診療447日目、お待たせする時間
2024年3月14日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
先日、ブログ担当の受付は、患者として医科を受診しました。
初めての受診(初診といいます)で尚且つ検査希望、当日医師からの説明希望という、
時間がかかることが想定される受診希望でしたが、
・・・なんと受付から薬の受け取りまでにトータル4時間😭
もちろん、受付さん、看護師さん、技師さん、先生、薬剤師さん
たくさんの方に関わっていただいて、尚且つミスがないようにと
案に待ち時間があったわけでないことは重々承知です。
(クレームではありませんよ)
当院はもちろん4時間といった長時間かかるとこはありませんが、
1分でも患者様の待ち時間を減らす努力が必要だなあと
待ち疲れしてしまった私は痛感しました。
待ち時間を減らす一つととしては、
やはり「ご予約優先」「予約患者様を時間通りにお声がけする」という基本からだと思います。
身を引き締めて笑顔で患者様を向かい入れたいです!
よろしくお願い申し上げます。
診療446日目、女性に多い「シェーグレン症候群」
2024年3月12日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
女性に多い「シェーグレン症候群」
ポイントは早期発見・治療
和田アキ子さんや菊池桃子さんがこの病気であることを告白したシェーグレン症候群。
自分の体を守るはずの免疫システムが誤って自らの体を攻撃してしまう自己免疫疾患で、
膠原(こうげん)病の一つとさています。発症の仕組みが解明されておらず、指定難病です。
慶応大学病院(東京都新宿区)リウマチ・膠原病内科の竹内勤教授は「シェーグレン症候群は、
いかに早期に発見して早期に治療を行うかが経過を左右します」と話しています。
症状の感じ方は人それぞれ
▽目や口、全身症状も
シェーグレン症候群は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの
膠原病に合併する二次性と、他の膠原病を合併しない原発性に分けらています。
患者の約94%が女性といわれ、涙腺や唾液腺に炎症が表れるのが特徴です。
主な症状は目や口が乾くドライアイやドライマウスで、両方の症状が出る場合もあれば、どちらか片方の場合もあります。
竹内教授は「症状の感じ方はさまざまです。目がゴロゴロする、痛い、見えにくいと感じたり、
口の渇きで味が変わった、カラオケで歌いづらくなったなど、渇きとは結びつきにくい症状を訴えたり
することがあります」と説明されています。発症後早期には体のだるさや微熱、関節の痛みなど、
捉えどころのない症状が出ることがあります。
目や口の症状以外にも、皮膚の乾燥や気管の乾きによるせき、女性の場合は腟が乾くことに伴う
性交痛など、症状は全身に及ぶ。50~60代に発症しやすいとされるが、慢性的に進行するため
気付きにくく、「実際の発症年齢と診断年齢には大きな開きがあると思われます」と竹内教授は話されます。
▽違和感あれば受診を
シェーグレン症候群の診断には、唾液腺や涙腺の検査のほか、血液中の抗SS―A抗体と抗SS―B抗体
という自己抗体の検査が行われる。発症のメカニズムはまだ解明されていないため、治療は対症療法となります。
広範囲に炎症を抑えるステロイド薬を服用し、乾燥には人工涙液、スプレー状の人工唾液などを用います。
竹内教授は「炎症により失われてしまった涙腺や唾液腺の機能は回復しません。どれだけ早く治療に
取り掛かれるかが重要になります」と強調されます。
シェーグレン症候群は、間質性肺炎や間質性腎炎などの重い病気に移行することもあるので、
病気の進行状態や他の膠原病の合併の有無を含め、定期的な受診が必須となります。
竹内教授は「目や口の乾燥は意外に意識しづらく、年だからと思いがちです。違和感があれば迷わず受診してください」と呼び掛けています。
診療445日目、歯科医院で働く管理栄養士の役割
2024年3月11日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
当院には専任の管理栄養士はおりませんが、
とっても大切なお話ですので、特集させて頂きます!
歯科医院で働く管理栄養士の役割
歯科医院で働く管理栄養士は、ここ数年で増えてきていますが、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
う蝕と糖質の関連から、おやつのお話をするイメージを持たれている方が多く、実際もそういったお話をされている歯科医院が多いかと思います。
栗林歯科医院では「むし歯とおやつ」と題し、う蝕の原因となる糖質について「なぜう蝕の原因になってしまうのか」「糖質の中でもどのようなものがう蝕に繋がってしまうのか」を、保護者の方だけでなくお子さんにも興味を持ってもらえるように、クイズ形式のスライドショーでお見せしながらお話しています。
しかし、管理栄養士の役割は「むし歯とおやつ」についてお話しすることだけではありません。身体が健康な方も訪れる歯科医院では、患者さんの健康の維持増進に深く関わることができます。
歯の本数や咀嚼能力などの口腔状態は食事に影響し、栄養バランスの偏りや低栄養などの食による問題は、全身へと影響を与えます。小児期の食習慣や食嗜好は、いずれ将来的な食生活や健康にも大きく関わることとなるのです。
栗林歯科医院の小児歯科では、う蝕リスクの検査を行うにあたり、保護者の方に食事記録を記入してもらいます。糖質の摂取量や摂取頻度を確認するだけでなく、食事内容からエネルギー摂取量や栄養バランスなどを分析して、保護者の方とお子さん本人に指導します。
「食事バランスガイド」を活用した栄養指導方法
栄養バランスの偏りについてお話しする際には、厚生労働省と農林水産省により共同で策定された「食事バランスガイド」1)に基づいてお話しします。
「食事バランスガイド」とは、1日に「何を」「どれだけ」食べたら良いかの目安を、コマのイラストで示したものです。
「食事バランスガイド」は、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つの料理のグループから構成され、いずれかのグループが欠けたり、多くなったりしすぎると、コマは上手くバランスを保てずに倒れてしまいます。
また、「菓子・嗜好飲料」を表すコマを回すためのヒモは、長すぎるともたついてしまい、コマを上手く回すことができなくなってしまいます。
歯科医院で行う実際の食事指導は?
ここからは、実際の患者さんを例に挙げて解説します。
今回の症例は、小学校低学年の患者さんで、臼歯部に合計8本にう蝕があり、そのうち2本に根管治療を行っています。
体格はやや痩せ気味で、食事調査を行ったところ、全体的な食事量は少なめでした。しかし、この患者さんの1日のエネルギー摂取量は1,750kcal。「日本人の食事摂取基準(2020年版)2)」にて制定されている、6〜7歳の女児の推定エネルギー必要量は1,450kcalであることから、基準より300kcalも摂取量が多い状況でした。
1日の食事内容を伺うと、朝食はワッフルやメロンパン、夕食はうどんと唐揚げ、豚丼など、学校の給食以外は極端にいってしまうと「小麦粉とお肉しか食べていない」という結果となりました。
エネルギー摂取量が多くなっていた原因は、大好きな甘いものを食べるために食事量が減り、15時と夕食後のおやつで500kcal以上ものエネルギーを摂取していたためでした。この症例の場合、間食についてどのようにすれば良いかをお伝えする必要があります。
間食の指導はどうする?「おやつ」ではなく「補食」という考え
では、患者さんにどのようにアドバイスをすれば良いのでしょうか?
まずは、間食を「おやつ」ではなく「補食」という考え方に変えることが大切です。間食を一つの食事として考え、運動量の多いお子さんに必要なエネルギー、体を作るためのたんぱく質、体の調子を整えるためのビタミンやミネラルといった、不足しやすい栄養素を補うための食事を「補食」と考えます。
具体的な内容としては、おにぎりやチーズ、ヨーグルト、果物や野菜スティックなどが補食におすすめです。
一方で、糖質はう蝕の原因となってしまいますが、お子さんやご家族にとって楽しみの一つでもあります。時間や頻度、量を決めて、上手に付き合っていかなければならないとお伝えする必要があります。
好き嫌いがあるお子さんへの対応
誰にでも好き嫌いはありますよね。肉や魚、お子さんであれば特に野菜の好き嫌いが多いかと思います。
食べてくれないことが続くと、だんだん食卓にも出さなくなってしまいます。無理に食べさせようとしてしまうと、気分が悪くなって、さらにトラウマになってしまうこともあります。
そこで、保護者の方には「なぜ」その食べ物が嫌いなのか、お子さんの気持ちに一歩寄り添っていただくことが必要となります。
嫌いな理由をお子さんに直接聞いても、「嫌だから」「おいしくないから」と、具体的な理由は明らかになりません。そのため、保護者の方からお子さんがその食べ物を前にしたときの反応を聞き取りながら、食べられない理由を一緒に考え、実際に家庭でできそうな解決策をご提案しています。
好き嫌いの原因の大半は、味覚・食感・見た目となります。
まず味覚ですが、“苦いもの=毒”、“酸っぱいもの=腐敗”と感じ取り、これらのものは本能的に避けることが多いです。対策としては、下ゆでをして苦味を取り除いたり、チーズなど乳製品と合わせて酸味を抑えたりするなど、調理の下処理や合わせる食材に工夫が必要となります。
次に食感ですが、硬さのあるものやパサついた食感のものは、乳歯から永久歯への生え変わりの時期には特に食べづらくなります。繊維を断ち切るように切ったり、とろみをつけてあげたりすることで食べやすくすることができます。
最後に見た目ですが、特に魚を丸ごと1匹使った焼き魚や煮魚は、そのままの形で出すと怖がってしまったり、食べるのに怯んでしまったりすることがあります。その場合は、身をほぐしてあげたり、切り身で食卓に出してあげたりすることで抵抗感が減ります。
その他にもお子さんに、「料理のお手伝いをしてもらう」「家庭菜園をする」など、興味を持ってもらうことにより、自然と「食べたい」「食べてみたい」と思ってもらえることもあります。
苦味や酸味のあるものも、味覚が大人になったら克服できることが多いので、食べられるようになったら「お兄さん、お姉さんになったね!」と褒めてあげることも大切です。
まとめ
健康な身体を作るためには、口腔は全身の健康の入り口となることから、食事が重要な要素となります。
歯科医院で食事内容を伺う際は、糖質について着目しがちになるかと思います。
しかし、食事の内容や食習慣、食嗜好などを全体的に見直して、どのような食事の摂り方をすればよいのかを情報提供し、保護者の方の負担が極力少ない方法で、家庭での取り組み方を提案する必要があります。
歯科で働く管理栄養士は、患者さんとコミュニケーションをとりながら、詳しい現状把握をした上で、ご家庭ごとに合わせたアドバイスをすることにより、口腔から全身の健康までをサポートできる点が魅力です。
その点から、患者さんにとって、もっとも身近な管理栄養士になることができると思っています。
診療444日目、多くの子どもがブラッシングに興味がありませんその2
2024年3月9日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
では実際に他院で行われているTBI(歯ブラシ指導)をご紹介します。
栗林歯科医院の小児TBIプログラムとは?
では、実際に栗林歯科医院で行っているTBI(歯ブラシ指導)について説明していきます。
はみがきチェックシート
栗林歯科医院では、上記のような「はみがきチェックシート」を用意し、プログラムを「ブラッシングの順番」「歯ブラシのあて方」「デンタルフロスの使用方法」の3つに分類し、TBIを行っています。
また、冊子を渡す前には、糖の摂取の仕方やフッ化物配合歯磨剤の使用方法について、クイズ形式で保護者と子どもの両名にスライドを用いて説明を行います。
そして、実際に指導を行う際には以下の7つのポイントを意識しながらTBIを行います。
TBIの7つのポイント
1. 7〜8歳の発育レベルから開始する2)
2. スモールステップにて複数回に分けて何度も行う
3. 一度にたくさんの情報を伝えない、複雑なことを求めない
4. 保護者に必ず同席してもらい、保護者にも理解してもらう
5. 見返せるようなシステムにする(冊子を渡す)
6. 糖の摂取の仕方やフッ化物応用について、TBI毎に何度も説明する
7. 時間をかけない(30分以内)で終わらせる
では詳しく解説していきます。
1回目:ブラッシングの順番を覚える
歯ブラシのあて方など細かい内容については簡単に説明し、まずは順番を覚えることだけに集中して指導をします。子どもたちにはわかりやすいように、右から始まり、右で終わる、ゴールとスタートが同じになるように一筆書きで磨くように説明します。
ブラッシングの順番を学ぶシート
2回目:歯ブラシのあて方を覚える
順番を覚えたら、次は各歯面に対しての歯ブラシのあて方を説明します。子どもによってはまだ微細運動(指の感覚)が発達しておらず、上手にブラッシングできない子がいるので、子どもの発達をみながら指導していきます。
歯ブラシのあて方を学ぶシート
3回目:デンタルフロスの使用方法を覚える
最後にデンタルフロスのやり方を説明します。デンタルフロスについては技術によって有効性が変化し、特に子どもが行うデンタルフロスの使用方法では、う蝕の予防効果は低い可能性が示唆3)されています。
よって、大事なのは「やる習慣をつけさせること」です。中にはデンタルフロスはむずかしくてできない子もいますので、その子の発育レベルをみながら指導の内容を決めていきます。
デンタルフロスの使用方法を学ぶシート
このように3回に分けてスモールステップにて指導を行います。また、項目ごとに復習しやすいよう、すべての項目にQRコードをつけ、指導の様子を動画で見られるようにしています。
子どもの中には微細運動が苦手で細かく動かせない子や、発育の面から順番が覚えられない子もいますが、決して子どもに完璧なプラークコントロールを求めてはいけません。ブラッシングはとても繊細な動きで、子どもにとってはいきなり白紙を渡されて「目の前の物を完璧に模写しなさい」と言われているようなものです。
大切なのは定期検診ごとに手の動きの発達を確認しながら、「将来的にPCRを20%以下にする」などの長期目標を定め、達成を目指すことです。
また、TBIは必ず保護者同伴で行います。小児のTBIはブラッシング指導だけではありません。保護者と子どもに口と健康について学んでもらう場でもあります。子どもだけでなく、保護者にも糖の摂取の仕方やフッ化物配合歯磨剤の使い方などを理解してもらうことが重要になります。
また、子どもにも目標を持って頑張ってもらう必要がありますので、チェックシートに記入するようにしてもらいます。「チェックシートはちょっと…面倒だし、結局捨てられそうです…」と言われることもありますが、習慣化の重要性を説明し、3ヶ月頑張れば一生のブラッシング習慣になることを伝えると、頑張ってやってきてもらえます。
しかし、残念ながらシートを記載しない保護者もいます。このようなケースでは保護者の口腔内への関心は低く、子どもに基本的生活習慣を身につけさせることができない場合が多いので、今後、子どものう蝕リスクも高くなる傾向があります。
シートの記入の有無がう蝕リスクをはかる一つの指標になるのではないでしょうか。
頑張ってシートを記入した女児の1例(9歳)
***
成人のTBIについてはさまざまな本や雑誌で紹介されていますが、小児のTBIについては目にする機会が少ないように感じます。
本記事を通して、子どものブラッシング習慣の必要性を知ってもらうことにより、子どもたちの輝く未来と笑顔のために少しでもお役に立てれば幸いです。
診療443日目、多くの子どもがブラッシングに興味がありませんその1
2024年3月8日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
「何度言ったらわかるの?歯磨きしなさい!」よくあるお家での光景です。
残念ながら、多くの子どもがブラッシングに興味がありません。
実際に子どもにTBI(歯ブラシ指導)を行っても、「遊んでしまい、衛生士や歯科医師の指示に従わない」
「微細運動の発達が未熟であるため、成人と同等レベルのプラークコントロールを
期待することはむずかしい」などの理由から、小児のTBI(歯ブラシ指導)は臨床でも悩みの種になりやすいものです。
では小児に求められるTBI(歯ブラシ指導)とは何でしょうか?
今回は「小児のTBI(歯ブラシ指導)」について説明していきます。
小児のTBIで求められることは?
診療をしているとさまざまな子どもに出会います。プラークコントロールが悪いが、なぜかまったくう蝕(虫歯)がない子。
一方で、保護者が熱心に仕上げ磨きをしており、プラークコントロールに問題ないが、次々とう蝕(虫歯)ができてしまう子。この2人の違いは何でしょうか?
現在では、う蝕(虫歯)は生活習慣病として捉えられており、
う蝕予防にはプラークコントロール以上に適切な糖(遊離糖)の摂取コントロール、フッ化物応用が重要となります。
先ほどの子ども達の保護者によく聴取してみると、ププラークコントロールが悪い子どもについては、
保護者がう蝕(虫歯)を心配し、糖を制限しています。一方で、次々とう蝕(虫歯)になる子は甘い物が大好きで、
きれいにブラッシングをしていてもダラダラと間食をしています。
今回の子ども達の例から、プラークコントロールをしっかりとしていても、糖の摂取の仕方次第では、
う蝕(虫歯)の発生の大きな要因となる可能性があることがわかりました。
「じゃあ、小児にTBI(歯ブラシ指導)は必要ないですよね?」と質問されそうですが、残念ながらブラッシングを嫌がる子どもは、
成長とともに自立し、保護者が管理しきれなくなることで、次第にう蝕(虫歯)や歯周病に罹患する可能性が高まります。
このように、小児期に完璧なブラッシングをさせることは困難ですが、保護者の管理次第では、う蝕を抑制することが可能です。
小児のTBIで重要なのは、完璧なプラークコントロールではなく、
「発育に合わせたTBI」と「正しい食生活を習慣化させること」です。
ブラッシングを習慣化させるには?
朝起きたら顔を洗う、自分で着替えをするなど、健康に育つために必要な日常生活の5つの習慣
(食事・睡眠・排泄・清潔・衣服の着脱)を、「基本的生活習慣」といいます。
基本的生活習慣は生活していくための基盤となるものであり、ブラッシングもその中の1つです。
基本的生活習慣は突然できるようになるものではなく、子どもの頃から家族や周囲の人の姿を見て、
さまざまな生活習慣に触れ、まねをしたり、教えてもらったりして、心身の発達に伴って身についていくものです。
よって、ブラッシングもまた、毎日の繰り返しがとても重要となります。
Phillippa Lallyらの研究によると、習慣に必要な日数は平均66日1)だそうです。
つまり、子ども達にブラッシングの習慣を身につけさせるには、最低でも2ヶ月は継続する必要があると考えられます。
このような話を保護者にすると「家ではまったく私の言うことを聞かないんです!
習慣にならないから困っているんです。」と返されてしまうことがあります。
実際、保護者だけでは感情的になってしまうのでうまくいかないことがあるでしょう。
だからこそ私たち第三者が介入し、行動変容を用いながら継続的に管理や指導をしていく必要があります。
私たちはお子さんだけでなく大人の方にも基本的に3ヶ月に一度、継続的にTBI指導を行い、
ブラッシングを習慣化させるプラグラムを作成しています。
診療442日目、SRPの限界を知ろう!
2024年3月7日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
たまに専門性のあるお話に戻ります!
歯周病患者に根拠のある患者指導がしたい!
「SRPの限界を知ろう!」
みなさんは、歯周病の患者さんにどのような指導を受けていますか?
患者さんへの指導方法については、頭を悩ませた経験がある方は多いのが現実です。
なぜなら、お一人お一人生活スタイルも食事も歯磨きの磨き方、歯並びなどが全く異なるからです。
科学的根拠に基づいた質の高い治療を行うための患者指導媒体の利用方法をご紹介します。
参考論文をもとにした患者指導媒体を活用し、歯周病の原因をわかりやすく患者さんに説明してみましょう。
どのように説明する?この媒体の活用方法はこちら!
我々術者は、SRPが実際にどこまで正確に行えているのかについて知っておく必要があります。
今回の論文は、歯周ポケットが深くなればなるほどSRPでの歯石の取り残しが増加し、歯周外科手術を行えば歯石の除去率は向上するという報告です。
現在は、拡大視野下での操作を行う術者が増えたことや、インスツルメントの進歩などにより、歯石除去率は向上していることが予想されます。しかし、盲目下での治療には限界があることを患者や歯科衛生士が把握しておくことで、非外科的治療の限界についての理解や、歯周外科をすることの受容がしやすくなると考えます。
また本研究では、歯周ポケットが6mmを越えると、フラップ手術を行っても歯石除去率は50%程度であったことも報告されています。
分岐部病変をはじめとする解剖学的形態や器具の到達範囲など、たとえ歯周外科を行ったとしても、歯周ポケットや骨欠損が深くなればなるほど、感染の完全な除去が困難になるリスクが上がっていきます。悪化する前の治療が大切であることを、患者のみならず、我々歯科医師や歯科衛生士も念頭にSPTを行っていくべきであると考えます。
別の研究で、Brayer1)は単根歯、Fleischer2)は複根歯において、歯周病専門医と研修医とで歯石除去率に差が出るかを検討しています。
その結果、歯周ポケット4mm以上の部位では、専門医の方が研修医と比較して、歯石除去率が有意に高かったことが明らかになったと報告しました。
このことから、術者の経験や手技により、その除去率は大きく異なっていることがわかります。
日々研鑽を積み、正確なSRPを行うことで、歯周病改善の可能性が高まり、それに伴い患者のQOLが向上することで、治療に対するさらなるモチベーションアップに繋げていきたいですね。
根拠のある論文はこちらから
6本以上抜歯予定の21人を対象に行った研究で、2本は非外科処置でSRPのみ、2本はフラップ手術+SRP、2本は何も処置せずコントロールとして群分けされた。 歯周ポケット1〜3mmでは、SRP単独の群とフラップ+SRP群のどちらも歯石除去率は高かったが、歯周ポケット4mm以上では、フラップ+SRP群の方がSRP単独群のみと比較して、歯石除去率が有意に高い結果となった。 また、SRP単独群での歯石除去率は、歯周ポケット3mm以下では86%、4〜6mmでは43%、6mm以上の場合は32%であった。つまり歯周ポケットが深くなるのと比例して歯石除去率が低下していく結果となった。
診療440日目、ココア、機能性表示食品が拡大
2024年3月4日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
ちょうど院内で話題に登った、ココアのニュースです♨️
ココア、機能性表示食品が拡大
健康価値に支持
一過性で終わった過去と異なり定着化の兆し
機能性表示食品のココアが拡大している。
インテージSRI+によると、機能性表示食品のインスタントココア(ココア)の販売金額は2022年(1-12月)、21年比9倍強の3億7000万円へと急拡大。23年は22年比2倍強の8億3000万円となった。
ココア市場における機能性表示食品の販売金額構成比は21年0.4%から22年3.4%、7.4%へと上昇した。
機能性表示食品のヘルスクレームによる健康価値が、飲用者の実感を伴いながら受け入れられていることが好調の要因とみられる。
ココアは過去に何度か、TV番組などで健康価値が取り上げられ、その度に需要が急増した。しかし、長続きすることはなく、ほぼ全てが一過性で終わっている。
今回の動きは、従来とは明らかに異なり、トライアルからリピートへの流れが着実にできている。この動きに加えて、一部で機能性表示食品からココア定番商品への流入の動きもみられ、市場全体に新風を巻き起こす可能性がある。
近年の好調要因についてインテージ市場アナリストの木地利光氏は「整腸の効果を訴求する商品がとりわけ人気。コロナ禍で腸活による免疫力向上への関心が高まっていることに加えて、風邪やインフルエンザなどの感染症が広がっていることも需要を拡大させたと考えられる」と分析する。
機能性表示食品ココアのパイオニアは、片岡物産の「バンホーテンの腸活ココア」(腸活ココア)
21年秋に発売開始され、前述のカテゴリー急拡大の立役者になっている。
前期(2月期)で2桁増の売上高、発売開始以来2年連続の成長を見込む。
同商品のヘルスクレームは“腸内フローラを改善しお腹の調子を整える”。
支持されているポイントについて「機能性だけでなく、『ピュア ココア』と砂糖、イヌリンのみという原材料がシンプルであるという点も好調の一因になっている。SNSでも原材料が3つという点に触れられ、話題になることもあった」(片岡物産)と説明する。
20代から70代までの幅広い年代の女性に支持されており、「今までココアを飲まれたことのない方を多く取り込むことができた」という。
「腸活ココア」のトライアルをきっかけにリピートや「バンホーテン」ブランド内での買い回りも定着化しつつあるという。
「『腸活ココア』のユーザーが“たまにはもっと甘くゆったりできるテイストのものを”ということで『ミルク ココア』も手に取られる流れが広がっており、ブランド全体の活性化に貢献している」と語る。
森永製菓は、機能性表示食品の「カカオの力」が市場を上回る好調ぶりを見せる
「カカオの力」のヘルスクレームは“末梢の血流を改善し手先表面を温かく保つ(血流改善)”と“カカオリグニンが便通の気になる方のおなかの調子を整える(腸活)”の2つ。
昨秋パッケージを刷新し、“血流改善”と“腸活”のアテンションをより大きくデザイン。この施策効果もあり販売は引き続き上々。「市場を大きく上回って推移し、50代以上の健康に関心の高い女性に多く支持されている」(森永製菓)という。
なおインテージSRI+によると2023年のココアの市場規模は前年比3.2%増の112億円となった。
診療439日目、娘もファッショニスタ!
2024年3月2日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
同じ話題ばかりですみません。ラストです!
キム・カーダシアン(43)とカニエ・ウェスト(46)の娘ノース・ウェストが、ダイヤモンドを歯に埋め込んだよう。写真を公開して話題を呼んでいる。
キム・カーダシアン(43)とカニエ・ウェスト(46)の娘として知られ、ファッショニスタとしても注目を集めるノース・ウェスト(10)。
2024年1月17日(現地時間)、ノースは、友人や母親のキムと外出した時の写真や、自身が歯医者を訪れたときの様子を収めた写真をSNSに投稿。そのうちの1枚が話題を呼んでいる。
話題を呼んだ写真とは、片手で唇を引っ張るノースの顔のどアップ。彼女の歯には、ダイヤモンドがキラリ!
ダイヤが施された8本の歯のうち、4本には細かいダイヤモンドが一面に、4本には歯の輪郭を囲うかたちでダイヤモンドが施されている。ちなみにノースは、歯科医で施術している様子を捉えた写真も投稿している。
写真の投稿に「思いつきで」と添えたノースだが、ファンからは「(父親の)カニエの影響なのではないか」という声も上がっている。
「ノースは(私といるよりも)カニエの家で過ごす方が好き」だとキムが明かしてきたように、大の“パパっ子”として知られるノース。ファッション面でも影響を受けているようで、今後の成長にさらなる注目が集まっている。
診療438日目、歯は抜いていなかった
2024年3月1日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
昨日は大谷選手の結婚ニュースで持ちきりでしたね⚾️✨
さて、院内で午前中に話題に登ったのは、
やはり昨日のブログにも上げたカニエ・ウェストさんの入れ歯でした。
ただよくよく記事を読み漁っていると、
どうやら入れ歯のように見えるブリッジのようですね。
つまり、歯の根っこは残っている状態ということです。
日本歯科新聞でも紹介されていました。
また!なんと、製作者が日本人の歯科技工士さんなのだそうです😳
アメリカには歯科技工士という国家資格が無く、
日本の歯科技工士は海外で高い評価でひっぱりだこなのだそうです。
林 直樹氏