診療698日目、ドライソケット、という言葉をご存知でしょうか
2025年3月14日
こんにちは、椎名町駅えがお歯科です。
前回の喫煙のお話に続き、
喫煙により弊害の代表例をご紹介していきます。
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喫煙者の方は、歯周病により、大きな虫歯により、歯を抜かなくてはならない方が、
非喫煙者の方に比べるとかなり多くいらっしゃいます。
抜歯後のトラブルの代表格「ドライソケット」をご存知でしょうか。
ブログ担当は個人的に「本当は知らなくていいはずの激痛」の一つだと
目の当たりにするたびに悲しい気持ちなります。
見た目は抜歯窩(歯を抜いた後の穴)がぽっかりと開いた状態です。
抜歯後の本来の歯茎の治りは、子供の頃に膝をする向いた時の治り方と少し似ています。
まず、血餅という瘡蓋に近いドロっとした血で穴を塞ぎ、徐々に歯茎へと成長していきます。
さらに数ヶ月かけて、歯茎の中の骨も再生していきます。
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ドライソケットとは、かさぶたができない状態のことです。
抜歯した穴の骨が露出したままになっている状態のことです。
骨の露出ってどこの骨ですか!?と驚かれる方もいらっしゃいますは、下顎の骨になります。
本来は見ることのない骨です。
抜歯後に以下のチェックポイントに当てはまる方は、ドライソケットを疑ってください。
当院の患者様はいち早くお電話でご相談ください。
- 親知らずを抜いた日に比べて痛みが増している
- 親知らずを抜いて1週間が経過しても痛みが消えない
- ズキズキとした鈍痛が続く
- 食事や空気に触れると強い痛みが生じる
- 傷口に血餅がなく大きく陥没している
- 抜歯したところから嫌なニオイがする
- 膿の味がする
もちろん、非喫煙者の方にも起こり得ることではありますが、喫煙者の方の確率は何倍も高いです。
当院ではまずはじめに「抜歯後に煙草を吸ったか・いつも通りの本数を吸ったか」確認しています。