝕予防ができる濃度

(気温や他のフッ化物応用法の普及度により異なるが、0.7–1.0ppm程度)に

水道水中のフッ化物イオン濃度を調整する施策です。効果と安全性が科学的に証明され、

米国やオーストラリアなど諸外国では広く実施されています(米国歯科医師会2018)。

 

現在日本で水道水フロリデーションは実施されていませんが、

水道水にはもともと天然のフッ化物が含まれ、土壌などの違いにより、その濃度に地域差があることが知られています。

 

う蝕(虫歯)は、世界でもっとも多い病気であり、日本でも子どもの3人に1人以上がう蝕に罹患しています。

 

世界各国では、水道水フロリデーションが実施され、約60ヶ国の4億人以上がその恩恵を受けていますが、

日本では現在、フッ化物配合歯磨剤が広く普及している一方で、水道水フロリデーションは実施されていません。

 

水道水フロリデーションは、経済的困窮などに左右されずに恩恵がある有用な施策です。

 

このようなう蝕予防のポピュレーションアプローチが、日本でも推進されることで、

う蝕罹患率の低下へ期待ができます。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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