診療166日目、虫歯のしくみ
2023年1月24日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
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今週は歯科の永遠の宿敵「虫歯」について掘り下げていきます😈⚡️
先日のブログで「大人の方の3人に2人のお口の中に治していない虫歯がある」という
真実に震えた受付による思いつきです!
(そんな受付も2人に入っている悲しい現実を最近知りました😇すぐに治して頂きます)
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虫歯のしくみ
歯に付着した細菌が産生する「酸」により、歯の表面が溶ける「脱灰」がおこります。
通常は唾液の働きにより歯の表面は「再石灰化」され元の状態に戻りますが、
このバランスが崩れ、再石灰化が間に合わず脱灰が進んでしまう疾患が虫歯の状態です。
お口の中の原因菌(ミュータンス菌)が糖質(ショ糖)を取り込み、歯垢(プラーク)を形成します。
歯垢(プラーク)の中で原因菌(ミュータンス菌)がさらに増殖し、糖質(ショ糖)から酸をつくります。
大事なことなので、もう一度書きますね。
酸によって歯質(エナメル質・象牙質)からカルシウムやリンが溶け出します
(この状態を脱灰と言います)。
むし歯(虫歯)が進行すると歯に穴があいた状態になり、もう元には戻りません😢
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虫歯の原因は諸説ありますが、主に以下の4つの条件がすべて揃った時に発生するといわれています。
- 歯と宿主(質)
- 微生物(細菌)
- 基質(ばい菌のエサとなる糖分)
- 時間(酸に曝されている時間)
これは、「Newbrum(ニューブラン)の4つの輪」と呼ばれるもので、
カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部口腔生物学者のアーネスト・ニューブラン教授が
1970年初頭に提唱した虫歯発生の理論です。
※1960年代に提唱された「Keyes(カイス)の輪」という3つの要因(歯質・食物・菌)が重なることで
虫歯が発生するという理論に加え、「時間」の因子が追加された考え方が、「Newbrum(ニューブラン)の4つの輪」です。
いかがでしたでしょうか?
虫歯は歯が酸で溶けた状態のことです💡覚えておきましょう✍️
明日は原因菌のひとつ、ミュータンス菌についてです!